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【GEEK通信】「ガット張りの面圧と張力の違いをわかりやすく解説します」
2017/11/27
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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今回は、ガット張りの面圧、張力について考えていきたいと思います。
・【面圧】とは、張り上がったラケットのど真ん中の張りの強さのことです。
・【張力】とは、張り上げるときのストリングマシーンの引っ張る強さのことです。

一般的に「何ポンドで張る」というのは、マシーン張力のことで、引っ張る強さのことですが、
実は引っ張る強さ(張力)は、ストリングの種類、ラケットの種類によって出来上がった強さ(面圧)はかなり変わってしまいます。
あと多少ですが、ストリングマシーンの種類でも違いがあります。
*ウインザーでは、ラケットを張り上げた際、全て面圧を計測しています。 なかなか覚えづらいので、下記のように5段階で表示しています。
①弱い
②やや弱い
③普通
④やや強い
⑤強い

私も初心者の頃、面圧と張力の意味が全くわかりませんでした。当時の先輩からわかりやすく説明してもらいました。
=============
先輩「ちょっと高級なステーキを食べに行ったとしよう。肉の焼き具合を指定するときに、『レア』『ミディアムレア』『ミディアム』『ウェルダン』と4段階になっているのを知っている?」
私「聞いたことはあります。」
先輩「例えば『ミディアムレア』をオーダーしたとして、あとは料理人にお任せすれば、いい焼き具合になって出てくるでしょ。」
私「はい、そうですね。」
先輩「もし、強火で5分焼いてくださいとオーダーしたらどうなる?」
私「怒られます。」
先輩「そうじゃなくて!」
私「肉の厚みも、コンロのメーカーもわからないので、どんな焼き具合になるのか不安です。」
先輩「そうでしょう。『ミディアムレア』のオーダーが面圧で、強火で5分が張力なんだ。」
私「???」
先輩「肉の厚みがラケットのフェース面積やストリングパターンで、コンロのメーカーがストリングマシーンだとしたらどうなる?」
私「なるほど!強火で5分が50ポンドで引っ張る張力なんですね。肉の厚みやコンロの種類によって、レアになったり、ウェルダンになったりするわけですね。」
先輩「例えば、面圧を50と指定した場合、引っ張る強さ(張力)は面積が大きいと強くなり、面積が小さいと弱くなり、ストリングパターンが粗いと強くなり、細かいと弱くなります。」
私「初心者の自分には、ラケットの面積やストリングパターンを考えて張力を指定するのは難しいですが、 いつもと同じ面圧でと指定するだけでいいのは嬉しいですね。」
=============
張力の指定は、前回と全く同じラケット、同じストリングであれば、同じ面圧に張り上がるのでいいのですが、もし、初めて使うラケット、初めて張るストリングの場合、前回と同じ張力で張っても同じ面圧にはならないことがあるのです。
料理人がオーダー通りに、ステーキをいい焼き具合にしてくるのは、肉の種類や厚みを長年の経験がいかされているからです。
ウインザーでは、面圧オーダーが③なら、どんなラケット、どんなストリングでも③の面圧になるように張り上げます。
これは、長年にわたるデータの蓄積があるからできることなのです。

ウインザーのテンションシールには、日付、ストリング名、テンションが明記されていますが、張力の横に③とか④とかが記入されており、張り上がった後に必ず面圧を測定して記入しています。                      *テンションステッカー。張力の横に④が記載
もし、ラケットを替えたり、ストリングを替えたりした場合、同じ張力で張っても同じ面圧になるとは限りません。
そういう場合は、一度面圧指定で注文するか、同じ面圧にするためには、何ポンドで張ればいいかスタッフにご相談ください。
また、ウインザーでは、張り替えの際、極力フレームの変形を防ぐことに細心の注意を払っています。
張り上げる前のフレームの大きさを計測し、張り上がった後のフレームの大きさを計測し、変形していないか必ず確認しております。

ぜひ何ポンドで張るということだけでなく、張り上がった後の面圧にも注目してみてください!
現在の面圧が気になる方は、すぐに測定できますので、お気軽にスタッフまでお声をお掛けください
【GEEK通信】レヴォCS10.0はシングルスの方がいいかも
2017/11/19
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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トラックマンでナンバー1に選ばれたレヴォCS10.0によって自分のテニスがどんどん変わっていっています。
皆さんも是非トラックマンイベントがありますので、チャレンジしていただき道具でテニスが変わるのを実感してみてください。(イベント告知は最後にあります。)
10/18投稿の「魔法の謎を解く」でレヴォCS10.0を徹底的に分析しました。
その結果はダブルスでは最高、シングルスでは少し課題が残りました。
その課題はストリングです。

今回は試打用ではなく、自分のラケットにする決断をして、現在使用中のレヴォCX4.0と比較するために、ストリングも同じものを張ってみようと思います。
現在使用しているストリングは、
バボラ「ブラスト+VS」(写真)で、RPMブラスト125とVSタッチ130のハイブリッドです。
縦にVS横にブラストにしていて、錦織やフェデラーと同じナチュラル縦パターンのハイブリッドです。 いざストリングを張り始めたら大変なことになりました。
レヴォCX4.0は張力42ポンドで張り、面圧は53ポンドでした。
レヴォCS10.0は張力45ポンドで張り始めました。
ところが、このラケットは縦糸が異常に長く、縦の最後の糸を張ると、ストリングの長さがギリギリで最後の結びができません。
ここで考えること5分、縦を50ポンド、横を45ポンドで張ってみることにしました。面圧も51でほぼ狙い通りとなりました。
ストリングは伸縮性があり、強く張ると少し伸びるのです。結果、なんとかギリギリ結ぶことができました。
通常のストリングは12mあり、縦横の長さに合わせカットするのですが、ハイブリッドで販売されているものは、縦横ともに6mにカットされていて、普通のラケットなら問題ないのですが、レヴォCS10.0のように、縦が長く横が短い(横糸は18本)ラケットはハイブリッドは向いていませんでした。 今回シングルスの実験をするにあたって、一番数多く対戦していて、好不調の波のないO村さんを選びました。
O村さんは30代後半のストローカーで、フォア、バック共に正確なコントロールでコーナーをついてきます。
こちらが守りに入って少し下がり気味になると、すかさずドロップショットを打ってきます。
過去30戦くらいやっていて1勝しかできていません。
ほとんどの試合で取れても2ゲームです。

1勝したときは、サービスが絶好調で全てサービスゲームをキープし、タイブレークで勝利しました。
ウォーミングアップでこちらのラケットに気づいたO村さんは
「あれっラケット変えましたか。厚ラケですね。」
私「スピードとか回転数とかデータが出る機材でラケットを選ぶイベントがあって、このラケットが一番いいデータだったんです。」
O村さん「ショートラリーなのに球が伸びてきますね。」
この試合では、1セット目にレヴォCS10.0を使い、2セット目にレヴォCX4.0を使ってその違いを比較してみようと思います。
第1ゲーム相手のダブルフォールトでブレイクに成功し、サービス、ストロークの威力がいつも以上で、なんと3-0とリードしました。
相手のO村さんは劣勢でも絶対諦めない人で、2つ返され3-2です。 その後キープ、キープで5-4のサービスゲーム。
なんとかキープし、6-4で勝利しました。
続けて第2セットに入るときに、ラケットをレヴォCX4.0にチェンジしました。
O村さん「ラケット替えるんですか、その必要あります?」
私「これも、仕事なもので」 結果は1-6で完敗。
その後、10ポイントタイブレークはレヴォCS10.0に戻しましたが、5-10で取られてしまいました。
しかし、ラケットを替えながらプレイしたおかげで、ハッキリと違いがわかりました。
パワーの違いがストロークに出ました。
レヴォCS10.0は深く伸びのあるボールが打て、対等にストロークで渡り合え、隙あらばネットに出ることができました。
レヴォCX4.0は、今の自分のプレーでは浅いボールになってしまい、常に劣勢な状態でプレイしなければならず、ポイントが取れません。 翌日、ベテランの大会で活躍しているM原さんとのシングルスマッチを行いました。
市民大会ではほぼ優勝、県大会でベスト4レベルの方で、過去10回くらいやってますが、一度も勝ったことはありません。
フォア、バックともにスピンでミスがなく、精密機械のようなストロークを打ってきます。
M原さん「ラケット変えたんですね。」
やっぱりすぐバレてしまいます。
昨日と同じくだりがあり、さあゲーム開始です。
第2ゲームのサービスをブレイクされ、気がつけば0-3です。
いつもだとズルズル行ってしまうのですが、精密機械のようなストロークを返し続けていると、こちらにもチャンスボールが来ました。
ネットに出てボレー、ネットに出てスマッシュ、短くなったボールをストロークでエース、左右に振ってからのドロップショットなどなど、決まりだし、
3-3に追いつきました。
その後も長いラリーがありましたが、苦しい場面でもスライスが深く返ってくれて、劣勢を立て直すことができ、なんとなんと6ゲーム連取の6-3で取ってしまいました。
第2セットは、レヴォCX4.0に持ち替えてスタートしたのですが、いきなりブレイクされてしまいました。
あまりにも、ボールの勢いがなくなり、右に左にエースを取られてしまい、たまらずレヴォCS10.0にもどしてしまいました。
本来の目的は、1セット使い、レヴォCS10.0との違いを検証することでしたが、1ゲームで十分でした。
次のゲームはブレイクバックしたのですが、M原さんのギアが上がり2-6で第2セットは取られました。
10ポイントタイブレークは5-10で、前日と同じ結果になってしまいました。
しかしながら、O村さん、M原さん二人のレジェンドから ファーストセットを取ったことは、非常に価値があります。
セカンドセットは時間切れになることがあるので、ファーストセットに全力を注ぐのが、慣例になっています。
今回の検証でわかったことは、レヴォCS10.0はシングルスもいいとこだらけでした。
むしろ、シングルスの方がより良さがわかった気がします。

メリット
・ストロークのミスが少ない
・ボールの伸びがある
・追い込まれたときのスライスの返球が浅くならない
・ボレーが簡単
・スマッシュが簡単
・サービスのキレがある
・アウトかなと思ったボールが入る
・体の負担が少ない
デメリット
・音が独特
・ハイブリッドは張れないことがある
デメリットを気にしない方はぜひこのラケットを使った方がいいと自信を持ってお勧めできます!
【GEEK通信】「プロスタッフ97CVとプロスタッフ97LCVはラケットの王道。」
2017/11/10
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以前JOPの大会に出場していたIさんとのシングルスマッチを先日行ってきました。
前回の対戦は0-6という結果でした。
Iさん「試合が近いので、セミアドで、セットオールの時は10ポイントタイブレークでやりたいのですが。」
私「試合の予定はないので、そのルールで大丈夫です。」
今回の対戦にあたり、秘密兵器を仕込みました。
ウイルソン 『プロスタッフ 97 CV』と『プロスタッフ 97 L CV』の2機種です。
プロスタッフはコナーズの頃から使っており、大好きなラケットなのです。
コナーズ?と言う方の疑問にお答えします。
初代プロスタッフミッド85は、ジミー・コナーズがスチールラケットのT-2000からカーボンラケットへの移行を考え、ウイルソンとともに開発したラケットで、実際コナーズも黒塗りのプロスタッフミッド85を試合で使用していましたが、実際には使うことはありませんでした。
その後ウイルソンからエスチューサに契約変更があり、なんとカーボンそれも中厚のラケットを使いびっくりさせられました。
プロスタッフミッド85は、完成されたラケットとの評価が高く、当時コナーズと付き合っていたクリスエバートやエドバーグが使い、サンプラス、クーリエといった世界ランキング1位になった選手から愛されていました。
カウンターヴェイルを採用する前のプロスタッフ97は、私もマイラケットとして使用していました。 打球感が気持ちいいのと、パンチの効いたボレーが打てるので気に入っていましたが、肘を痛めてしまい使用を止めていました。
カウンターヴェイルが入った新作を試打してみると、気持ちいい打球感はそのままに、嫌な振動だけを取り除いている感じでした。
これならば、肘の負担を気にせず使えます。
ボールのノリ感が増しており、フラット系のストロークに伸びを感じ、デルポトロ選手のイメージで打てました。 カウンターヴェイルが入ることで完成形になった気がします。
先日、あるお客様からお電話をいただきました。 「プロスタッフ 97 CVを買ったんだけど」から始まり、「凄くいいね」とお褒めのお電話をいただきました。
その後の内容を要約すると、
・プロスタッフシリーズは全部使ったけども97CVが一番いい
・振動がないだけではなく打球感がいい
・スピンスライスのコントロールがしやすい
・ボレーのタッチがよくキレもある
・サービスの威力かあり、キープ率が上がった

「2本目買うときはまたお願いします」と電話は終わり、このラケットの良さを伝えるため、わざわざご連絡をいただいた嬉しいお電話でした。 テニスラケットに相当なこだわりを持つK兄弟の弟さんは、大のフェデラーファンでプロスタッフ好きなのですが、340gは重たすぎて使えないとのこと。
そこで、同じ真っ黒デザインのプロスタッフ97LSをまずは購入しました。
しかし、スピンエフェクト(18×16のストリングパターン)がどうしてもプレースタイルに合わず諦めることになりました。
しかし!この秋に、290gでカラーがブラックのプロスタッフ 97 L CVが発売されました。
K君は、相当真っ黒のプロスタッフにこだわっていましたので、このラケットの発売が気にならない訳がないですね!
プロスタッフ 97 L CVが登場したことで、選択肢がより広がったと思います。
プロスタッフ 97 L CVを打った感触は、プロスタッフ 97 CVに比べ少し硬く感じました。
ただカウンターヴェイルを使用しているので、振動の余韻は少なく、歯切れの良さが増した感じです。
本来、ウエイトを軽くすると打ち負け感が出てきますが、フレーム厚を23mm(プロスタッフ97CVは21.5mm)にしてあるので、打ち負ける感じは受けませんでした。
290gというウエイトの操作性の良さで、サイドに振られてもしっかり振り抜けて、ストレートにもクロスにも逆襲できます。
315gは重たいなと思っていた方は、プロスタッフ 97 L CVをお勧めします。
熱烈ファンの方もそうでない方も、素晴らしいラケットに仕上がっていますので、ぜひ検討してみてください。
特別にスピンがかかることもなく、特別にパワーがあるわけでもなく、自分の打った分だけ飛ぶという感じです。
それって意外といいことではないでしょうか。 そうそう、Iさんとの試合の結果は…
第1セットは、プロスタッフ97CVで6-3、
第2セットは、プロスタッフ97LCVで6-2と
快勝しました。
やっぱりプロスタッフはいいラケットです。
基本に立ち返って、テニスの王道をいっている感じがします。
【GEEK通信】【聖蹟桜ヶ丘店内開催のトラックマンイベントレポートです!】
2017/11/02
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聖蹟桜ヶ丘店にて、WINDSOR TENNIS LAB(TRACKMAN)のイベントが10/21(土)・22(日)で開催されました。
先日、私もトラックマンでデータ解析をしてもらい、スリクソンレヴォCS10.0が合っていることが判明し、早速使い始めているこの頃です。
参加者は、男性の20代や30代が多いと思ったのですが、意外にも小学校高学年から中学年、また女性の40代、50代も多くいらっしゃいます。
親御さんが熱心で、これから選手を目指していく上で、より子供の成長が期待できるラケットを見つけるために参加しているとのことです。 カウンセリングスタッフによるデータ解析のアドバイスで、お客様の好みやプレースタイルを見極めて、次に打ってもらうラケットを選定していきます。
自分のラケットを含めて5~6本程打っていただくのですが、ある女性のお客様に対して、カウンセリングスタッフが最後に選んだラケットを見てビックリしました。
「ウィルソン ウルトラXP110 S」でした。
なぜビックリしたかというと、すでに廃盤になったラケットで、聖蹟桜ヶ丘店の店頭に並んでいなかったからです。 試打ラケットの用意はありましたので、計測をしていただいたところ、結果はスピード、回転数共にダントツの数字が出ました。
お客様もかなり打ちやすかったようです。 トラックマンスタッフの頭の中には、「ウルトラXP110 S」の他店舗の在庫状況と、このラケットで間違いないという判断がありました。
お客様は即決でこのラケットの購入を決め、廃盤商品のため半額で買えること、ナチュラルガットへのグレードアップが無料なこと、トラックマン参加費2,000円分の割引券が使用できることで、大満足のお買い物と感じていただけました。
純粋に、お客様が気持ちよく打てて、快適にテニスが上達するラケットをトラックマンという最新の技術とラケット知識が豊富なスタッフがサポートすることで、よりベストな選択ができるお客様のためのサービスが「WINDSOR TENNIS LAB」なのです。 先日池袋店に張り替えにご来店された30歳前後の男性の方から相談がありました。
ストリングの種類とテンションの強さに悩んでいて、プレースタイル、プレー頻度、ストリングの変遷などを聞いていたところ、スマートセンサーを使用していることがわかりました。
そこで、ストロークのスイングスピードがどのくらいか判明し、かなり参考になりました。
その速さから、かなりの上級者だと思われ、話しの流れでトラックマンのイベントのことを伝えると、是非参加したいとおっしゃいました。
もちろん、スマートテニスセンサーのスイングスピードのデータのみから、お勧めするストリングやテンションを絞り込むことはできません。
ですが、スマートテニスセンサーも使用されていて、かなり深く色々試行錯誤をされている様子はわかりましたので、トラックマンイベントをお勧めしました。
トラックマンはどんなラケットでも、何本でもデータが取れるので、ラケット選びには最適な機器です ※イベントでは、時間の関係で本数は5~6本程度となります。
私の場合もそうでしたが、
①まずは今使っているラケットが合っているのがどうかが気になります。
②次に、合っていないのであれば、どのラケットが一番自分に適しているのか知りたくなります。
トラックマンはシンプルにデータという形で示してくれます。ですが、あくまでデータを示すのみ。
出てきたデータがどういうことなのか、お客様に分かりやすくお伝えするのが、カウンセリングチームです。

トラックマンのデータを元に、実際の打球、プレースタイル、ご予算などを鑑みて、推奨するラケットを選び出します。
事前ヒアリング 約5分、トラックマンでの打球計測 約20分、計測データを基にラケットのご提案とご相談 約15分。
濃密な40分ですが、あっという間です。 「試合に勝てない」「スクールのクラスが上がらない」など、、、実はラケットのせいかもしれません。
是非一度、トラックマンでご自分のこと確かめてみてはいかがでしょうか。 次回トラックマンイベントは11/18(土)11/19(日)に聖蹟桜ヶ丘店にて開催予定です。
毎回定員になりますので、お早めにご予約ください。
【GEEK通信】「これははまりそう、パデル初体験」
2017/10/27
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
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皆さんは、「パデル」というスポーツをご存知でしょうか。
40年前に、スペインで生まれ南米やヨーロッパなどでも広がりをみせています。
簡単に言うと、テニスとスカッシュを混ぜた感じです。
少し狭くしたテニスコートの回りを強化ガラスとフェンスで覆ったものがパデルコートです。
スペインではテニスの3倍にあたる400万人のパデル人口があり、ナダル選手やジョコビッチ選手もプレーを楽しんでいるらしいのですが、日本にはまだ、数カ所しかコートがなく、まだまだ普及には時間がかかりそうなのです。
ウインザーラケットショップではパデルを応援しており、その一貫でスタッフで体験してみようということで、善福寺公園にある「PADEL TOKYO」にお邪魔しました。
場所は歴史のある善福寺公園テニスクラブの敷地内にあり、テニスコート6面(オムニコート2面、クレーコート4面でオムニコートはフットサルと兼用)とパデルコート2面があり、リニューアルしたばかりの立派なクラブハウスがあり、とても雰囲気のいい施設です。
集まったメンバーは吉野を除いてパデル初体験の初心者集団です。 今回、指導していただくのは、パデルに魅了されて、パデルアジアという会社を立ち上げ、東京に初めてパデルコートを作った熱い男、玉井社長です。
玉井社長とは、テニスの縁で顔見知りですが、パデルで関われるとは思ってもいませんでした。
早速、レンタルラケットを借りて、ウォーミングアップです。
パデルラケットは、テニスラケットの半分くらいの長さで、ガットはなく、カーボン製の平らな面でボールを打ちます。
ボールはテニスボールとほとんど同じで、正式なものはテニスに比べ0.1気圧低いものを使用します。
体の近くで打つことになるので、ボールを捉えることはテニスより簡単で空振りすることはあまりありません。
打ったときの手応えがダイレクトで、音も「バチン」と大きく、気持ちいい打球感です。
ボレー、スマッシュはテニスとほぼ同じで、ストロークに違いがあります。
ガットがないので、トップスピンはかかりません。
フラットからややスライス系の打ち方になります。
2バウンドしてはいけないのは、テニスと同じで、違うところは、壁に当たって跳ね返ったボールを打てることです。
このショットを「レボテ」と言います。
相手にスマッシュやハイボレーを足元に打たれた場合、テニスでは返球するのが難しいショットになりますが、パデルの場合はそのボールをスルーし、壁から跳ね返ったボールで反撃できます。
30分くらい練習したところで、玉井社長から「試合しましょう!」の声がかかりました。 パデルのいいところは、初心者でもすぐに試合ができることです。
始めのうちは、テニスの癖で全てのボールをバウンドする場所に追いかけてしまい、ミスをしていましたが、徐々に「レボテ」のコツがわかってきました。
次なるミスは、なんでもかんでもレボテしようとして、ゆるいボールでも壁に当たるのを待ってしまい、跳ね返ってこないこともありました。
玉井社長から「相手がスマッシュの態勢に入ったら、逆にネットに向けてダッシュしてください」
スタッフ「怖くてできませーん」
玉井社長「ネット近くまで跳ね返ってくるので、逆にチャンスになるのです」
スタッフ「がんばりまーす」
2時間の体験でしたが、楽しくてあっという間でした。
ラケット以外は、テニスシューズ、テニスウエアでできますので、テニス経験者は手ぶらで行ってラケットをレンタルすればOKです。
パデルのいいところ
・テニス経験が無くても手軽に始められます
・テニスコートより狭く、ダブルスのため動きが少なく、体力はあまりいらない
・ガラス張りで1面ごとに仕切られているため、周りで観戦しやすく盛り上がりやすい
・上級者と初級者がいっしょでも楽しめます
・テニスに比べ、プレーヤーの距離が近く、対戦相手の表情や感情がわかり、テニスにはない楽しみ方ができる
・アンダーサービスなので、女性やご高齢の方でも、若い人と混じっても、安心してできます
などなど
体験前にパデルの動画を見てイメージを膨らませていたのですが、その中で日本のトップ選手が競い合う東京オープンというビッグな大会があります。
なんと優勝したのは、スマッシュウォーターの社長のT野さん、ペアの方は日本ランキング1位のO山さん。
この二人、親近感のある体形でこれから始める人に勇気を与えてくれます。
残念ながら準優勝のK端さんは、何度かテニスをしたことがあり、知り合いでした。
テニスは上手ですが、プロ選手ではありませんが、パデルでは、トップ選手になっています。
相当努力したと思うのですが、これから始める人の目標になると思います。
是非一度体験してみてください、テニスとはまた違った楽しさを発見できると思います。
気になった方は、こちらのサイトもぜひご覧ください。
PADEL TOKYO
http://www.padelasia.jp/
【GEEK通信】「魔法の謎を解く!」
2017/10/18
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トラックマンでマイラケットの『スリクソン レヴォ CX 4.0』を除いた、NO.1ラケットに選ばれたのは、なんと「スリクソン レヴォ CS 10.0」でした。
魔法のラケットと呼ばれるレヴォCS10.0の魅力に取り憑かれてしまったようです。
2002年にダンロップスペースフィールプライムOSとして登場し、その後ダンロップとして7作、スリクソンとして2作を発売し、現在発売中のモデルが9代目という、15年続く超ロングヒットラケットなのです。 初代モデルは245g、365mm、フレーム厚26mmでしたが、9代目は255g、360mm、フレーム厚28mmとなっており、試行錯誤しながら現在の完成形に辿りついたのです。 初代モデルには、スーパーラージも存在していて、フェース面積125平方インチで235gという画期的なものでした。
『魔法のラケット』と呼ばれることもある、このロングヒットラケットの謎に迫ってみたいと思います!
10.0の最大の特徴は、デュアルブリッジシステムで、スロート部が2段構造になっているところです。 発売以来、一貫してこの部位の仕様を変更せず貫いているところから見て、10.0の秘密はこのデュアルブリッジシステムにあると見て間違いないと思います。
ラケットの規格にストリング面全長39.37cm未満、ストリング面全幅29.21cmという規定があります。
ストリングが長くなればなるぼど、ストリングのたわみも大きくなり、パワーも大きくなります。
小さいトランポリンより、大きいトランポリンの方が飛びは良くなるのと同じ理屈です。
というわけで、パワーが出過ぎてしまわないように、パワーを制限するために規定があるわけですが、10.0のストリングの全長は約41cmあります。
これは規定より長いのですが、デュアルブリッジシステムの採用で、内側の柔らかいナイロン樹脂までの37cmをストリング全長とみなされます。
実際は41cmありますので、規定より長くなり、ストリングのたわみが大きくなり、パワーがアップしています。
さらに、デュアルブリッジのナイロン樹脂とストリングは接触していませんので、フェース下部のスイートエリアが拡大し、ボレーやスライスなどの手元付近を使うショットの伸びがよくなります。
トラックマンでサービスのスピードが10km以上速くなったのは、このストリングのたわみが大きくなった為と255gの軽さでスイングスピードが上がった為と推測されます。
通常、パワーを求めたラケットは、スイングのゆっくりな方には丁度いいのですが、スイングの速い方はストロークが飛びすぎてしまい安定感に欠けてしまいます。
ストリングはミクロスーパー16が50ポンドで張られています。 この謎は、実際に試合に使って行きながら、探ってみましょう。
お店にある試打用ラケットを用意しました。 連休を利用して、初日はシングルス、2日目はダブルスで使用してみました。
シングルスは、3面7名4時間の総当たり戦です。
4時間もシングルスをやる人達の中に、初心者や体力のない人はいるはずもなく、6試合やったのですが、どの試合も気が抜けませんでした。
結果は、3勝3敗で、まずまずといったところでした。
サービスが速くなることに、期待しすぎてしまい、いつも以上に力んでしまいダブルフォールトが多かったのが反省材料です。
よかったのがリターンでした。
スイートスポットが広いので、左利きの体に食い込むサービスをフォアハンドで普通にリターンできました。
左右に振られたときの、スライスの返球が生きたボールで返り、粘りのある守りができました。
回り込んでのストレートの場面で、ラケットが軽すぎるのか、思った以上に速くスイングしてしまい、サイドアウトになったりしましたが、慣れてきた後半は修正ができました。
2日目は2面9人4時間のダブルスです。
50代中心のベテランダブルスで、ランダムに対戦し、9勝1敗でした。
前日と打って変わって、サービスの調子がよく、エース狙いではなく、コース狙いが結果として力みがなくなり、スピードも意外と出たのだと思います。
ボレー、スマッシュはラケットでこんなに違うんだと疑う程、難しいボールを簡単に返せました。
ロブでこんなにエースが取れるのかと、嬉しくなる程、ロブリターン、ロブボレー、トップスピンロブが決まりました。
かと言って、強打のストレートリターンも狙い通り打て、欠点らしきものはダブルスでは見つかりませんでした。
デカラケ、厚ラケなのに、なぜハードヒットしてもアウトせずにコントロールできるのでしょうか。
シングルス4時間、ダブルス4時間使うことで、段々とその謎がわかってきました。

ストロークのスピンがよくかかり、アウトかなと思ったボールも入っていることが、多かったように感じました。
この理由は、2つあります。 1つ目は、フェースの縦方向が長いにもかかわらず、ストリングパターンが16×18と横糸が少なく、ストリングの横の密度はかなり粗くなっています。
よって、スナップバックが起きやすくなり、スピンのかかりがよくなると推測されます。 2つ目は、フェースのセンターで打っているボールが、実は上の方で当たっているのと同じだということです。
デュアルブリッジシステムの4cm下が本来のストリングの端ですので、ストリングのたわみの頂点は、センターより4cm手元になり、ど真ん中で打ったボールはトップで打った感じになり、思ったより飛ばなくなっていると推測されます。 以上の2点から、デカラケ、厚ラケなのに、バックアウトを気にせず、普段通りにプレーできるのです。
苦しい場面での返球もいいボールとなり、サービスまで速くなる魔法のようなラケットは、しっかりと振れる、若い人達が使ってもいいラケットではないかと感じました。
ちなみに、参加者9人中2名が10.0を使用していました。
また、隣のコートでは4人中3人が10.0を使用しており、みんな気持ちよさそうに打っていました。
今後は自分のラケットとして、ストリングを含めさらなる研究をしていこうと思います。
【GEEK通信】「『トラックマン』VS『試打歴30年』の戦いの結果は!?」
2017/10/12
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そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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最近MLB(メジャーリーグベースボール)をよく見ます。
スタントンとかジャッジの豪快なホームランを見るとスカッとします。
中継を見ていると瞬時に、打球速度、打球方向、回転数、飛距離が画面にデータとして映し出されます。
また、ダルビッシュの球速、フォーシームの回転数をメジャー平均と比較してデータ化し楽しませてくれます。
その他にも、走塁や守備でもデータ化しています。
今までは投手の球速しか数字化されませんでしたが、ここ数年急激に進化しています。
メジャーリーグ30球団で【スタットキャスト】というシステムを導入しており、その元となっているのが、
トラックマンです。 トラックマンは、軍事用の弾道追尾レーダーとし開発されたもので、対象物に電波を当て帰ってくる電波の誤差を元に速度、方向、回転数などを割り出す仕組みで、ドップラー効果を応用したものです。
スポーツでは、ゴルフ、野球で採用されており、変わり種ではハンマー投げでも使われています。
テニスではホークアイはあるものの、トラックマンは試合の中では使用されていません。
しかしながら、ラケット選びのツールとしてウイルソンが採用し話題になりました。
球速、回転数、発射角度、方向、着弾距離をラケットを変えながら平均データを割り出すと、自分に合ったラケットが分かってくるのです。
ゴルフ、野球は遠くへ飛ばすことでアドバンテージが取れる競技ですが、テニスは飛び過ぎはNGで、限られたコート内に収めながらも、威力のあるボールを打たなくてはなりません。
そこで大事なのが、着弾距離で、ベースラインに収まっているかどうかをジャッジします。
スピードが出ても、回転数が低ければ、ベースラインをオーバーしていまいますし、スピード、回転数が申し分なくても、打ち出し角度が安定しなければ、ネットもアウトも出てしまいます。
安定して同じところに、着弾しているラケットが自分に合っているということです。
現在使用しているラケットが自分に最適なのか、別のラケットが最適なのか?
比較することで、最も快適で、さらに試合で勝てるラケットに巡り合うことができるのです。
人間はわがままで、贅沢な生き物です。
正確なデータが取れることがわかると、すべてのラケットメーカーで試してみたくなるものです。
「ウインザーはそんなテニスプレーヤーの為に、トラックマンを自社でスタンバイさせました。」 「トラックマンはこんなに凄い」ということを読者の皆様にお伝えできればと思い、スタッフでのトラックマン テストに参加しました。
とは言っても、曲がりなりにも30年以上テニス関係の仕事をし、ほぼ全てのラケットは試打してきました。
今使っているスリクソンレヴォCX4.0は数あるラケットの中から選びに選び抜いた一品です。
結局のところ、トラックマンのデータ解析でも、レヴォCX4.0がナンバーワンになるに違いありませんが、その確認ができるだけでも十分価値があります。
聖蹟桜ヶ丘店のスタッフ新美率いるトラックマンチームと合流し、GEEK中居のナンバーワンラケットを探る旅がスタートしました。
まずは、マイラケットのレヴォCX4.0を皮切りに、データと打っているフォームなどから、次のラケットはこれ、次はこれという具合に、黄金スペックとやや軽めの黄金スペックを10機種くらい打ちました。
球出しのボールをフォアハンドで的に向かって、10球ハードヒットし、スピード、回転数、打ち出し角度、コース、着弾地点のばらつきを見て、安定感のあるものを選び出します。 ナンバーワンに選ばれたのは、
「スリクソン レヴォCX4.0」でした。
内心はヒヤヒヤしていましたが、やはり30年間、何千本ものラケットを試打してきたのは、伊達ではありませんでした。
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スタッフ 新美
「最後に、これも打ってもらえないでしょうか?」とスリクソン レヴォ CS10.0をそっと差し出しました。 あるプレーヤー層では、魔法のラケットと呼ばれ、ダンロップの時代から10年以上続く名品です。
特にボレーとスライスは、打ちやすさは鉄板ですが、今回はフォアハンドストロークのハードヒットだけですので、不利なような気がします。
中居 「じゃあ一応打ってみますか。」
トラックマンの結果は、レヴォCX4.0と甲乙つけ難い高得点を叩き出したのです。
中居 「本当に?実際のボールを見てどうでした?」
新美 「中居さん、いいボールが出てましたよ!」
中居 「う~ん…。あ、トラックマンはサービスも計測できましたよね?最後にこの2本でサーブを打たせてください。」
(結果)
レヴォCX4.0は、110~120kmの間、なんと、レヴォCS10.0は、130kmオーバー連発でした。
中居 「ラケット変えるだけで、サービスが10km速くなるのは魅力ですね。筋トレしても10kmは速くならないですからね。」
スタッフ新美 「中居さん、このラケットのイメージを、データを基に払拭させてください。もっと色々な方にも広めましょう。」
中居「は、はい。そうですね。頑張ります。」
と言うことで、ナンバーワンラケット(番外編)はスリクソン レヴォ CS10.0に決定しました。
このように、自分の打球をはっきりとデータ化してくれる『トラックマン』!
ぜひ体験してみてください!きっと新しい自分を発見できると思います!
【GEEK通信】「本気のミズノの自信作、Fツアーの実力は?」
2017/10/07
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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自宅の倉庫を整理していると、昔のテニス雑誌が出てきました。
思わずパラパラとめくってしまったのが運の尽きでした。 その後1時間は昔を思い出して読みふけってしまいました。
今から26年前の1991年の全米オープンを覚えている方はいるでしょうか。
男子はエドバーグ選手がクーリエ選手を破り初優勝!
女子はセレス選手がナブラチロワ選手を破り初優勝! コナーズ選手が39歳でベスト4に入り、全米は大盛り上がりした大会でした。
ベッカー選手、サンプラス選手、アガシ選手、マッケンロー選手も出場していて役者の揃った大会でした。
その中でこんな記事を見つけました。 すみません、わざとらしかったでしょか。
帽子をかぶってガット張っているのが、何を隠そう私、中居です。
全米オープンのオフィシャルストリングがテクニファイバーで、当時の日本の代理店がミズノでした。
自分はミズノの依頼を受けて、全米オープンのオフィシャルストリンガーとして派遣されたのでした。
ストリングブースは、選手が食事をするスペースの一角にあり、(体育館並みに広い)ストリンガーと選手の距離は近く、コナーズ選手、エドバーグ選手、サンプラス選手はよく来てました。
ストリングマシーンは9台で、ひな壇のような場所で、横に3台、縦に3台のど真ん中で張っていました。
自分以外は外国人(自分が外国人ですが)で、わからないことは片言の英語でコミュニケーションを取っていました。
選手は張りたてを求めるので、早朝から張り始め、だいたい夜の10時過ぎまで張っていました。
残業のときは、ピザが出るのですが、1/4カットなのに、日本の1ホールくらいあります。
美味しいのですが、さすがに1週間続くと飽きてしまいますね。
一回戦、二回戦、三回戦と半分ずつ選手は減っていきます。
基本自分が張った選手のラケットは自分が張ることになるのですが、選手が負けてしまうと段々と張る本数が減ってきます。
フィッツジュラルドと言うダブルスの選手のストリンギングをしていましたが、なんと優勝してしまいました。
オフィシャルホテルから会場までは、シャトルバスで移動です。ある日ストリングチームのボスから、明日は遅番でいいぞ。と言われたのですが、その時間だとオフィシャルバスは出ていません。
地下鉄で会場まで行かなくてはなりません。
ニューヨークの地下鉄は、東京以上にわかりにくく、やっと覚えた路線に乗ったのですが、途中で事故があり乗り換えるはめに、苦労して目的の路線に乗り安心したのか、うたた寝してしまいました。
慌てて降りた駅はひとつ手前で、歩いて会場まで向かったのですが、この一駅はかなり距離がありました。
途中にニューヨークメッツの球場があったり、いい経験をさせていただきました。
ストリングブースには、受付カウンターがあり、選手はそこにラケットを預けるのですが、ある日本人の小柄で可愛らしい女の子が自分のところに、直接ラケットを持ってきました。
日本人を見て安心したのでしょうか。
まだあどけなさの残る普通の子でしたが、後に全仏オープンのミックスダブルスで優勝する平木理化さんでした。 この当時、ミズノのラケットはイワン・レンドル選手やメアリージョーフェルナンデス選手など、数名の使用があり、プロシリーズは人気のモデルでした。
あれから、20数年、ついにミズノが本腰を入れてきました。
前作のC ツアーから本気で硬式ラケットを作っているのはわかってました。
ただ、ターゲットが狭いところを狙っていましたが、今回のF ツアーは、黄金スペックど真ん中で勝負してきたのです。
ウエイトが300g、285g、270gの3機種で、機能はすべて同じもので、早速、順に打ち比べてみました。
ラケットの形状とスペックで、打つ前にだいたい予測はつきますが、このFツアーは『いい意味で』予測を裏切られました。
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!

個人的に特に良かったのが、285g。
振り抜きがよく、バックハンドに振られた時でも、スピンで返球することがたやすくでき、300gよりスイングスピードが上がるのか、スピンのかかりも285gの方がかかってました。
通常285gだとバランスを325mmに設定するのですが、あえて320mmに設定しており、その分スイングウエイトが軽くなり、無理な体勢からでもしっかりと振り抜くことができたのです。
ではなぜ、
思ったより、柔らかく
思ったより、飛びがよく
思ったより、スピンがかかる!だったのか検証していきましょう。 思ったより、柔らかく感じたのは、グリップに内蔵した「VAポリマー」のおかげで振動吸収が良くなったと推測されます。 思ったより、飛びがよく感じたのは、従来のものよりフレーム剛性を上げた新断面形状の採用のためと推測されます。 思ったより、スピンがかかると感じたのは、ブースターグロメットとストレートドリルの採用で、ストリングの可動域が拡大したためと推測されます。
ウエイトが3種類あるので、すべてのカテゴリーのプレーヤーが同じメリットを感じながら無理なくプレーできるのもいいところです。
カルロビッチ選手、バクダディス選手、バディスタ=アグ選手、コールシュライバー選手、綿貫陽介選手らは、ミズノのウエアかシューズを着用している選手です。
以前に比べかなり増えています。ミズノの注目度も益々高まりそうです!
本気のミズノがつくった『F ツアー』ぜひ一度打ってみてください!
あなたもきっと、『おっ!』と感じるはずです!
【GEEK通信】「久しぶりの楽天ジャパンオープンを大満喫!!」
2017/10/04
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。 テニスGEEK通信を始めて、早1ヶ月となりました。
今まで、『担当N』として発信をしておりましたが、改めまして自己紹介をさせていただきます。
9月より、WINDSOR NEWSの新しいコンテンツ『テニスGEEK通信』を担当いたします【中居】と申します。
普段は池袋店に勤務をしながら、テニスギア情報をマニアックに、GEEKにお届け致します。
今から10年前、家族4人でジャパンオープンを観戦しに行きました。
家族でテニスをやるのは私だけなので、後にも先にもこの1回のみです。
あるメーカーさんの招待で、VIP席でのテニス観戦とラウンジでの軽食付きの贅沢なセットでした。
テニス好きには最高のシュチュエーションも、テニスに興味のない3人はすぐに飽きてしまったようです。
VIP席は1席1席の間が空いており、会話もしづらく、休憩することにしました。
このラウンジが居心地がよく、テニス観戦よりほとんどここにいた気がします。
その時、サプライズで錦織選手が登場したのです。
この当時、錦織選手は18歳で、ツアー初優勝を飾り、テニス界では大騒ぎになっていました。
登場時間も5分くらいで、全員にサインすることはできず、マネージメントする方から
「サインはお子様だけしますので、並んでください」 ということで、まだ小学生だった子供達を無理やり並ばせました。
これで子供達も少しはテニスに興味が湧くに違いないとこの時は思いました。
あれから10年、残念ながらテニスに興味は湧かなかったようです。
それなのに、体育の授業でテニスがあると、
「なんで、テニス教えてくれなかったの?」と理不尽なことを言われてしまいました。
錦織選手の活躍のおかげで、テニスを「観戦するスポーツ」として捉えている人は増えているそうです。
プロ野球やサッカーのように、ファンやサポーターとしてテニスも見ている人が増えるのはとてもいいことです。
楽天ジャパンオープンテニスを見に、7,8年ぶりに有明に来ました。
コロシアムには娘の入学式で来たのですが、テニスを見るのは久しぶりです。
国際展示場駅から陸橋を渡ってくると、テニスコートではスティーブ・ジョンソン選手が練習しており、道路を挟んで右側にはビーチテニスの大会を行っていて、 ちょうど男子の決勝戦を行っている最中でした。
チョットのぞいてみると、以前にビーチテニスラケットのチューンナップをしたことがあった「郷田さん」が決勝戦で試合をしていました。
なんと優勝していました。凄い人だったんですね。 余談はさておき、久しぶりのテニス観戦スタートです。
試合開始まで1時間あるので、各メーカーのブースをチェックすることにしました。
ヘッドブースでは、ちょうどシュワルツマン選手がサイン会をやっており、写真を撮らせてもらい、その後ウイルソンのブースに来ました。
フェデラー選手コーナーを堪能し、錦織選手コーナーに来てみると、歴代の使用済ラケットが飾ってありました。
ストリングの変遷の過程がわかり面白かったのと、ストリングのテンションをチェックしてみると、過去のモデルから最近のモデルに向けて徐々に柔らかくなっているのがわかり大変興味深かったです。 プリンスのブースに行くと、14番コートで試打できると聞き早速お邪魔しました。
ビーストO3 100が打ちやすく、11月の発売が待ち遠しく感じました。
参加特典としてグリップテープをゲット。 練習コートでは、ドナルド・ヤング選手と綿貫陽介選手が練習していました。
残念ながら綿貫選手は予選で負けてしまったので、本戦で見ることはできません。
それにしても、綿貫選手のトスはかなり高いですね。同じ目線で見ているとよくわかります。 いよいよセンターコートで試合が始まりました。
添田選手とマンナリノ選手との試合です。
試合は7-5.7-6でマンナリノ選手が勝ち、残念ながら添田選手は負けてしまいましたが、応援は素晴らしかったですね。
海外の試合で観客の掛け声に合わせて手拍子をすることがよくあります。
「レッツゴーロジャーレッツゴー」パンパン
「レッツゴーラファレッツゴー」パンパン
などですが、この試合でもその掛け声がありました。
日本人の応援も世界基準になってきたようです。
久しぶりのテニス観戦は満喫できました。
今なら家族4人で来ても、盛り上がることができる気がします。
大会も後半戦に入りますので、ぜひ皆さんも会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【GEEK通信】「試合数の多い、大会を勝ち抜く為に必要なサプリメントはこれだ!」
2017/09/28
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
4回目のテーマ『ラケット』ではなく、自分をとてもサポートしてくれるアイテムの話です。
先日、N市の市民大会に大学のテニスサークルの20歳以上年下の、後輩H君と組んでのダブルスに出場しました。
偶然にもH君は池袋店スタッフ 北田の1学年上の知り合いでした。
H君とは数回テニスをしたことがありますが、試合に出るのは今回が初めてです。
初めて試合に出るので、作戦会議を行いました。
ファーストサーブの時だけワイド(W)か、センター(C)かの確認をし、ポーチは積極的に出ていくなどという方向性を確認し、いざ試合に!
1回戦は30代の初中級のペアで、相手の家族の応援がほのぼのとしていてやりにくさもありましたが 6-0で勝利しました。 2回戦は第8シードのベテランペア。 3-3まで競りましたが、6-3で勝利しました。
3回戦は6-2、4回戦は6-0と段々と戦術が功を奏してきました。
H君の強打で浮いてきたところをボレーで決めるパターンと、自分のロブのリターンから返ってきたところをH君のスマッシュ、ストレートを抜かれてもOKからの安心感で思い切りよくポーチなどが炸裂しました。
次はベスト4決めで第1シードとの対戦だったのですが、次回に順延になりました。
今回、4試合戦った後にH君に「もう一試合やりたかったね」と言うくらい、気力、体力が充実していました。
その訳は、【凌駕スマッシュウォーター】と【ピンクイオン】の摂取のおかげです。 凌駕スマッシュウォーター ピンクイオン(ペットタイプ)
テニスの大会を勝ち上がるのに必要な『気力』、『体力』の内、『体力』に関して色々なものを試してきました。
元々、1日3試合以上やると起こる、足のけいれんに悩んでました。
試行錯誤を繰り返し、行き着いたのは、【エネルギー】【水分】【塩分ミネラル】を試合中に摂取することです。
【エネルギー】は吸収の早いゼリー系のものがいいのですが、バナナでも大丈夫です。
【水分】はただの水ではダメです。
市販のスポーツドリンクは、アイソトニック飲料と言い、平常時の状態で体に浸透する濃度になっています。病気の時などにも適していますが、運動中には濃いのがややネックです。
運動中にはハイポトニック飲料がおすすめです!陸上をやっている人は良く飲んでいるそうです。
今回紹介する【凌駕スマッシュウォーター】は、さらにその上を行くドリンクです。 10袋入り ¥2,160(税込) お試し 2袋入り ¥540(税込)
人間の体の7割が水分で出来ているのはご存知かと思いますが、その内の《4割》が細胞内にあり、《3割》が細胞外にあるのです。
通常、運動時に飲む水分は細胞外の3割の部分に吸収され、汗となって排出されます。
10リットル入るやかんに3リットル入れて火にかけると、10リットル満タンのやかんに比べ、すぐ沸騰して水蒸気になって蒸発してしまうのはイメージ出来るかと思います。
なので細胞内にある水分をどう蓄えておくかが重要なポイントなのです。
ですが、細胞内に水分を取り込むには、食事でとる栄養素などが必要で時間がかかります。
そこで、【グリセリン】の登場です。グリセリンは細胞内に入る鍵を持っているのです。
凌駕スマッシュウォーターはこのグリセリンの入った飲料です。
グリセリンローディングと言って海外の陸上競技の研究から生まれた最新の水分補給方法なのです。
フルマラソンやウルトラマラソンに出場される方は、前日から少しずつ飲むことで体の隅々まで、水分を蓄えます。
テニスの場合は数時間前から飲むことで、細胞内に十分に蓄えられます。
スマッシュウォーターのいいところはもう一つあります。
自分の好きな濃度で飲める点です。
スマッシュウォーターは、1包を500ミリリットルから1,000ミリリットルの間で飲み易い量に変えていいのです。
私はシングルスの時には、500ミリリットルに1包で、ダブルスのに時は1,000ミリリットルに1包にの割合で飲んでいます。 そして【塩分ミネラル】です。足のけいれん予防には、塩分ミネラルが不可欠です。
色々なサプリメントや漢方薬など試しましたが、私個人としてはピンクイオンが一番適していました。
ピンクイオンの出会いは親交のある佐藤博康プロから紹介されたことからでした。
今も44歳で現役を続けている佐藤プロは体に対して非常にケアされていました。
私も試してみたところ、3試合、4試合しても足のけいれんが起きなくなりました。
そもそもけいれんが起きる理由は、汗と共に塩分ミネラルが一緒に排出してしまい、脳から筋肉に送る信号伝達に異常か生じるからと言われています。
ピンクイオンに使われている塩は、沖縄の海水から作られる【ぬちまーす】と言うミネラルを豊富に含んだ塩です。
ぬちまーすは、「常温瞬間空中結晶製塩法」と言う特許製法で作られます。
通常の製塩法だと海水に含まれるミネラルが、抜け落ちてしまうのですが、この製法だと20種類以上のミネラル(ギネスブックに登録されたこともあります)が含有されたままの塩ができるのです。
さらにピンクイオンのいいところは、ブロックタイプがあることです。
ラムネみたいなお菓子感覚で、チェンジコートの時に摂れるのです。 【エネルギーゼリー】【スマッシュウォーター】【ピンクイオン】を万全に準備して、いざ、市民大会準々決勝です。
相手は第1シード、シーソーゲームになりタイブレークに突入。
なんとかタイブレーク7-5で勝利。
準決勝は6-4、決勝は6-2で優勝することができました。
その後、空きコートでさらに2試合、合計でこの日は5試合やりましたが、スマッシュウォーターとピンクイオンのおかげで、体はなんともありませんでした。
体力の心配がないと気力も充実してくるものですね。
今回はH君の爆発的なフォアハンドが炸裂し、優勝することができました。
H君がフォアハンドを吹かしても、「いいよ、いいよガンガン打ってこう、楽しくやろうよ」と気分をのせることに気をつけました。
どうしても、勝ち上がるごとに緊張感が増して、萎縮してしまいますのて、ミスしてもOK.OKでいったのが良かったと思います。
来年はAクラスに上がりますので、どこまでできるかたのしみです。
H君ありがとう。そして、【エネルギーゼリー】【スマッシュウォーター】【ピンクイオン】ありがとう!
ぜひみなさんも、『道具』だけでなく、その道具を操る『自分』にもフォーカスしてみてはいかがでしょうか?
*ピンクイオンはウインザー各店にて取り扱っております。
【GEEK通信】「40オーバーのややお疲れの方にオススメラケット」
2017/09/21
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
第3回は「40歳以上で少しパワーダウンを感じ始めた方にオススメのラケット」
本題に入る前に少し余談を。
ゴルフにハマっていた20年前、キャロウェイのグレートビッグバーサと言うドライバーに憧れていました。
美しいフォルム、最先端の機能、すべてが理想のクラブでした。ドライバーを買うか買わないか悩んでいた時に、ビゲストビッグバーサと言う新製品が発売されました。
名前の通り、当時としては最大のヘッド体積(300cc)を持ったドライバーです。
もう迷うことなく手に入れました。あれから20年、現在のドライバーの体積は460ccが当たり前です。
今、ゴルフに行ったらきっと、ビゲストビッグバーサはスプーンに見えることでしょう。
ちなみに、ゴルフ雑誌の企画でビゲストビッグバーサと現在のドライバーと飛距離の比較をしていました。
やっぱり最新のドライバーの方が20ヤード飛んでました。 なんでこんな話をしたかというと、道具を使うスポーツはルール上許される限り、進化するということです。
ゴルフ、テニス、スキーは間違いなく20年前と比べ確実に進化しています。
40年前のテニスラケットはウッドでした。
それから、【スチール→アルミ→グラスファイバー→カーボン】と変遷しています。

素材の強度が上がると、設計上の自由度が上がります。
ゴルフもそうですが、道具が進化すると、その競技に必要な技術が簡単になります。
フェース面積が大きくなると、スイートスポットが広くなり、ミスヒットが少なくなります。
重量が軽くなると、操作性が良くなり、振り遅れが減り、スイングも速くなります。
初心者から中級者は間違いなく上達が早くなります。 しかし、問題もあります。
上級者になると、対戦する相手のボールの威力も増してくるので、ラケットが軽すぎると打ち負けてしまうのです。
トッププレーヤーのラケットは特注で重たくしていることがほとんどで、さらに重りを貼っている選手もいます。
スイングスピードが遅くならない程度で重たくするのはいいのですが、一般プレーヤーは300g以上にすると、振り遅れや疲労、テニスエルボーの原因になることもあります。
また、上級者になるとスイートスポットの広さよりも芯を捉えた感触を重んじる傾向があり、フェース面積も100平方インチで十分なのです。 復活を遂げたフェデラーはインタビューで、90平方インチから97平方インチに変えたことは大きなことだったと語っているように、小さ過ぎるとミスが増え、パワーも出づらくなります。 ここ10年くらい、300gが男性の平均でしたが、道具の進化の過程からもわかるように、最近は280g前後の重さで打ち負けないモデルが徐々に出てきています。
スリクソンレヴォCX4.0(285g)は大変完成度の高いラケットになっていて、300gのラケットにも全く引けをとりません。
打ち負けることもなく、逆にスイングスピードは上がり、苦しい体勢からでも威力のあるボールが打つことが可能です。
さあ、いよいよ試打のレポートに入ります!
今回、試打したのはEゾーン100のLG(285g)タイプウルトラ 100L(277g)です。
ヨネックス Eゾーンウイルソン ウルトラ、は大ヒットした前作からの後継機になり、期待が持てます。 初めの練習で、ウルトラ100Lを使ってみたところ、フィーリングが良かったのでそのまま試合にも使用してみることにしました。
特にボレーのタッチが凄くよく、対戦相手のYさんも「ボレー良さそうですね、ミス0ですね。」と開始前のトスの時に言ってきました。
確かに、練習のときはミスをしていませんでした。ボールの食いつきがいいのでローボレーも簡単に持ち上がります。
ところが、試合に入ると自分のサービスの調子が悪く、ダブルフォールト3本で落とし、Yさんにキープされ、またまたサービスを落とし、気がつけば一度もボレーをすることもなく0-3です。
一度My ラケットのレヴォCX4.0に持ち替えました。
なんとかタイブレークまで持ち込み、タイブレークも序盤は劣勢でしたが、今日は粘りがあり、タイブレーク7-5でファーストセットを取ることができました。
セカンドセットは、Eゾーン100とウルトラ100Lで戦い、4-2で時間切れになってしまいましたが、セカンドセットでは十分に試打ができました。
Eゾーン100(LGタイプ)は前作同様、打球感はマイルドで食いつきがよく、しなりがあり、ストロークを押している感じがあり、フラット系の伸びるボールが深く入っていました。リターンもきっちり入り、軽量モデルのデメリットは感じませんでした。
ウルトラ100Lは、じっくり使ってみるといいラケットで、ストロークよりボレーの打ちやすさが光ってました。
アングルボレー、ドロップボレー、深いボレーと距離感がわかりやすくネットに出る不安感はありません。
ストリングはミクロスーパーが張ってあったので、バボラアディクションなどのマルチフィラメントを張ると、球持ちが良くなり、粘りのあるプレーも可能になるでしょう。
今回試打した2本は、ともに黄金スペックのやや軽量の、プラチナスペックと呼ばれるモデルでした。
285gと277gで打ち負けないか心配でしたが、まったく問題ありませんでした。
それよりも、操作性かいい、疲れない、ネットプレーの反応がいいなどのメリットがありました。

40歳以上の方で、最近サービスゲームが辛い、ネットプレーの反応が悪くなった、ゲームの後半動きが落ちるなどの悩みがある方は是非チャレンジして見てください。
【GEEK通信】「HEADのパワー系モデル NEWエクストリームをレポート!」
2017/09/14
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
第2回目は、HEAD エクストリームの体感レポートです!
ヘッドの中では、フレーム厚が最も厚い26mmのパワー系モデルです。
プレステージ<スピード<ラジカル<インスティンクト<エクストリームの順に厚くなっていきます。
このスペックはピュアドライブを筆頭に黄金スペックと呼ばれ、各メーカーが凌ぎを削るライバルが混在する大変なカテゴリーです。
その中で、エクストリームは存在感を維持しています。
2007年に初めて登場したときは、295g/325mm/27.25インチと微妙に黄金スペック(300g/320mm/27インチ)からずらしていました。
今回もまた、微妙に黄金スペックから外れています。
300g/27インチなのですが、バランスが325mmなのです。
フレーム形状も新しいモールドを採用していますが、一番目を惹くのが、トップ部に採用した「ファネルグロメット」で、ストリングの可動域を大きくし、トランポリン効果でスイートエリアを上方に拡大しています。 今回は入間市の4時間ダブルスのオフに参加して、エクストリームMPの試打を行いました。
NEWエクストリームの特徴は『打球感』
歯切れのいい打球感は音にすると「ギュギューン」といった感じです。
音がいいと気持ちよくなります。気持ちよくなると、動きもよくなって相乗効果が生まれます。
325mmとややトップヘビーのため、ストロークのパワーが強く、始めのうちは、アウトボールが多めでしたが、「ファネルグロメット」のおかげで、スピンをかけると、かなり落ちてくれます。
パワーがありながら、スピンがかかるので、バウンド後の弾みは高くなり相手のボールは浅くなることが増えました。 ゲームが始まり、まずはmyラケットのREVO CX4.0で数ゲームプレーしました。
テニスオフですので、ほとんどの方は初対戦です。
数ゲーム行い、周りの方には大体私の実力が知れ渡りましたので、ラケットをエクストリームMPに持ち替えて、自分のサービスゲームに向かいました。
フラットでセンターに打ったサービスがノータッチエースになり、周りの方からどよめきが起こりました。
明らかに、さっきよりサービスのスピードが速くなっていたからです。
…実は、自分もどよめいていました。
インパクトの手応えが明らかに違っていて、フォロースルーが大きくなっている感じを受けます。
その後はずっとエクストリームMPを使用しました。
最後に参加者全員の勝率を出すのですが、7人中なんと1位でした。
ヘッドエクストリームMPは、パワーとスピンが両立した爽快感抜群の仕上がりでした。
黄金スペックではありながらも、アクセントを効かせている『HEAD NEWエクストリーム』をぜひ試してみてください!
【GEEK通信】「ピュアドライブ2018を実践で使ってみました」WINDSOR NEWS の新コーナーとして、『テニスGEEK通信』をスタートいたします。
2017/09/09
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている、
Nが担当いたします。
テニスに関するあらゆる情報を面白おかしく、内容は真剣にお伝えしていきます。
ぜひ楽しんでご覧いただければ幸いです。 *** NEWピュアドライブを実践で使ってみました ***
記念すべき第1回目は、やはりこの話題のラケットから!
ピュアドライブのNEWモデルが日本先行で発売されました。
ピュアドライブといえば、テニスコートで一番見かけるラケットです。それもそのはず、日本では今作で7代目となりました。 (海外では9代目)
日本デビュー後、私もすぐに飛びつき、ノーマルのタイプと0.5インチロングの「プラス」と2本同時購入という常識を超えた2本組で使いまわしていました。
その当時は、男性はフレーム厚が22mm前後の薄めのものを使うのが一般的で、ウエイトも310g~320gが平均でした。
ピュアドライブはフレーム厚が26mm、ウエイトが300gとそれまでの常識からいうと、女性向きラケットのスペックに近く、簡単、楽々な印象でした。
ところが!
当時ナンバー1になったモヤ選手や、売り出し中のナダル選手がピュアドライブを使用しており、ハードヒットできる簡単ラケットが誕生したのです。
フェース面積100平方インチ、ウエイト300g、フレーム厚26mmの3つが揃うラケットのことを、当時のテニスジャーナルの松尾さんが綺麗な黄金比率を持ったラケットということで、「黄金スペック」と呼び、それが現在まで一般の方たちまで浸透しています。
ではなぜピュアドライブは、爆発的にヒットし、現在でも売れているのでしょうか? その一番の理由は、140年以上ストリングを製造しているバボラが作ったからというのが理由です。
ピュアドライブに搭載されたウーファーグロメットは、ボールが当たるとその部分だけ凹むように工夫されており、スイートスポットの拡大により、パワーロスが減り、大幅にミスショットが減りました。
また、凹んだストリングとボールとの接触時間も長くなり、スピン性能が格段にアップ。
26mmもあるとパワーが出過ぎてバックアウトしてしまうという常識をスピン性能をアップさせることで、覆したのです。
フレーム厚を厚くしてパワーを上げるとコントロールが難しくなり、フレーム厚を薄くしてコントロールを上げるとパワーは出づらくなるという常識を、ストリングの性能を引き出すことで、不可能を可能に変えてしまったのです。 それでは、7代目ピュアドライブはどのように進化したのか、実践でどのように生かされるのか、試合をやりながら探っていこうと思います。
今回用意したのは、300g、27インチ(先行発売のため、プラス、チーム、ツアーは後日発売予定)のノーマルピュアドライブに、エクセル130を53/53で張ったものです。
本来なら45/45で張りたいところですが、試打用なのでこのセッティングで試してみたいと思います。
今日は、4人で4時間シングルスのテニスオフに来ているのですが、主催者の方が急な仕事が入ってしまい、3人で2ラウンドやることになりました。
《メンバーの特徴》
★Aさんは、フォア・バックともにグリグリのトップスピンで、ややムーンボールぎみのボールを深く入れてくる40代のストローカーです。
★Bさんは、ボールの威力はないものの、脚力があり、とにかく拾いまくる40代のシコラーです。
ちなみに、私はプレースタイルはスライスサービスを軸に隙あらばネットに出るタイプで、ストロークはフォアはフラットドライブ、バックはスライス中心にたまにフラットドライブです。
ラケットは一巡目はピュアドライブで、二巡目をスリクソン REVO CX4.0(285g、100平方インチ、フレーム厚24mm)で戦う予定です。
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サービス練習4本で、Aさんと試合です。
リターンを取ったのですが、自信を持って打ったショットがことごとくバックアウトし、相手にキープされました。
NEWピュアドライブの第一印象は『パワーが凄い!!』
パワーの凄さはサービスゲームでは、プラスに働き、ボレーも一発で決まり、こちらもキープです。
ストリングのテンションが硬いせいか、スピンが思ったほどかからず、気持ちよく振り抜くとバックアウトすることがやはり多く、1-2となりました。その後、ラケットにも慣れて来て6-2で勝利しました。
勝利の原因はフォアストロークのスライスです。
ボールがバウンド後、伸びがあり、リターンからフォアスラで、ネットに出まくりました。
ボレーのミスは0本、フォアスラノータッチエース2本となりました。(普段はフォアスラでノータッチエースはありません)
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パワーをとても感じるピュアドライブは、スマッシュでも大いに力を発揮!
連続でBさんとの試合です。
拾いまくるBさんには、一発のエースで決まることはなく、ボレーをしてもロブで返ってきます。
高く上がったロブがベースラインギリギリに入り、普通なら、ストロークで返すところですが、この時は強気にグランドスマッシュをストレートに打ち、まさかのノータッチエース!!自分の想定を超えてスピードが出ていました。結果は6-1で勝利!
二巡目はREVO CX4.0に持ち替え、6-4、6-3でした。
いつも使っているお気に入りのREVO CX4.0ですが、この日はピュアドライブの圧倒的なパワーの印象が強く残りました。
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NEWピュアドライブは、機能面ではFSIパワーコアテックスピュアフィールが新しく採用されました。 FSIパワーには、パワーを上げる工夫が3つ集まっています。 ①ストリングパターンを上下左右に広げる
②グロメットを6角形にする
③空気抵抗を軽減するバンパーを採用する この3つの工夫で総合的にパワーアップを図っています。
今回の改良で一番効果を感じるのは、「コアテックスピュアフィール」で、バボラ自慢のコアテックスを排除し、他の企業が開発した衝撃吸収システムを採用しています。
実は、マイラケットとしてバボラを使用したのは、2度でその2度ともテニスエルボーになり、使用を辞めざるを得ませんでした。
初代ピュアドライブとピュアアエロを使ったのですが、テニスの調子は非常によくなり、絶好調といっていいレベルだったと思います。
ところが、調子に乗りすぎたのか、肘が悲鳴をあげたのです。 今回の「コアテックスピュアフィール」の効果は、腕にくる負担を軽減してくれて、打球感をマイルドにしてくれます。
過去のフィーリングと比べると、プレー後の肘の痛み怠さが少ないように感じました。 前作のピュアドライブに比べ、パワーアップはしているものの、打球感は柔らかく感じ、食いついた後に弾き出す感覚がしました。
弓を引いて矢が飛んでいくようなイメージで、その効果が一番感じられるのが【ボレー】です。
今回の2試合で10数回ボレーしたのですが、ミスショットは0で、相手のミスを誘ったボレーやノータッチエースが多数ありました。
肘への不安がなくなり、カッコイイデザインとくれば、買うしかないのですが、285gのピュアドライブチームも気になります。
ぜひ新しいピュアドライブを試してみてください。