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【GEEK通信】「95平方インチ、310g、310mmのラケットは何が良いのかわかったかも。」
2021/02/25

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「95平方インチ、310g、310mmのラケットは何が良いのかわかったかも。」
ダンロップCX200ツアーを打ったときのスライスの切れが凄かったり、プリンスツアー95でダブルスのゲームをした時にサービスが良くて勝ってしまったり、意外と95平方インチが良いことに気が付きました。
そしてヨネックスVコア95も好評で大変人気のあるラケットです。
この3モデルの共通点は、フェース面積95平方インチ、ウエイト310g、バランス310mmとまったく同じスペックなのです。
今回はこちらの95平方インチ、310gの3モデルを打ち比べてみたいと思います。
(ちなみに、ウイルソンウルトラツアー95も95平方インチ、309gなのですが、バランスが325mmとトップヘビーで、0.25インチロングの錦織選手モデルですが、今回の試打には入れておりません。)

3本の共通していることは、簡単にパワーが出るラケットではないことです。
ストロークでも、ボレーでも当てて終わりでは「ボットン」です。ボールが浅くなってしまい、相手にチャンスボールを与えてしまいます。インパクトをしっかり芯で捉え進行方向にフォロースルーしながら最後まで振り抜くことが必要になるのです。
何球か打っているうちに、ボールが浅くならないようにインパクトが、強くなっていくのが自然のなりゆきです。
また、95平方インチのモデルは同モデルの98平方インチや100平方インチのモデルより、フレーム厚が薄くなっていることが多く、今回試打したCX200ツアーのフレーム厚20.5mmに対してCX200は21.5mm、ツアー95の22mmに対して、ツアー100は23mm、Vコア95の22mmに対して、Vコア98は23mmと言う具合です。
フレーム厚を薄くすることによって、ラケットのしなりを大きくしており、インパクトからフォロースルーの時間が長くなり、押しの効いたボール、バウンド後に伸びるボールが出やすくなっています。
実際にダブルスのゲームで使用したので、インプレしていきます。
CX200ツアーは、スライスサービスの威力が凄く、横回転がかかりながも、スピードが出てくれて少しコースが甘く入っても相手がリターンミスをしてくれることがありました。やっぱり、スライスのリターンが効果的で、バックハンドはもちろんフォアハンドもスライスを多用しました。



Vコア95は、サービスとストロークに威力を感じましたが、ボレーのときにガシャることが何度かありました。スイートスポットが上方にあるので、体に近いショットは上手く体を逃がさないと良いところに当たりません。


ツアー95は、3本の中で1番パワーがあり、ストロークの安定感も抜群でした。難しさはほとんど感じることがなく、ボレーボレーの反応も良く、トップスピンロブも打て、ダブルスに向いているラケットでした。

95平方インチはなぜスライスが良いのか、疑問は解けなかったので、トラックマンを使って、CX200ツアーとマイラケのエンブレム110でパックハンドのスライスを打ってデータを取ってみました。

まずは普通にドライブで打ち、その後にスライスを打ちました。スライスのスピンレイトを計測するのは初めてで、マイナスとして出るのか、普通に出るのかわかりませんでしたが、順回転も逆回転も回転していることに変わりはないので、トップスピンと同じように計測されました。
まずエンブレム110では、バックハンドドライブの平均スピード110km、スピン2000回転、アングル(飛び出し角度)10度、クリアランス(ネット上の通過距離)80cm、レングス(着弾地点までの距離)23mと出ました。バックハンドスライスの平均スピード91.8km、スピンレイト1824回転(逆回転)、アングル8.7度、クリアランス55.1cm、レングス22.7mになりました。
当然ドライブよりスピードが落ち、回転数も若干落ちますが思ったより、スピンとあまり変わらない回転数です。飛び出し角度が1.3度低くなり、クリアランスは25cm低くなりますが、飛距離はほとんど変わりません。
次にCX200ツアーでバックハンドスライスを打ちました。結果はスピード94.6km、スピンレイト1427回転(逆回転)、アングル5.2度、クリアランス37.1cm、レングス23.0mとなりました。

エンブレム110に比べ、スピードは上がり、回転数は落ち、飛び出し角度が3.5度低くなり、約18cmクリアランスも低くなりながら、レングスは同じところに着弾しています。
エンブレム110で打つときは、5時から11時にボールが転がるようなイメージを持ってボールを擦るようにスイングします。
対して、CX200ツアーは体から遠いところで、ピンポイントで捉えるイメージで打ちます。
意識しているというより、面が小さいという感覚が、無意識の内にラケットの真ん中で当てようとしていて、自然と遠い打点になっているようです。
95平方インチのラケットでスライスを打つと回転数は少ないながらも、ネットすれすれのスピードのあるボールが打て、相手にしてみれば伸びてくるように感じたのではないでしょうか。
今回95平方インチの3モデルでゲームをしてみて感じたことは、意外とミスが少ないことでした。
110平方インチで普段プレーしていると、ロブ、ドロップショット、アングル、サイドスピンなど色々なことをやってしまいがちで、普通に打てば決まったものを余計なミスをすることがあります。
95平方インチを手にした途端、余計なことをしなくなります。
いかに、綺麗に芯に当てるかを第一優先にするので、余計なことをしなくなり、クリアな打球が増えていきます。
基本に忠実なショットが増えることで、イージーミスが減り、ゲームでの勝率も上がってきたのだと思われます。
中級者の方で、長い目で見て上達したい方は、95平方インチは良いかもしれません。
芯に当たった手応えと、芯を外した手応えが瞬時に手のひらに伝達するので、グッドショットの記憶とバッドショットの反省ができ、正しいスイングへ導いてくれることになるでしょう。
「急がば回れ」です。
GEEK通信「ダンロップCX200ツアーはスライスだけで勝てるかも」
2021/01/29

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「ダンロップCX200ツアーはスライスだけで勝てるかも」
ダンロップCX200、CX200ツアー、CX400、CX400ツアーを試打してみました。

いつもなら、簡単な方から順番に打つのですが、今回は難しい方から順番に打つことにしました。
すると新しい発見があったのです。
まず始めは、CX200ツアー(16×19)で95平方インチ、310g、フレーム厚20.5mmのかなりシビアなスペックの鈴木貴男プロモデルです。

今回もダブルスのゲームで使用したのですが、バックハンドのスライスが凄いことになりました。
相手のセカンドサービスをスライスでリターンすると、レーザービームのようにボールが伸びていき相手は振り遅れて返球できませんでした。
相手の実力不足ではありません。
何十回と対戦している上手な方で、自分の球筋を知っている方です。
偶然出たまぐれ当たりかもしれないと思い、次のリターンもバックハンドスライスで打ったところ、またしても振り遅れてまともにラケットに当たってませんでした。
その後もサービスエースは出るし、ボレーも決まるし、鈴木貴男プロになったようでした。
鈴木貴男プロ直伝(YouTubeにて)のスライスサービスでは、スイートスポットの内側で打つとスライスサービスの切れが増す作戦を実行しました。


(Youtubeチャンネル:スターテニスアカデミーより引用)

ジュースコートから、ワイドにスライスサービスを打つとノータッチエースと思ったのですが、僅かにネットに触れレットになったのです。
相手はリターンのポジションを右に寄せてスライスを警戒しています。
普通はセンターにコースを変えるのですが、あえてワイドにスライスサービスを打つと、相手は一歩も動けず、「まいったっ。」の声がしました。
レットしたときより、さらに鋭角に決まりました。

次に使用したのが、CX200で98平方インチ、305g、フレーム厚21.5mmのタイプです。



CX200ツアーを打った後なので、凄く楽に打てて、易しいラケットのように感じました。

決して易しいラケットではないのですが、前作に比べ打ち応えがソフトになり、球持ちが長くなっているので簡単なラケットと錯覚したのです。

難しい方から打つとこういう効果があったんですね、新しい発見です。

CX200も前作は硬いラケットの印象がありましたが、今作は打球感がマイルドでスピン、スライス、フラットの打ち分けが無理なく行なえ、どのショットも思ったところにコントロールできました。

次に使用するのは、新しいラインナップのCX400ツアーです。100平方インチ、300gでCX400より1mm薄い23mm厚のフレームになります。



CXシリーズはコントロールを重視したシリーズですが、やはり100平方インチを求める声も多かったと思います。

従来はCX400一択だったため、少し軽く感じる、少しフレームが厚く感じるなどの声もあったので、CX400ツアーは待っていた人も多かったと思います。

一般的な黄金スペックとは違って、フレームのしなりがあり、飛びの距離感をラケット任せにすることなく、自分のスイングで調整できるところが良い点です。

最後に使用したのが、CX400で、100平方インチ、285g、フレーム厚24mmのスペックで、スリクソンのレヴォ4.0を使っていた者としては、安心のスペックです。


まったり感は懐かしい感じもしましたが、パワーは以前よりも増しており、スピードボールで早い展開に持っていけるように進化していました。

これで4本の試打は終わったので、マイラケのエンブレム110に持ち替えるところなのですが、どうしてもあのCX200ツアーのスライスが脳裏に残っており、もう一度使ってみました。

やっぱり、スライスは不思議なほど伸びていきます。
ボレーにも同じことが言えて、バウンド後の伸びがよく、リターンからの得点パターンが確立できました。
95平方インチ、310g頑張ればまだ使えそうです。
【関連動画:CXシリーズ(2021モデル)インプレッション】
【GEEK通信】「スピンがかかるとテニスが面白くなります。Vコア100、Vコア100Lどっちも良い。」
2021/01/18

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「スピンがかかるとテニスが面白くなります。Vコア100、Vコア100Lどっちも良い。」

いつものダブルスオフに、ヨネックスの新作、「Vコア100」「Vコア98」「Vコア100L」を持って行きました。

まずはVコア100を使ってゲーム開始です。

偶然ですが、相手ペアは二人とも前作のVコアを使っていました。

気持ちよく、プレーしていたら、相手の視線が自分の方に向いています。
プレーに対して凝視しているのではなく、新作Vコアに向けた眼差しでした。
ゲーム終了後、

相手ペアのAさん「そのラケット今度出るモデルですよね」
Bさん「なんで持ってるんですか」
中居「実は、ウインザーの店員なんです。今日は試打で持ってきています。よかったら打ってみてください。」
Aさん「今100を使っているんでこれ借りてもいいですか。」
中居「もちろんです。後で感想聞かせてくださいね。Bさんもよかったらどうぞ。」
Bさん「自分は98なんです」
中居「98もありますよ。使ってみてください。」

二人とも大喜びで、新作Vコアを手にして次のゲームに勤しんでいました。
結局Aさんは最後までVコア100を手離しませんでした。
すぐ返却してくれたBさんに質問しました。

中居「Vコア 98はいかがでしたか」
Bさん「よかったですね、勝手にスピンがかかってくれる感じがしました。」
中居「今使っているVコアと比べて何か違いはありますか。」
Bさん「振動が少なく、柔らかくなったような感じがしました。」

Bさんは、気に入られたようです。
私も打ってみましたが、前作との違いは明らかでした。

前作のVコア98は、私には硬く感じ、過去コラム《【GEEK通信】「キュッパーマルゴー(98インチ、305g)のリキラケってなに?」》で打った時も、Eゾーン98に比べて、硬くて難しいという印象がありました。

今作は、旧VコアとEゾーンの丁度中間になるような硬さで、難しさは無くなっていました。

Vコア98は、球持ちの良い打球感で、インパクトからフォロースルーが安定してくれて、回転がかかって伸びの良いボールが毎回飛び出します。
Bさんが勝手にスピンがかかってくれると言ったのも頷けます。
シングルスをメインにプレーする方におすすめの一本です。

Vコア100の試打ラケットを最後まで手放さずにプレーしていたAさんに聞きました。
中居「新しいVコア100はいかがでしたか」
Aさん「打ちやすいラケットですね。手に全然響かなくてくっついてくる感じがします。発売はいつですか。」
中居「1月中旬の予定です。」
Aさん「ヨネックスが大好きで、EゾーンとVコアプロも持ってます。」
と言ってバッグの中を見せてもらうと、ヨネックスのラケットだらけでした。おまけにシューズもヨネックスでした。
Aさん「実は名前もヨネ○○と言います」
中居「関係者の方ですか」
Aさん「まったく関係ありません。自主的に使っているだけです。」
Aさんは、Vコア100を気に入って購入することに決めました。

Vコア100は【とにかくスピンが凄い】に尽きます。
リターンが沈むし、トップスピンロブにアングルパスも決まりました。
また、セカンドサービスもフルスイングした方が安定していました。

いつもより力んで打ってしまうので、4ゲームのダブルスでへとへとになってしまい、Vコア100Lに持ち替えました。
20g軽くなるだけで、全然楽です。

グリップ内部の衝撃吸収機能VDMのおかげで、軽量タイプにありがちな微振動がなく、気持ち良い打球感を実現してくれました。

軽量、トップヘビーのVコア100Lの良いところは、ラケットを立てた状態でテイクバックすると軽く感じ、振り出し始めると、振り子の原理で、ヘッドが回転していき、加速していきます。

300gでフルスイングできる方は、280gにする必要はありませんが、振り遅れの多い方、後半ミスが増える方は、300gから280gにしてみることをオススメします。

あらっ不思議、280gでも300gと変わらないかそれ以上のボールだって打ててしまいます。

Vコアは95平方インチ、98平方インチ、100平方インチの3種類ありますが、フェースの大きさだけでなく、ウエイトも気にかけてみてください。

98平方インチは305gと285g、100平方インチは300gと280gがあります。

テニスのために体力アップのトレーニングをしている方は当然重たい方を選んでください。

テニスをプレーすることで健康維持になっている方は軽い方が良いと思いますので試してみてください。

【関連動画:21Vコアインプレッション】
GEEK通信「これぞラジカル!やっぱりラジカルはこうじゃなきゃ」
2020/12/25

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「これぞラジカル!やっぱりラジカルはこうじゃなきゃ」
ラジカルと言えば「アンドレアガシ」、アガシと言えば精密機械のようなストローカーの印象です。
プリンスグラファイト110でデビューし、ドネープロワンで強くなり、そしてヘッドのTIラジカルOSで全盛期を迎えました。
その間、一貫していたのは、粘りのある打球感とパワーとスピンが両立する107~110平方インチのデカラケです。
発売から27年、14代目が現在のグラフィン360ラジカルなのですが、ラケットのテクノロジーの進化と、フットワークや戦略の向上から、フェース面積は100 平方インチ前後で十分パワーが出てくれるので、107は必要のない大きさになってしまいました。
ラジカルが発売以来目指しているオールラウンドなプレーに必要な要素は時代とともに変化し、ラジカル自体も、ストリングパターンが18×20が16×19になり、ボックス型からラウンド型になり、フレーム厚も厚くなりました。
そして現行のグラフィン360ラジカルは、ヘッドのラインナップの中で最も硬いラケットになってしまったのです。(ギークの個人的な感想です)
15代目となるラジカル2021は、どのような変化を遂げたのでしょうか。 試打会にお邪魔したので、チェックしていきましょう。

スペックを見ると98平方インチで、フレーム厚も前作と同じで何も変わってないなと思う方もいるでしょうが、実はモールドを1から見直しガラリと変更しているのです。
ラケットを正面から見ると、薄くなっている部分と厚くなっている部分があり、逆三角形のシャフト部が長くなっていたり、色々と前作との違いを発見できます。このことから、ラジカルは1から作り直したのが垣間見えます。
また、ウエイトにも変更点があり、ラジカルプロが310gから315gにラジカルMPが295gから300gにそれぞれ5g増えています。 それでは実際に試打をしていきましょう。


まず目に付くのが、発光するくらいの眩いオレンジです。
ラケットをよくよく見てみると、マット仕上げになっているのにこの押しの強いオレンジはストリングも同調しているからでしょうか。


嫌いじゃないです。むしろ好きな方です。

ラジカルはプロ、MP、S、ライトの4アイテムで、MPライトとPWRは今回ありません。
いつものように、簡単な方から順番に打っていきます。

ラジカルライトは、フェース面積102平方インチで260gの女性、ベテラン向きモデルです。

打ち負けそうなイメージで試打を始めました。 なぜかというと、試打の相手がプロを筆頭に若いハードヒッターばかりだったからです。 ところが、打ち負けるどころか、よく飛びました。 いつも使っている重さなので、全然問題なく使えて、 気持ちよくフルスイングできました。102平方インチなので、ジュニアにもちょうど良いスペックです。 ラジカルSは、ライトと同じモールドでウエイトが280gでバランスが320mmとかなりトップライト設計です。

260gのライトよりもしかしたらスイングウエイトが軽いのか、こちらの方が軽く感じました。 スピン、スライスのかかりが自在にでき、ボレーもしやすくダブルスをする方に向けて作られたようなラケットです。 102平方インチの割に飛びは抑えられているので、ドロップショットやロブが打ちやすそうです。 (試打会なので、流石にドロップショットは打てませんでした) ラジカルMPは、前作とまったく違うラケットになっていました。

まず、打球感がソフトで食いつきが相当良くなっています。 パワーは前作の方がありそうですが、食いついている時間が長いので、スピンのバウンド後の伸びは最新の方がよくなっています。
ラジカルプロは、前作とはまったく別物になっています。
前作までのラジカルプロの立ち位置はラジカルMPの重たいバージョンでしたが、今作は最大フレーム厚を23.0mmから21.5mmと薄くして、ウエイトを310gから315gにしています。
ボールを掴む感覚はMP以上に感じましたが、スイートスポットとそれ以外の差が大きく、315gを自在に振れる体力がないと中々厳しいラケットです。 パワー重視の前作から、コントロール重視に変わった今作、オールラウンド目指していた初期の頃の思いが詰まっています。

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【プレステージ < グラビティ < ラジカル< スピード < エクストリーム < インスティンクト】
パワーだけを見ていくとこのような感じになるのではないでしょうか。(ギーク個人の見解)
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試打の相手をしてくださった川上倫平プロも相当ラジカルMPを気に入っていて、2021年の使用を検討しているようでした。でも、契約選手はある意味大変ですね。
自分たちアマチュアは、どのメーカーのラケットでも使えて、今日からでも新しいラケットに乗り換えることが可能です。プロは契約ブランド以外は使うのが難しく、勝手に機種を変えることもできません。
だからこそ、選手も契約ブランドで良いラケットに出会えるように試打も真剣です。
ラジカル2021は契約選手もざわつく本格派ラケットですので、皆さんも真剣に試打してくださいね。
【関連記事】 >>>【ヘッド】ラジカルのNEWモデルが登場!レビュー動画もチェック!!※2021年1月下旬発売
GEEK通信「ポリエステル最新2モデルチェック。」
2020/12/18

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GEEK通信「ポリエステル最新2モデルチェック。」
トアルソンから発売されているパワーショットメーカーが気になって試してみることにしたのですが、壁にぶち当たりました。
パワーショットメーカーとは、マイラケットに装着して、練習するトレーニンググッズなのですが、どうやってもハマらないのです。

説明書を見ると、フェース面積108平方インチまで対応となっており、自分の使用する115平方インチには使えないのでした。以前に使っていた100平方インチのラケットに装着して、いつでも使えるように準備し、バッグに忍ばせていたのですが、ベテランJOPに参戦しているIさんとのシングルスでは、ピリピリムードのため使用できませんでした。 次のダブルスオフでは、2面で13人の参加で恥ずかしくて取り出せませんでした。

そしてついに、シングルス友達のAさんとの試合前練習で使うことができたのです。 以前から、新しいグッズをお互いに披露するのがステイタスになっており、Aさんの紹介からはまったグッズもかなりあります。
Aさん「中居さん、なんですか。それは一体。」
と笑いながらも興味津々の様子です。
中居「パワーショットメーカーといって、これで練習すると上手くなるグッズだよ」
と一度も使ったことがないのに、自慢してしまいました。

ショートラリーで使ってみたのですが、当たらない、飛ばない、振りづらいの三重苦にギブアップでした。
ショートラリーはこれから始まる試合の前の大事なウォーミングアップですので、自分もそうですが、相手に迷惑をかけてしまい、気心が知れている友達だとしても申し訳ない気持ちになりました。
ただ、マイラケットに持ち替えてみたら、あらっ不思議! めちゃくちゃ軽く感じて、いつも以上にスイングは軽快になりました。
パワーショットメーカー自体の重さもありますが、風圧をかなり受けるので、しっかりスイングしようとすると、全身を使わないと振れないので、手打ちになることはありません。 素振りをするだけでも効果はあると思います。 壁打ちができる環境があれば、相手に迷惑もかからないし、芯に当たった感触も味わえて良い練習になると思います。

また、2つ用意して二人で打ち合えば、お互い様で良いのではないでしょうか。 サービスボックス内でゲームをしてみても面白そうです。

シングルスのために、ヨネックスポリツアーREVとソリンコハイパーGソフトをマイラケットに張りました。 ベテランJOPのIさんとの対戦では、ヨネックス「ポリツアーREV」を試しました。※2020年11月下旬発売

キレイなオレンジ色で、2021年1月発売のヘッドラジカルに合いそうです。
8角形のスピン形状とシリコンを浸透させるSIF製法を採用したスナップバックでのダブルスピンストリングです。 打球感はまったりとしていて、柔らかいポリエステルなのですが、弾きがよくボールの伸びが非常に良いストリングです。
恐らくスナップバック効果があるのでしょう。 ただ、フラット系のボールはふかしてしまうことが多く、スピンは必須なようです。 SIF製法はポリツアーファイアーで採用され、スナップバックの持続性が高く、スピン、反発力が評価されているストリングです。 ポリツアーREVは8角形のため、スナップバック時の縦糸と横糸の摩擦が大きくなり、ノッチングが早めに起こってしまうようで、SIF製法の効果はやや短めになってしまう結果になりました。
スピンでしっかり距離をコントロールできるストローカーには、バウンド後の伸びを体感できると思いますが、フラット系の当たりが多い方はふかしてしまうこともあるので、回転を意識してコントロールしてみると良いと思います。
ベテランJOP Iさんとの結果は、1-6、5-4でした。 10ヶ月ぶりのシングルスでしたが、段々配球の仕方がわかってきました。サービスゲームで、10回くらい繰り返したジュースを取れたことが1番の収穫でした。

シングルス友達のAさんとの対戦では、ソリンコ「ハイパーGソフト」を試してみました。※2020年11月発売

ATPプレーヤーで蛍光グリーンのストリングを張っているのを最近よく見るのですが、それがハイパーGです。 5角形のスピン評価の高いポリエステルで、店頭でも学生さんの使用率が急上昇しています。
そのハイパーGにソフトタイプが出たのですが、カラーは全く同じで一度張ってしまうと見分けが付かなくなってしまいます。
同じラケットを2本用意し、ハイパーGとハイパーGソフトを同じテンションで張り、3球づつ打ちどっちがソフトか当てる実験を行いました。
見事に正解したのですが、3球で分かってしまうくらい、硬さは全く違っていました。
ソフトと言ってあまりソフトじゃないことも多々ありますが、ハイパーGソフトは本当にソフトでした。
ストロークでの球のりが非常によく、深く打ったり、浅く打ったり、距離のコントロールがしやすく、凡ミスの少ないプレーが可能でした。

シングルス友達のAさんは、勝者のフットワークで鍛え上げた足さばきといつまでも打っていられる持久力を兼ね備えたシコラーで、10ヶ月ぶりのこの日もいつも以上に軽快なフットワークでした。
中居「以前より、動きが良かったけど、何かトレーニングとかしてるの」
と試合後に聞きました。
Aさん「米担当になったのと、マスクして仕事してると心肺機能が高まるみたいで、通気の悪いマスクに変えようと思ってます」
Aっさんはスーパーの食品売り場で働いており、コロナの影響で仕事しながらトレーニングをするようになったそうです。
どんなに打ち込んでも返ってくるので、ストローク決着では不利になるのですが、ハイパーGソフトのおかげか、こちらもほとんどアンフォースドエラーがなく、お互いサービスキープを続け6-5まで来ました。 Aさんに、サービスをキープされるとタイブレークになってしまうので、ここでブレイクを狙いに行きました。
今までと同じプレーをしていたら、キープされてしまうと思い、無謀にもリターンをいきなりドロップショットして、これが決まり、次のリターンもドロップショットを打ち、これは勝者のフットワークで逆にエースを取られ15-15です。
ペースを乱すことに成功し、Aさんのミスを誘い、ブレイクに成功し、7-5で勝利しました。
ハイパーGソフトは、一瞬ボールを包み込む感じがあり、ボールを運ぶようにコントロールすることができるので、ミスが減りストロークで粘ることができました。 ただ、スピードはその分遅くなり、エースはほとんどありませんでした。 パワーがあってバックアウトが多い方にはオススメのストリングです。
第二セットでトラブルが発生するのですが、詳しくは次回のギーク通信でお伝えします。
【GEEK通信】「秋に開催された全仏オープンを振り返ってみました」
2020/12/10

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【GEEK通信】「秋に開催された全仏オープンを振り返ってみました」
寒い、ボールが跳ねない、観客がまばらなど今までとはまったく違う環境の中、終わってみれば、ナダル選手の強さが例年以上に発揮された大会でした。
ナダル選手は全試合ストレート勝ちで、決勝では対戦成績26勝29敗と部の悪いジョコビッチ選手に、6-0、6-2、7-5と圧倒しました。
ナダル選手はベースライン後方からベビースピンを打ち込むのが、全仏オープンスタイルでしたが、弾まないボールに対してベースライン近くでプレーしていました。
その結果、ジョコビッチ選手のドロップショットをことごとく拾いまくり、逆にポイントを奪っていました。

今までとは、まったく違う環境に対応するために努力し、工夫した結果であり、ローランギャロスがナダル選手の庭だったからではありません。

その証拠に、ストリングのテンションを下げていました。

そんなの普通だよと言うかもしれませんが、ナダル選手はもともと、一年中、クレー、ハード、芝でも常に同じテンション(56ポンド)なのです。ナダル選手はもともとラケット、ストリング、テンションを一切変えず、自分のフィーリングを変えていく選手なのです。

普通は、気温が高い、標高が高い、サーフェスが遅い、ボールが弾むなどの場合テンションを上げます。 その逆はテンションを下げ、フォームを変えないようにします。

テンションを固定し、自分の感覚を変えていくナダル選手がそのテンションを変えるのはよっぽどのことです。

13回目の全仏制覇は、19世紀から20世紀にかけてフランスの選手が36回連続優勝した記録とともに破られない記録となるでしょう。 グランドスラム20回制覇もフェデラー選手に並ぶ史上1位の記録です。フェデラー選手40歳、ナダル選手34歳、恐らくナダル選手が記録更新するでしょう。

今回の全仏オープンで記憶に残る若手選手が3人いました。

一人は、西岡良仁選手、ワウリンカ選手に勝ち、ティーム選手とフルセットの死闘を演じたユーゴ・ガストン選手(フランス)で、もう一人は4回戦でナダル選手と対戦したセバスチャンコルダ選手(アメリカ)、そして全仏オープン女子優勝のポーランドのイガ・シフォンテク選手です。

ガストン選手は若干二十歳ながら、巧みなドロップショットを操り、相手を翻弄していました。 観ていて飽きない選手です、体格も小柄で日本人が参考になるプレーをしてくれます。

セバスチャン・コルダ選手は、全豪オープン優勝のペトルコルダ氏を父に持ち、プロゴルファーの二人の姉を持つスポーツ一家の2世選手です。 小さい頃から、ナダル選手がアイドルで、飼い猫の名前がラファだそうです。長身から繰り出すサービスは威力十分ですが、アイドルと対戦することが嬉しいのか、ニコニコしていましたし、対戦後にウエアにサインをもらっているようでは、まだまだプロフェッショナルとは言えませんが、才能に溢れている選手なので今後に期待しています。

全仏オープン女子優勝のポーランドのイガ・シフォンテク選手は、19歳とは思えないメンタルの強さを持ち、男子並みの強力フォアハンドを駆使し、ハレプを6-1、6-2で破り、決勝では全豪オープン優勝のケニン選手を6-4、6-1と圧倒し優勝しました。 シフォンテク選手が使用していたラケットがプリンスツアー100で2つの驚きがあります。 1つは、290gの軽量タイプを使っていたこと、もう1つは無契約だったことです。

ツアー100には310gもラインナップされており、男子並みのボールを打つシフォンテクが軽量の290gを選んだ理由が知りたいところです。 個人的な想像としては、バランスではないかと思います。 310gはバランスが310mmとトップライトで、290gはバランスが325mmとややトップヘビーで、スイングウエイトは同じか、290gの方が重たいくらいなのです。
290gで325mmの方が、振り回す打ち方には合っているのです。 ほとんどのプロは、ラケットメーカーと契約をしており、ラケットのサポートを受けています。

たまに、ステンシルを入れずにプレーしている選手がいますが、(ルブレフ選手、アザレンカ選手など)色々なパターンがあります。 契約を迷っている場合、すでに絶版になっている古いラケットを使っている場合、ブランドに縛られずに色々なラケットを試している場合などです。

シフォンテク選手は、ブランドに縛られずに色々なラケットを試している選手に当たります。 当然、メーカーからのサポートはありませんので、市販のラケットを使用しています。 プロストックと言って、プロ専用にカーボンの質を変えたり、フレックスを硬くしたり、ファームコアを注入したりしてあるものを選手に提供しているメーカーもありますが、シフォンテク選手が使用しているラケットは市販のもので、私達が使っているものと同じものです。 プリンスはカーボン繊維にテキストリームと言うF1マシーンに使われている高性能カーボンを使用しているので、市販品と言えどもプロの使用に耐えられたのではないでしょうか。
とは言っても、全仏オープン優勝の選手を放っておくわけがありません。

それでも未契約のままプリンスを使っていたら、プリンスラケットの性能の高さはより確かなものとなるという見え方もあるでしょう。
シューズとウエアはアシックス契約で、当時は全身白を基調にしたウエアを着用していました。
日本びいきで、白が好みとなれば、日本限定の白いツアー100を使ってくれるかもしれませんね。
シフォンテク選手の次の大会が楽しみです。
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2020/12/05
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【GEEK通信】「プリンス白ツアー5機種で5連勝」
2020/11/16
----------------------- ■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。 -----------------------
【GEEK通信】「プリンス白ツアー5機種で5連勝」

今年の全米オープンの1回戦を覚えているでしょうか。
なんと大坂なおみ選手と土居美咲選手が対戦!
2時間越える熱戦で2ー1で大坂なおみ選手が勝ったのですが、注目したポイントはどちらも白いラケットを使っていて、全米オープンのコートに映えていて、カッコ良かったことです。

白いラケットと言えばプリンスではないでしょうか。スペクトラムコンポにラフターが使っていた白いベンデッタ、杉山愛さんが使っていたハリアーを思い出します。

そして、この度新しいツアーシリーズが真っ白で発売されました。

前作のブラック×グリーンのモデルからどのように変わったのか全5機種をダブルスのゲームの中でテストしていきましょう。 ※ちなみに、全仏オープンで優勝したポーランドのイガシフォンテクは、ブラック×グリーンのツアー100 (290g)を使っていました。
ツアーO3 100(290g)、ツアー100(290g) ツアーO3 100(310g)、ツアー100(310g) ツアー95 の順番でテストしていきます。
ウォーミングアップをしていると、隣でプレーしている女性と目が合いました。
中居「あれー、Nさんじゃないですか」
Nさん「、、、あっ中居さんですか」
いつも自分がガット張りをしているNさんでした。
この日はダブルスのペアの方とテニスオフに参加したとのことでした。

ペアのAさん「その白いラケットはこの前発売されたツアーですか」
中居「よかったら打ってみてください」

Aさんはブラック×グリーンのツアーO3 100を使っていました。この日のルールは、勝ったペアは勝ち残りで、次のゲームでは勝ったペアを解消して対戦相手になります。強いプレーヤー同士がペアになって勝っても、次戦ではライバルになり、勝ち続けるのは難しくなります。

1試合目、ツアーO3 100(290g)でスタート。
あれっこんなに柔らかい打球感だったかな。 意外とパワーがあって打ち負けない。 スライスのリターンが伸びて相手が取りづらそう。 サービスの振り抜きがよくて、セカンドサービスもよく跳ねる。 勝利しました。

2試合目、ツアー100(290g)でスタート。
音がよくて打球感が気持ち良い。 さらにパワーがアップしてるように感じます。 ボレー、スマッシュがミスなく決まります。 フラット系のボールに威力があり、ストレートが抜けました。 勝利しました。

3試合目、ツアーO3 100(310g)でスタート。
やっぱり20g重たくなると、振りが鈍ります。いきなりダブルフォルト2連続でサービスダウン。 リターンは逆にエースが飛び出しました。 ジュースコートでリターン、サウスポーのスライスサービスがセンターに入り、前に出ながらバックハンドでブロックリターンをセンターに、ど真ん中を抜けて行きました。 勝利しました。

4試合目、ツアー100(310g)でスタート。
重さに慣れてきたのか、ダブルフォルトなしでサービスキープ。 リターンの破壊力があり、前衛アタック成功。 トップスピンロブも決まり、勝利しました。

5試合目、ツアー95でスタート。
95平方インチ、当たるか心配でしたが、ストローク、ボレー、スマッシュは普通通り打てました。 サービスは逆に威力が増し簡単にキープ。 芯に当たると気持ち良いですね。 勝利し、なんと5連勝。

5試合連続でプレーしたので、そろそろ疲れが出てきたので、マイラケットのビタス115(260g、115平方インチ)に戻したのですが、タイミングが合わず、バックアウト連発で負けてしまいました。 その後にレヴォCS10.0でも敗戦。
結局、その日はツアーシリーズでプレーしてました。 毎回ペアや相手が変わりますので、勝ち負けは参考にはなりませんが、ツアーシリーズが打ちやすかったのは事実です。

O3タイプとノーマルタイプの違いは、柔らかい打球感で振りやすさを重視すれば、O3タイプが良いと思います。

強打すれどもコントロールを重視したい方は、ノーマルタイプが良いと思います。
特に310gを使う体力のある方ならノーマルタイプがおすすめです。
ツアー95に関しては、フラット系のボールが中心のストローカーやサービスの威力で押す方におすすめです。

参加者のAさんは女子連Bの強者です。
私「新しいツアーO3はどうでしたか」
Aさん「ボワンボワンしますね」
私「ダメでしたか」
Aさん「ボワンボワンして、柔らかくて凄く良かったです。今のよりソフトに感じました。絶対買います。」
私「お待ちしております」
てっきり、ダメなのかと思いました。

ボワンボワンは褒め言葉なのですね。
今回のストリングはナイロンのトップスピンXXが張ってありましたが、柔らかい打球感でパワーアップしていることが白ツアーの特徴ですので、柔らかいのが苦手、パワーがあり過ぎてアウトしてしまうという方は、ポリエステルを張ることで、柔らか過ぎずに、パワーをコントロールできるようになると思います。

デザインに惚れて、使いやすさに驚かされ、結果もよく、こんなテストは久しぶりです。
NEWバボラ・テニスシューズ
2020/11/07
皆さん! こんにちは! 池袋店 金子です! 本日はバボラからNEWテニスシューズが登場いたしましたのでご紹介いたします! メーカー・バボラ  限定カラー メンズモデル     オールコートモデル カラー・ドライブルー 品名 PROPULSE FURY AC M 取り扱いサイズ25.5~28.5 ウインザー販売価格¥13,112円(税込み) 硬式テニスラケットと同じカラーリングのテニスシューズです! 是非ピュアドライブをお使いのお客様がいらしゃいましたら 是非シューズとラケットで揃えてみませんか? ご来店していただければ試し履きも出来ますのでお気軽にスタッフまでお声がけください! 皆様のご来店を心よりお待ちしております。 *シューズの特徴も記載しておきますのでご参考までに見ておいてください! ■仕様と特徴 仕様と特徴 アスリートのパフォーマンスを最大限引き出すフラッグシップモデルに、「ピュアドライブ」力ラーが登場。 ■商品情報 商品名 PROPULSE FURY ALL COURT M/プロパルス フューリー オールコート M/メンズ(30S21208)《バボラ テニス シューズ》 メーカー名 バボラ サイズ 25.5cm, 26.0cm, 26.5cm, 27.0cm, 27.5cm, 28.0cm, 28.5cm カラー ドライブブルー 素材 アッパー:メッシュ+TPU+人工皮革+ラバー・シールド インソール:オーソライト・インソール ミットソール: EVA+TPUシャンク+KPRS-X アウトソール:ラバー(ミシュラン・テクノロジー) 生産国 ベトナム
【GEEK通信】「黄金スペックを変えてしまうかも、エンブレム110、120の完成度の高さにびっくり」
2020/11/06

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【GEEK通信】「黄金スペックを変えてしまうかも、エンブレム110、120の完成度の高さにびっくり」

軽量、デカラケ、厚ラケの三つの条件を満たすラケットは、各メーカーから数機種発売されていますが、黄金スペックの様に、次から次へとニューモデルが発売されることはなく、定番モデルとして長く続いているモデルが多いのです。

現在私が使用しているマイラケは、スノワートのビタス115とスリクソンのレヴォCS10.0で、スノワートのモデルチェンジサイクルは5年で、レヴォCS10.0に至っては10数年ほぼ性能が変わらないマイナーチェンジを繰り返しています。
ラケットの性能には満足していますが、どんな競技でも、道具の進化はしていくものです。

特に、「軽い」「よく飛ぶ」「手にこない」など、その競技を簡単にする道具は、どんな競技でも開発競争が行われています。
テニスラケットも軽量、デカラケ、厚ラケが進化することで、黄金スペックも進化していくのです。
どういうことかというと、30年前は90平方インチ330gが黄金スペックでした。(この頃はまだ、黄金スペックと言う言葉はありませんでした)
デカラケブーム、厚ラケブーム、チタン軽量ブームがやってくると、今まで普通だった90平方インチは小さく感じるようになり、今まで普通だった330gは重たく感じるようになったのです。
そして100平方インチ、300gが普通になり、黄金スペックとして、みんなが使うようになったのです。

もし、115平方インチ以上で250g以下のラケットが選手が使えるラケットとして存在したならば、きっと 105平方インチ、280gくらいが黄金スペックとして落ち着くのではないでしょうか。

現状では大きい面積で軽量タイプのラケットは、女性やベテラン向けのラケットしかなく、ハードヒットする若者には到底使いこなすことはできないのです。

プリンスから、エンブレム120とエンブレム110の最新モデルが発売されます。 前作からのモデルチェンジなのですが、マイナーチェンジではなく、相当変更されていると開発者からは聞いています。

期待を込めて試打していきます。

エンブレム120はフェース面積120平方インチ、ウエイト245gの最大面積、最軽量(メジャーメーカーの中で)のラケットです。

前作の時に、レヴォCS10.0とエンブレム120と悩み散々試打したのですが、最終的に打球感、打球音でレヴォCS10.0に軍配はあがり、マイラケとなったのですが、私にとってエンブレム120も選択肢の大きな一つでした。
新しくなったエンブレム120の第一印象は、「カッコイイ」です。

パールホワイトと言うのでしょうか、光輝くような真っ白とフェース内側がシルバーで高級感が漂います。 また、前作は頭でっかちに見えましたが、今作はバランスが取れているように見えます。
カラーリングのせいだけではなく、グリップ部分が長くなっています。

前作は明らかに、ダブルハンドのプレーヤーには短すぎるグリップでした。 ダブルスのゲームをしながら、試打をしたのですが、前作のマイナスポイントであった太鼓を叩くような音はなくなっており、気持ち良い打球感、打球音に変わっていました。
レヴォCS10.0もそうなのですが、フェース面積の大きいラケット、縦ストリングの長いラケットは、ストリングが震えるのか共鳴するのか原因はわかりませんが振動の余韻が多いように感じます。
そのようなマイナス要因がある中、かなり改良されているようでした。
サービスの威力、ボレーのしやすさは特筆するものです。120平方インチのフェース面積は、振りづらそうに感じますが、245gと超軽量がそれを打ち消していて、スライス系のボールはバウンド後の曲がりが凄く、アドコートからセンターに打ったスライスサービスは効果的でした。ボレーはカンタン。振らずに、少しスライス回転を入れるだけで、良いボレーになってしまいます。ストロークも良かったのですが、たまに暴発してバックアウトしてしまいます。
次に試打したのが、エンブレム110です。

ウエイトは255gで、長さは27インチとなっています。これは、びっくり!相当良い感じです。
良いところは、エンブレム120とほぼ同じですが、ストロークの安定感が抜群です。特に良かったのが、突き球が浮かずに何球でも続けられることです。デカラケにありがちな、振動も気にならず、軽量ラケットにありがちな、面ブレもありません。
通常、試打をしながら1試合使うのですが、あまりの気持ち良さに、最後までマイラケに持ち替えることなく使い続けてしまいました。エンブレム110欲しいです。
エンブレムに張られていたストリングもかなり良かったようで、相乗効果が良い結果を生んだようです。
ストリングに関してはマルチフィラメントなんですが、反発力がモノフィラメント並みに良く、スナップバックがポリエステルに近い感じでした。
張られていたストリングは、「エンブレムタッチSFという新製品で、シリコンコーティングされた滑りを良くしたマルチフィラメントです。

エンブレム110は、決して女性、年配者だけのラケットではありません。 ダブルスを極めたい上級者にも認められるラケットになる可能性を秘めています。

ベテランJOPに参戦している方、是非検討してみてください。

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