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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。
テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「イチオシ GOSEN G-TOUR 2」
私は今まで、ポリエステルを縦・横に張って満足のいくことはありませんでした。
自分のプレースタイルは、ハードヒットではなく、
沈めたり、ロブを上げたり、ドロップショットを打ったりしながらも、
基本はボレー勝負になります。
ですので、ストリングはポリエステルよりも、
縦・横ナイロンか、縦ナイロン・横ポリエステルのハイブリッドを選んでいました。
GOSENから発売された「G-TOUR 2」は、
パワー系黄金スペックに向けて開発されたポリエステルということなので、試してみることにしました。
「パワーを掌握するコントロール」を謳い文句にしています。
ダイアデム アクシス100チームに、40/38で張って、ダブルスのゲームに使用したところ、
良い結果が待っていました。
ストローク・ボレー・サービスすべてにおいて、威力が増し、
どのショットも暴れることがなく、しっかりコントロールが出来たのです。
特に良かったのは、ボレーです。
G-TOUR 1・G-TOUR 3は丸ポリだったのに対し、
G-TOUR 2は13個の波と表現していますが、花びら型になっています。
このお陰でボールがストリングに食いつくようになっており、
スピン・スライスが思ったよりかかります。
ミドルボレーやローボレーはスライス回転をかけて深さをコントロールするのですが、
G-TOUR 2は弾きが良く、バウンド後に伸びるので、相手のミスを誘発してくれます。
ハーフボレーがエースになったときは、周りから拍手が起きました。
肩の調子が万全ではないので、
ラケットを担いだ状態からトスをあげて、スライスサービスを打っているのですが、
スピードは遅めながら、回転量が多く伸びたり、曲がったりと変化が多く、
意外とリターンしずらそうにしています。
ストリングの硬さは、やや硬めでパワーが出る方だと思いますが、
表面が13個の波状の為、ボールをホールドする感覚があり、
パワーをコントロールし、狙った距離感で打つことが出来ます。
トップスピンでベースラインギリギリを狙ったり、
スライスで沈めて、相手にローボレーをさせたり、
白帯から上のクリアランスを自在に調節できるストリングです。
Eゾーンやピュアドライブなどの「パワー系黄金スペックラケット」や、
ピュアアエロ・Vコア・アクシスなどの「スピン系黄金スペックラケット」に
相性が良いポリエステルです。
ストリングの色はコートでカッコよく見える「メタリックブルー」なので
是非一度試してみてください。