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【GEEK通信】【番外編】「2019ATPツアーファイナルズ出場8選手と錦織圭選手が対戦したら。」※中居個人の想像です
2019/12/30
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【番外編】「2019ATPツアーファイナルズ出場8選手と錦織圭選手が対戦したら。」
ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手、メドベージェフ選手、ティーム選手、チチパス選手、ズべレフ選手、ベレッティーニ選手 と言えば、2019年11月に開催されたATPツアーファイナルズの選ばれし8人です。
今回注目していたのは、グランドスラムタイトル19個も獲得しているが、なぜかATPツアーファイナルズのタイトルは未獲得のナダル選手です。
ナダル選手は、春先のクレーシーズンを全力で戦い、真夏のUSオープンで燃え尽きてしまうのが、今までのパターンでした。
直前の大会で腹筋を痛めてしまい、また今年もダメなのかと思ったら、ラウンドロビン第2戦のメドベージェフ選手との試合で、ファイナルセット1ー5になり、私はあきらめて眠りに入ってしまいましたが、そこから2ブレイクし逆転勝ちしたのです。
この大会を優勝したのはチチパス選手ですが、唯一黒星をつけたのはナダル選手です。
2勝1敗が3人並び、チチパス選手とズべレフ選手が決勝トーナメント進出し、ナダル選手はまたしてもツアーファイナルズのタイトルはお預けとなりましたが、個人的には一番頑張っていた選手で、決勝トーナメントに進出できていれば優勝できたのではないかと思っています。
今回怪我もあり、残念ながら出場出来なかった錦織圭選手になり変わって、錦織選手なら出場8選手とどう戦うかを勝手に想像してみました。 また出場選手の使用モデルのインプレッションも掲載させていただきます。
※あくまで個人の想像です 「ジョコビッチ選手 VS 錦織圭選手」
精密機械のようなミスの無いストロークに加え、狩猟動物のようなフットワークが持ち味の選手で、最近はサービスも強化されて欠点は見つかりません。 対戦成績は2勝16敗で15連敗中。
最も苦手としている選手です。
錦織圭選手の得意なバックハンドクロスが通じない相手で、角度のあるアングルを打ってもそれ以上の角度で切り返されたりします。
錦織圭選手が勝つには、前に踏み込んだフォアハンドがどれだけ決まるかにかかっています。
さらに、ジョコビッチ選手が必要以上にドロップショット打ってしまう癖につけ込むのと、なんでもないスマッシュのミスも飛び出せば勝機が生まれてくるでしょう。
■ジョコビッチ選手使用モデル:ヘッド スピードPRO
18×20(ジョコビッチ選手は18×19)の目の細かいストリングパターンですが、センターフォーカスではなく、18本が等間隔になっているので、ボールの食い付きもあり、スピンはよくかかります。歯切れの良い打球感が気持ち良く、ストロークからボレーまでオールラウンドにプレーできます。
「ナダル選手 VS 錦織圭選手」
左ききからのフォアで相手のバックハンドに高く跳ね上がりながら外にキックしていくボールが打てれば、手の打ちようがありません。 実はナダル選手のサービスが個人的に好きで、反転動画で右利きのナダル選手を参考にして真似していることもあります。
対戦成績は2勝10敗です。
初対戦から7連敗してますので、ここ最近では2勝3敗となっています。
敗戦した試合ですが、2014年のマドリードでクレーキングのナダル選手を追い詰めた試合が印象に残っています。
6-2.4-2で錦織選手リードの場面で、体の不調が発生し、結局リタイアになってしまいましたが、ナダル選手がクレーコートでこれほどやっつけられているのは、この時の試合。ぜひ良ければチェックしてみてください。
■ナダル選手使用モデル:バボラ ピュアアエロ パワーをスピンでコントロールするモデル。斜め45度の入射角でボールを捉える感覚で打てる方は、バウンド後に高く跳ね上がるエッグボールが可能です。ボレーもしやすいのでダブルスでも有効です。 「フェデラー選手 VS 錦織圭選手」
言わずと知れたテニス界の生きるレジェンド、ロジャーフェデラー選手は、すべてのショットをパーフェクトに操り、特にサービスからの流れるようなネットプレーはすべてのプレーヤーがお手本にしたいショットです。
対戦成績は3勝8敗です。
フェデラー選手のバックを攻め、甘くなったところをバックハンドでダウンドラインに決めることができるかどうかがカギになります。お互い想像力豊かな選手なので、ミラクルショットの応酬が期待できます。 2018年のATPツアーファイナルズで錦織選手が勝った試合は両選手共にミスが多かったのですが、フェデラー選手にもそういう時があるということです。
■フェデラー選手使用モデル:ウイルソン プロスタッフRF97
前作から微妙に柔らかく設計した改良モデル。当初、白黒のデザインでしたが、2、3試合使用して黒黒のデザインに変更しました。 サービスゲームのキープ率が下がり、ラケットフェースの向きが白黒は相手に分かってしまったらしいです。 340gとかなり重めですが、305mmのバランスなので、操作性能は決して悪くありません。スピードで押すプレースタイルに向いています。 「メドベージェフ選手 vs 錦織圭選手」
メドベージェフ選手はミスをしない、諦めない、何を考えてるかわからないが凄い選手です。
ティアフォー選手との対戦のとき、ドロップショットをなんとか拾ったメドベージェフ選手のボールをネットに出ていたティアフォー選手が無人のベースライン方向にミドルボレーを打ちました。
ボールに背中を向けてガッツポーズをしているティアフォー選手。メドベージェフ選手は諦めず斜め後方に、ボールを追いかけ返球。 ガッツポーズしているティアフォー選手の横をボールが抜けて行きました。 誰しもティアフォー選手のボレーが決まったと思いましたが、メドベージェフ選手だけはあきらめていませんでした。
対戦成績2勝2敗
錦織選手はメドベージェフ選手が諦める程のショットを打つのがカギとなりそうです。メンタル面で少し崩れるシーンも見受けられるので、緩急を使った揺さぶりも必要でしょう。
■メドヴェージェフ選手使用モデル:テクニファイバー Tファイト 305XTC
マイルドな打球感で、ボールを押せる感覚があるモデル。厚い当たりのフラットドライブでコーナーに打ち分けるとラケットの特性がよくわかります。 ドロップショットやアングルボレーなどの繊細なタッチも出しやすく、色々な球種でプレーしたい方におすすめ。 「ティーム選手 VS 錦織圭選手」
ティーム選手は、フォアバックともに回転量の多いストロークを打ちベースライン後方からの展開が得意な選手です。
クレーコートでの勝率が高く、ハードコートはやや苦手でしたが、最近はハードコートでの勝率も上がってきています。 対戦成績3勝2敗
ベースライン後方に下がるティームに対して、ベースラインの中でプレーする錦織圭選手は、ライジングショットを駆使すれば有利に展開でき、ハードは錦織圭選手、クレーはティーム選手の図式が成り立つでしょう。
■ティーム選手使用モデル:バボラ ピュアストライク18×20
正面から見たフレームの厚さが世界最薄クラスで、思い切って振り抜けます。飛びを制御しているので、バックアウトを気にせず打ち込めます。 フレームはしっかりしていて、振動減衰性にも優れているので、腕にも優しいラケットです。 「チチパス選手 VS 錦織圭選手」
フォアハンドの威力は、チチパス選手かデルポトロ選手がナンバー1ではないでしょうか。シングルバックハンドも魅力的ですが、フォアに比べると見劣りします。 サービスアンドボレーも得意なショットで、オールラウンドなプレーヤーです。
対戦成績1勝0敗
2018年の楽天オープンでの対戦では、格の違いを見せたのですが、その後チチパス選手が急成長しているので、簡単ではないと思いますが、錦織選手は得意な展開に持ち込みやすい選手ではないでしょうか。
■チチパス選手使用モデル:ウイルソン ブレード98 18×20
横しなりと縦しなりの両方を追求したモデル。
しなりを上手く使うと、縦回転、横回転をコントロールでき、バウンドに微妙な変化が起き、相手のラケットのスポットを外すことが可能です。 前作より、5mmトップライトに設計していますので、ボレーもしやすく、サイドスピンの効いたボレーが相手を悩ませます。 「ズべレフ選手 vs 錦織圭選手」
230kmの強烈なサービスとフォアハンドが武器。錦織圭選手が勝った試合では、ドロップショットを効果的に決めていました。 前後の動きに課題があるようです。しかしながら、2018年ATPツアーファイナルズ優勝のように波に乗ると手がつけられなくなります。
対戦成績1勝2敗。
錦織選手が勝つには、前後左右の揺さぶりとネットプレーがカギになると思います。 パワー勝負では不利なので、頭をフル回転させて相手を翻弄することが必要です。
■ズベレフ選手使用モデル:ヘッド グラビティプロ
10年ぶりに出たヘッドの新しいプロモデルです。フレームのしなりとまんまるいフェース形状から、ストローク好きの方向けです。 当たったフィーリングが手に伝わってくるのが早く感じ、安心してハードヒットできます。シングルスメインの方におすすめ。 「ベレッティーニ選手 VS 錦織圭選手」
突然出てきた新星で、あまりデータはありませんが、長身から繰り出す高速サービスが一番の武器でしょう。フォアの強打も魅力ですが、バックのスライスも切れがありパワーだけではありません。
錦織選手との対戦はまだありません。リターンの良い錦織圭選手からするとプレーしやすい選手に思えます。 ベレッティーニ選手の強打をライジングで左右に振り回して、ドロップショットで意表をつくシーンが想像できます。
■ベレッティーニ選手使用モデル:ヘッド エクストリームプロ or MP
トップベビーな設計から、サービスとストロークを強化したい方に向いています。
フレームが26mmあり、プロモデルの中ではパワーがあり、スピンをかけてもスピードが遅くならず、攻撃的に仕掛けていけるモデルです。 錦織圭選手の2020年は再びATPツアーファイナルズに出れるように、怪我を治して万全な状態でプレーして欲しいと思い応援しています。
やっぱり錦織圭選手が出てないATPツアーファイナルズは日本では盛り上がりに欠けてしまったように思え少し寂しい気持ちでした。
グランドスラムとオリンピックで活躍し、ATPツアーファイナルズに出場する。
2020は錦織圭選手の集大成になるように祈っています。
【GEEK通信】【スノワート】「ビタス115、ゲルレゾリューション8、ジャストグリップ、新ハイブリッドを実践で試す。」
2019/12/26
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ビタス115、ゲルレゾリューション8、ジャストグリップ、新ハイブリッドを実践で試す。」
飯能のストロークマシーンMさんと出会ったのは3年前です。
Mさんがシングルスのテニスオフを開催していたので参加したのですが、元スポーツメーカーで働いていたということで意気投合し定期的にシングルスをしています。
なぜストロークマシーンかというと、フォア、バックともにスピンの安定したストロークで、アンフォースドエラーはほとんど無く、また感情を表に出すこともなくロボットのようだからです。
ポイントを取るにはこちらがMさんを上回るショットを打つか、予測をさせない意外性のあるショットを打つしかありません。
定期的にプレーしているのは、相手のテニスレベルにブレがないので、テニスの上達具合や道具を変えたときの試合での有効性を確認するためです。本当に有り難い存在なのです。
この日も3ヶ月ぶりに、飯能に行きました。
中居「市民大会の連続優勝はいくつになったのですか。」
Mさん「15までは数えたのですが、正確にはわからなくなりました。」
中居「連勝は続いているということですね。」
Mさん「はい。」
前回プレーした際は1-6、2-6だったと思います。
今回テニスオフに参加した理由は、【スノワートのビタス115】にラケットを変えたのでその効果をみようと思いました。
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【ウインザー価格:¥30,800(税込)】
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トスに勝ち、サービスを選択し、1球目に事件が起きました。
ワイドにスライスサービスを打つと、良い角度で入りノータッチエースと思った瞬間、ギリギリラケットの先っぽにかろうじて当たり、フラフラとクロス方向にリターンがきて、私はサイドアウトと思いながらも、ネット方向に走りました。
なんとオンラインでバウンドしたボールは変な回転がかかっており変則的な弾み方で体の方に向かってきました。
慌てて窮屈なスイングをしました。
ナダル選手がよく使うバギーホイップショットのようなスイングだったのですが、そのようなショットは打ったこともなく、フォロースルーでラケットが眉間にガツンとぶつかったのです。
サングラスをしていたので、直接ラケットが顔に当たらなかったのは不幸中の幸いでしたが、ノーズパッドが食い込み流血してしまったのです。
タオルで血を拭き取り、曲がったノーズパッドを指で直し、試合を続行しました。 記憶が飛んでいて詳しい試合状況は分かりませんが、2-6でこのセットを落とし、セカンドセットも0-3となりました。
ここでやっと冷静になり、ストローク戦でポイントが取れていないことに気づき、ダブルスで磨きをかけたサービスアンドボレーとリターン時のチップアンドチャージをしかけ、ネットにガンガン出ました。
そこで2ゲームを返した辺りから、数年に一回やってくる無の境地(ゾーンに入る)になりました。
なんと5ゲーム連取し、セットポイントを取るところまで行きました。あと1ポイントになったところで、残念なことに無の境地から現実に戻ってしまい、イージーボレーをミスし、このゲームを落とし、6-6まで行っていまいました。
タイブレークも4-1リードから追いつかれ、5-6。
セカンドサービスで果敢にネットに出て、力の無いリターンをオープンコートにボレーを決めたときに、Mさんの人差し指が上を指しているのに気が付きました。結局最後はダブルフォルトで5ー7の負けでした。
Mさん「今日はサービスが良かったですね。」
中居「ラケットをスノワートに変えたんです。」
Mさん「スノワート?」
中居「25年ぶりにラケット作りを再開したベルギーのメーカーで、これが良いんです。」
Mさん「何が良いんですか。」
中居「東レのカーボン使っていて、食い付きが凄く良いんです。」
ラケットをチェックしていたMさんが、【ジャストグリップ】に気が付きました。
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【ウインザー価格:¥660(税込)】
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Mさん「こちらは何ですか。」
中居「実はこれでサービスが良くなったんです。」
Mさん「、、、」
中居「シリコンでできているのですが、手のひらにピッタリとフィットして、リストの返りが良くなるのでサービス、スマッシュが良くなるんです。」
Mさん「ほー、このようなもので。」
今回のためにストリングも、【(縦)トニックプラス(横)ハリアーレスポンス】を42ポンドに張り替えたのもマッチしていました。
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【ウインザー価格:¥4,950(税込)】
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【ウインザー価格:¥2,376(税込)】
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シューズについては、【アシックスのゲルレゾリューション8】にシダスを入れ、出来る限りの準備はしたのですが最後はメンタルでした。
セカンドセットだけ見ると、スノワートに変えた効果は十分あったようです。
サービス以外では、バックハンドのスライスの伸びが良く、いつもならフォアに回り込まれて打ち込まれることが多いのですが、今回は回り込まれることも少なく、相手の返球もバックハンドスライスが多くなりました。
ストリングをナチュラルとポリエステルのハイブリッドにした効果はボレーで発揮しました。
ストレート、クロスに自在に沈めてくるリターンに対して、ローボレーをアングルに決めるショットが何回かありましたが食い付いてから弾く感覚はナイロンとポリエステルのハイブリッドにはありませんでした。
20球くらい続いたラリーで最後にエースが取れたのは、ゲルレゾリューション8のお陰です。
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【ウインザー価格:¥14,355(税込)】
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踏ん張ってからの切り返しに無駄がなく、エネルギーの消費を少なくしてくれます。
後はメンタルを鍛えれば良いのですが、私自身のポリシーは【道具に頼って勝つ】ことです。
あともう一品、勝つために必要なグッズを探しに行ってきます。
【GEEK通信】【ウイルソン】「ラケットとストリングがシンクロしたクラッシュ100Sでスピンを操る。」
2019/12/21
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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「ラケットとストリングがシンクロしたクラッシュ100Sでスピンを操る。」
クラッシュが発売された際は、本当に驚きました。
とにかくこれほどしなるラケットは未だかつてありませんでした。
しなり具合はウッド並みで、手であおってもしなりがわかるレベルです。
ただラケットにはしなるメリット、しなるデメリットがあります。
しなるメリットは、ボールがラケットに当たっている(厳密にはストリングに当たっていますが)時間が長くなるので、コントロールがつけやすく、スピン、スライスがかけやすくなることが挙げられます。
しなるデメリットは、しなりと同時に捻れが起こり、面ぶれや方向性の狂いが生じることが挙げられます。
ウイルソンは捻れの起きないシャフトを開発し、この問題を解決しました。
さらに、クラッシュレベルのしなって捻れないラケットを他社に追随されないようパテント(特許)を取っているところは先を見据えていて流石と感じました。
私がテニスを始めて最初に買ったラケットはヤマハのウッドラケットで、グリップサイズがあることも知らずに5番を買ってしまいました。
ウッドラケットを知らない世代へ向けて補足させていただきますが、ウッドラケットはどのような感じかと言うと、しなって捻れるのをわかってボールをコントロールするのがウッドラケットの醍醐味でした。
ラケットフェースをフラットに当て、飛ばしたい方向にフォロースルーするのですが、飛んで行った後も永遠にボールを追いかけるように、真っ直ぐ振り抜くのです。そうしないと勢いのあるボールが飛ばなかったのです。
特にバックハンドはスライスが多かったので、捻れを利用して外に切れていくサイドスピンを普通に打っていました。
その後、グラファイトやグラスファイバーを使ったラケットが続々発売されたのですが、ウッドとはまったく性能が異なり、しなり、捻れが抑えらており、格段にパワーがアップしました。
フレーム形状もボックス型からラウンド型に変化していきます。ボックス型より、ラウンド型の方がしなりや捻れが少なくなるからです。
同じ体積のボール型の消しゴムと長方形の消しゴムがあったとします、手で曲げたり捻ったりしてみると変形が大きいのは長方形の方になります。
カーボン繊維も進化し、さらに強度の強い材質や編み込み方が生まれ、頑丈で壊れない、しなり捻れのないパワーロスのないラケットが増えていきました。
でもそこで困ったことが起きました。
テニスコートの大きさは一定なので、パワーが大きくなると、バックアウトが増えてしまうのです。
体力があってスイングの速い方は、ポリエステルストリングを張りトップスピンでバックアウトを防ぐ方法を取り、 体力があまり無くスイングがゆっくりな方はナイロンマルチフィラメントにウレタンコーティングしたストリングを張り、 ボールの接触時間を長くして距離をコントロールする方法にたどり着いたのです。
そこでクラッシュの登場です。 体力があまり無くスイングがゆっくりな方は、ボールとラケットの接触時間が長い方がミスが出にくくなります。
パワーがあってスピードの出るラケットも魅力的ですが、中居個人の考えとしてはアマチュアの試合で勝てるラケットは、ミスが少なく、沈めたり、ロブを深く打ったりできるしなるラケットの方なのです。
今まで発売されたクラッシュ5機種を繰り返し試打しましたが、たまに「あれっ」と思うことがありました。
何故なら自分が思っている弾道の高さと合わないことがあったからです。
はっきりとした原因はわからないのですが、しなっているのですが、球離れが早いときがあるのです。
今回発売されたクラッシュ100Sを打って、はっきりと原因がわかりました。
「ラケットのしなりとストリングの食いつきが自分の感覚と合っていなかった」 クラッシュ100Sは18×16のストリングパターンを採用したスピンエフェクト機能を搭載した「Sラケ」です。
横糸が少ないため、縦糸の動きがよくなり、スピンがかかるときのストリングの横にずれて戻るスナップバックが活発になります。
ラケットがしなったときに同調するようにストリングがスナップバックし、シンクロすることにより、自分の打ちたい角度、方向に正確に飛んでくれるのです。
私個人的にはクラッシュの完成形となりました。 トップスピンロブが前衛の頭上を越えて、急激に落下し、バウンド後バックネット方向に跳ねるので相手の後衛もカバーできません。
また、アングルに打ったパッシングがサイドアウトしづらくなりました。
ナイロンとポリエステルを打ち比べましたが、ポリエステルの方がSラケの特性がわかりやすく、スピン重視の方はポリエステルがおすすめです。
ボレーが好きな方や、タッチを重視する方は、縦にナチュラル横にポリエステルのハイブリッドが良さそうです。
ナチュラルの替わりにNXTソフトを持ってきても良いと思います。
スティーム105Sを使用していた自分としては、久々に使いたくなる「Sラケ」でした。
【GEEK通信】【アシックス】「ゲルレゾリューション8を買わない理由が見つからない。」
2019/12/13
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「アシックス ゲルレゾリューション8を買わない理由が見つからない。」
トーマス・エンクビスト氏を知っている方はあまり多くはないかもしれませんが、アシックスシューズを語る上で大変重要なプレーヤーでした。
1990年代に活躍したスウェーデンの選手で、全豪オープン準優勝、シングルス最高ランキング4位の実績があり、錦織選手と丁度同じくらいの成績を収めています。
アシックスはこの当時、テニス選手との契約は少なくエンクビスト氏がアシックスの看板選手でした。
その時に発売したのが「ゲルエンクイスト」です。 「エンクビスト」ではなく「エンクイスト」だったのは、ヨーロッパの選手の呼び名をカタカナにしたときに発音の聞き取り方でよく起こるパターンです。
ボルグ→ボリー/エドバーグ→エドベリ/ワウリンカ→バブリンカ/ビランデル→ビランダー などなど数え上げるときりが無いほどです。
「ゲルエンクイスト」は、190cmのエンクビストのフットワークに耐えるよう、幅はややタイトでソールも硬めで、アッパーもがっしりしたハードな作りのシューズでした。
今思うと、その後発売された「ゲルレゾリューション」の原型になったのではないでしょうか。
私も2007年に発売になったゲルレゾリューションに感銘を受けゲルレゾリューション7まで契約選手でもないのに、履き続けました。
挙げ句の果てには、ウエア、キャップ、ソックス、リストバンドまでアシックスで揃える徹底ぶりで、モンフィス選手に引けを取りません。
そんな自主契約選手にも、アシックスを履けなくなる事態が起こってしまいました。
ゲルレゾリューション7で足が痛くなってしまったのです。
10数年アシックスを履き続け、ソリューションスピードでも、オムニテレインでも快適に履けて、足に合わなかったことは一度もありませんでした。ゲルレゾリューション7でプレーをした後に痛みがあっても、まったく疑うことなく履き続けました。
自分の足の骨格が変化していることに気が付かなかったことと、アシックスのシューズがすべて自分の足に合っていると誤認していたことが原因でした。
小指側の骨の部位が腫れてる状態で、内反小趾という症状です。
一度この症状になっていまうと、何を履いても痛みが出てしまい、幅広4Eのシューズしか履けなくなってしまいました。
その後は徐々に回復してきてはいましたが、シューズによっては同じ部位に痛みが出る状態でした。
それから数ヶ月経ち、アシックスの新作シューズ発表会に出席し、早稲田大学のコートにお邪魔することになりました。 ゲルレゾリューション8が発売となり、今までなら「早く履きたい」とワクワクして会場入りしたのですが、今回は痛くなったらどうしようという不安が先にたちました。
万が一痛くなったら、インソールをすぐに取り替えようと思ってシダスのインソールを準備して行きました。
シダスのインソールはアーチをサポートしてくれるので、足のサイドへの負担を軽減してくれるのです。
試履きの前に、アシックススタッフから商品説明を受けました。
新機能の「ダイナラップ(DYNAWRAP)」が気になりました。 シューレースを締めると同時に、親指側と小指側のパッドがホールド感を高める機能なのですが、自分にとっては小指側はそっとしておいて欲しい箇所なのです。
説明が終わり、質疑応答になった瞬間手を上げていました。
「ウインザーの中居と申します。ダイナラップについてなのですが、シューズ内側のパッドが締め付けることで小指側が痛くなることはないでしょうか」 完全に自分本意の質問をしてしまいました。
柔らかいパッドなので、痛くなることは無いとの解答をいただきました。
不安は少し和らぎましたが、テニスコートで実際にプレーしてみるまで安心はできません。
佐藤文平プロと綿貫陽介プロの指導の元、シューズの機能を味わうのですが、プロもシューズの機能を引き出すために、ギリギリ届くような球出しでスライドやクロスステップを指導してくださりハードなフットワークメニューとなりました。 約2時間プレーしたのですが、まったく痛みはありませんでした。
ゲルレゾリューション7はアッパーの素材を強固にしアウトサイドへの逃げを防いでいましたが、
ゲルレゾリューション8は、柔らかいアッパー素材に変更しダイナラップでサイドの補強・安定を図っていたので、小指側の痛みはまったくありませんでした。 特に小指側は痛みの箇所の手前を締めるため、逆に痛みのある部位はフリーになっている感覚がありました。足裏全体に隙間なくシューズ自体が吸い付いている感覚で、左右に振られてストップした時もシューズと足が一体化していてロスなく切り返すことができました。
綿貫陽介プロはこう言ってました。
「選手になって、両足首のサポーターは必ずしていましたが、アシックスを履くようになってから、サポーターは要らなくなりました。」
サポーターをしている選手のほとんどは、予防として付けているのですが綿貫陽介プロは不安が払拭されたことでサポーターを付けなくなったのでした。
今回はハードコートでしたので、オールコート用でプレーしましたが、いつもプレーしているのはオムニコートですので、ゲルレゾリューション8OCのソールが気になりました。 また、前作のゲルレゾリューション7 OCから、あの伝説のオムニテレインのソールパターンが一部採用されています。
ベテランテニスの上級者の間では、オムニテレインを履いていないと試合で勝てないと噂が立つほど、完璧なソールでした。
ドットパターンのソールなのですが、切り株が斜めになっており一歩目のスタートは切り株がコートに刺さり、スタートダッシュが決まり、最後の一歩は滑るように滑らかで、逆をつかれた時に踏ん張ると大きい3つの円形スタッドがコートを噛み、ストップできる優れものでした。 価格も据え置きで、買わない選択肢はもはやないと感じました。
これでまた自主契約選手としてプレーできそうです。
【GEEK通信】【ダンロップ】「SXシリーズとレヴォCVシリーズを打ち比べしてみました。」
2019/12/05
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。 ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。 テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
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【ダンロップ】「SXシリーズとレヴォCVシ
リーズを打ち比べしてみました。」
ダンロップ→スリクソン→ダンロップへ。
ダンロップと言えば、ジョン・マッケンロー氏が使っていたウッドのマックスプライ(1980年頃)が有名です。
その後、ナイロンインジェクション製法のマックス200G(1983年)が大ヒットし、シュテフィ・グラフ氏も使用していました。
ここまでは、イギリスのダンロップ社が手掛けたものです。
日本国内では、PRO1000RIMが1994年にスタート。鈴木貴男選手が使用し、ダンロップイコール衝撃吸収に優れた柔らかい打球感が持ち味のメーカーという位置付けを勝ち取りました。
その後、ダイアクラスターシリーズが定着しました。
また、現在でも売れているレヴォCS10.0の第一弾のスペースフィールプライムが生まれたのが2002年です。
テニスでは2007年にボールとウェアを発売時にスリクソンを立ち上げ、ダイアクラスターシリーズをスリクソンXシリーズに改変し、日本はスリクソン、イギリスはダンロップに分かれていったのですが、2012年のバイオミメティックシリーズ以降日本でのヒット商品はない状態でした。
スリクソンを手がける住友ゴム工業は、軌道に乗ってきたスリクソンを海外に広げるために、イギリスのダンロップを傘下に収め、ダンロップブランドとしてスリクソンの技術を生かしたラケットを発売したのが、昨年のCX200、CX400シリーズです。
上級者の間で、「ダンロップ良いらしいよ!」と評判になりトップアマチュアの使用者が増え、海外のプロの使用も増えてきています。
ダブルスの手本にしているジェイミー・マレー選手や、美しすぎるテニスプレーヤーのワン・チャン選手もCX200を使用しています。
軌道に乗ってきた新生ダンロップから、第2弾としてSXシリーズの発売が決まりました。
CXのCはコントロールで、SXのSはスピンを表します。
前身となるのが、スリクソンレヴォCV3.0で、シャフトにグルーブが入っていたしなりが特徴のラケットでした。
今回発売になるのは、モールドが同じ100平方インチの310g、300g、285g、270gと105平方インチ270gの5機種です。
前作のレヴォCV3.0と比較して試打してみました。
不思議なのは、RA値が68→64としなる設定になっているのですが、打球感はSX300の方がしっかりしていると感じることでした。
前作のレヴォCV3.0よりパワーが上がっているのを第一印象で受けたのですが、その歯切れの良さが「しっかりしている」と感じさせたのかもしれません。
レヴォCV3.0(変幻派)の粘り強さとレヴォCV3.0F(弾丸派)の歯切れの良さを1本に集結したような感じでしょうか。
ウエイトが15g刻みで270gから310gまで選べますので、ネットプレーヤー、ベースラインプレーヤー、スピン系、フラット系、年齢、体力、ダブルス派、シングルス派など自分に合うウエイトを選択できます。
重たいものを速く振ることで威力が出ますが、重さよりも速く振るのを優先されることをオススメします。
無理して重たいラケットを選ぶと、前後左右に振られた時にミスが出ます。 また、後半疲れが出た時に急激にパフォーマンスが落ちます。 重たいものが打ち負けないのは間違いないですが、自分から振っていくショットの方が重要ですので、気持ちよく2~3時間プレーできる重さを選択してみてください。
私中居はSX600が一番気持ちよくプレーできました。
シリーズ5機種全体で感じたのは、スピンがかかって安定していることでした。
中居個人としてはスピンによる安定は、グロメットの形状をI型やD型を使って弾道を補正する工夫をしているためなのか、シャフトに溝を掘っていることが理由なのか、ラケット全体の機能なのかハッキリとはわかりませんでした。
最近のラケットは壊れてしまうことは少なく、3年、5年使うのは当たり前で10年使っている方もいらっしゃいます。その場合、グロメットは広がったり、潰れたり、折れてしまったりするのが散見されます。ですがグロメットを交換しようと思ったときには、すでに発売を終了していることもあります。
もしグロメットの形状によるものだとしたら、グロメットの交換パーツが付属していればラケット本来の性能を維持できるかと思いました。 ※幸いにも、SX300と600の弾道補正するグロメットはトップ部のスピンブースト(縦糸10本)と呼ばれているところなので。
店頭にサンプルを展示していますが、デザインの評価も高く、手に取られる方が増えています。
衝撃吸収が良く、反発力が高い高性能なラケットに仕上がってますので、いつもの重さのひとランク下の重さでも十分対応できますので、300gから285gに、285gから270gにするのもありだと思います。
【GEEK通信】「285gのラケットをチェックしました」
2019/11/29
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、
そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている
中居が担当いたします。
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「285gのラケットをチェックしました」
昨年から市民大会ベテランの部を7連続優勝中のMさんとのシングルスマッチにきております。
スピンの利いたストロークが安定しており、イージーミスはほとんどありません。
片手バックのスピンも威力があり、左右の動きは穴がなく、付け入る隙があるとすれば、前後の動きくらいです。 今回のテーマはネットプレーを積極的に仕掛けることと、ドロップショットを含めた短いボールを使うことです。
ストロークの打ち合いでは、完全に相手が有利になるので、サーブ&ボレー、アプローチからボレーなどネットプレーで仕掛け、バックハンドに浅いボールを打つとスライスでの返球が来るので、次のボールで攻撃するつもりです。 難しいのが、勢いのないぽっとんスライスだと攻撃されてしまうので、浅くても滑るスライスを打たないといけないことです。
なんと作戦がうまくいき、4-1リードです。
7大会連続優勝しているということは、30戦無敗みたいなものです。
そのレジェンドに「勝てるかも」と思ったのが良くなかったのか、いつまでも作戦通りには運ばず、そこから5ゲーム連取されてしまい、4-6でファーストセットは取られてしまいました。
メンタルの弱さを痛感しました。
セカンドセットは、2-5となりもはやこれまでかと思ったのですが、無心に拾って粘る展開プレーを見せ5-5まで追いつきました。
結局5-7でフィニッシュしましたが、いいテニスができたので満足感はありました。
Mさん「中居さん以前より動き良くなってますね。」
私「5キロ痩せたのでそれが良いのかもしれません」
Mさん「私も15キロ減量してからテニスを再開させたんです」
私「15キロは凄いですね」
リバウンドしないように気をつけていこうと思います。 気になるラケットを集めた「285gのラケットチェック」を個人的に開催しました。
ピックアップしたのは各メーカーの285gのラケットです。
バボラからは、ピュアアエロチームとピュアドライブチーム
スリクソンからは、レヴォCV3.0F-LSとレヴォCX4.0
ブリヂストンからは、XブレードRS285
ウイルソンからは、ブレード98L
ヨネックスからは、VCORE 98とEゾーン100
ヘッドからは、グラフィン360スピードS
ミズノからは、Fツアー285
300gではなく、あえて285gのラケットを使うことの意味は、15g軽くなることで振り抜きが良くなり、サービスが打ちやすくなり、15g軽くなることで、操作性能が良くなり、ボレーボレーからのスマッシュやバックのハイボレーなどのネットプレーがしやすくなります。
・15g軽くなることで打ち負けやすくはなるので、リターンについてはどうか。
以上を踏まえて、チェック項目は
「サービス:スピン、スライスは打ちやすいか、セカンドサービスは安定しているか」
「ネットプレー:ボレー、スマッシュ、バックハンドハイボレーのしやすさはどうか」
「リターン:サービスのリターンは打ち負けないか」 を踏まえて試打しました。
(一部、過去に十分試打したラケットは今回は試打していません)
チェックポイントはサービス部門、ネットプレー部門、リターン部門で分けて行いました。 集めた285gのラケットはいずれもチェックする点がありましたが今回は3本ピックアップします。
■サービス部門「バボラピュアアエロチーム」
振り抜きが良いラケットですし、威力が出ます。フラットの伸び、スピンの跳ね方、スライスの曲がり方どれをとっても抜群でした。
特にセカンドサービスは、振れば振るほど入るような不思議な感覚でした。 ■ネットプレー部門「ヨネックスEゾーン100LG」
この食いついてから弾き出す感じが独特で、インパクトで溜めを作れるので相手にコースを読まれづらく、バウンドも滑ってくれます。
スマッシュ、バックハイボレー、ドライブボレーもミスを少なくしてくれます。285gとは思えないしっとりとした柔らかい打球感が魅力です。
アウトかなと思ったボールが入っている優れものです。 ■リターン部門「ブリヂストンXブレードRS285」
285gとは思えない面の安定感に、285gならではの振り抜きの良さが秀逸で、速いタイミングでサーバーにリターンが返ります。
スピンで足元に沈めたり、スライスで深く返球したり、リターンサイドが楽しくなります。
285gという利点を生かした操作性の良さに加え、本来なら300g以上あるラケットにしか出せない中身の詰まったようなしっかりとした打球感を実現しています。
そのおかげで、打ち負け感がなく、ボレー、リターンのコントロール性が非常に優れています。 数年前の285gのラケットは、初級者用がほとんどでしたが、今回試打したラケットはどれも、男性の中上級者が満足いく完成度になっています。
主にダブルスをメインにプレーする方は、15g軽量化するメリットはあると思います。
最近300gが辛くなっている方は、285gも選択肢の一つにしてみてください。
この企画の後にダンロップから285gのCX400の発売が、決定し打ったのですが、これが素晴らしく良かったので、後日、その他の機種と一緒にレポートします。
【GEEK通信】【プリンス】「ツアープロライト Ⅴで快適テニスを。」
2019/11/28
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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【プリンス】「ツアープロライト Ⅴで快適テニスを。」
人間の足は複雑です。右と左で長さが異なるのは当たり前。私自身も足長が5mm違い、幅も2Eと3Eです。
流石に左右違うシューズを履くわけにもいかず、大きい方の足に合わせてサイズを選んでいます。
あるメーカーのシューズが好きで長い期間履いていましたが、ある日突然足に痛みを感じました。
小指側の骨が赤く腫れています。
内反小趾という症状で、幅の狭いシューズを履くと痛みが出るようです。
足の骨格は変わってくるものなのですね。
なるべく痛みを感じないシューズを探して色々と試履きをしてみると、プリンスの【ワイドライトⅢ】が痛くなく、ウィズが4E相当あるのにもかかわらずかかとから足首回りのフィット感が良かったので迷わず購入しました。 =============
*ワイドライト Ⅲ AC
メーカー希望小売価格: ¥14,850(税込)
→ウインザー価格:¥11,880(税込)
※上画像はオールコート用ですが同カラーでオムニクレーコート用も展開
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軽量でありながら安定感もあり、気に入って使っていたのですが3ヶ月程でアッパーに穴が空いてしまいました。
原因は、実際の足の幅、甲の高さより一回り大きなシューズを履いたことで前足部の屈曲時に必要以上にアッパーに大きなシワができてしまい、その箇所から穴が空いてしまったのです。
それでもワイドシューズのおかげで内反小趾の痛みも無くなってきたので、気になっていた【ツアープロZ Ⅳ】に履き替えることにしました。
こちらのシューズは、ハムストリングの動きを活性化する機能を搭載した最新のモデルで、見違えるようなフットワークを可能にしてくれました。 ただ、幅が狭かったので内反小趾の痛みが再発してしまいました。(2E相当) =============
*ツアープロ ゼットⅣ AC
メーカー希望小売価格: ¥15,950(税込)
→ウインザー価格:¥12,760(税込)
※上画像はオールコート用ですが同カラーでオムニクレーコート用も展開
=============
そこで、幅が3E相当の【ツアープロライトⅤ】を試してみることにしました。
足を入れてみると柔らかい当たりで全体を隙間なく締め付ける感覚ですが、痛いところはまったくなく丁度良い幅のようです。
アッパー素材がすべてメッシュなので部分的に硬くなる部位もなく気持ち良いフィット感になっています。 =============
*ツアープロ ライトⅤ AC
メーカー希望小売価格: ¥15,950(税込)
→ウインザー価格:¥12,760(税込)
※上画像はオールコート用ですが同カラーでオムニクレーコート用も展開
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いつものようにシューレースをしっかり締めて10分くらいプレーしていると、足の裏が少し痛くなっていきました。
こちらに関してはシューズのフィット感が良すぎて、血流が止まって少し痺れてしまったようです。
シューズをよく見てみるとシューレースホールが多いのと「平紐」が使われていました。紐を緩めてプレーすると、なんの問題もなく快適でした。
紐の種類は、丸紐、平紐、丸平紐(オーバル)がございます。
丸紐は通しやすいが結びが解けやすい特徴があり、平紐は通しづらいが結びが解けづらい特徴があり、その中間の特徴を持つ丸平紐が最近の主流になっています。
予備に付いている紺色のシューレースに取り替えたのですが、なんと172cmもあり、予備の穴を通すヒールロックをしやすくしています。
4時間プレーをして感じたのは前への動きの素早さと横の動きの安定性です。
アッパーがオールメッシュの場合、サポート力が足りなかったり、サイドへの固定力が足りなかったりするのですが、ツアープロライトⅤはオールメッシュながら、軽量で蒸れないプラスポイントはあっても、マイナスポイントは見当たりませんでした。
シューズが足に合うor合わないは、ラケットが合うor合わないよりもテニスの調子の良し悪しに大きく影響するかもしれません。
私は、2E、3E、4Eをすべて履いてベストを見つけ出しましたがお金と時間がかかってしまいました。
お金と時間をかけずご自身に合ったシューズを見つけ出す手段の一つに、【実際に計測してみること】をオススメ致します。
ウインザーでは足型計測器を使って足長やウィズを計測しています。まずは自分の足の特徴を把握してからシューズを選んでみてはいかがでしょうか。 お金と時間の無駄遣いを防げます。
そしてシューズと同じくらい大事なのが「インソール」です。
フランス生まれのシダスインソールは、足の形状を整えることで骨格のバランスや筋肉の使い方を改善しケガを防ぐ効果があるのでパフォーマンスを向上させてくれます。
12/1(日)にウインザーラケットショップ池袋店にてシダスの専門家を招き、足型計測会を開催しますのでぜひ参加をお待ちしております。
【GEEK通信】【スノワート】「スノワートとジャストグリップで勝率アップ」
2019/11/22
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「スノワートとジャストグリップで勝率アップ」
ラケットをスノワートビタス115に変えた週に、ダブルス4時間×2回とシングルス4時間を行いました。
市民大会優勝者が参戦する中でダブルスは勝利数が多く個人的に嬉しい結果でした。
シングルスは6人総当たりで、4連勝で最後のマッチはアメリカでコーチをしていた方に3ー4で負けてしまいました。
もちろん対戦相手にもよりますが、勝率が上がってきています。
なぜ勝率が上がっているかというと、サービスキープ率が良くなっていることが挙げられます。
スライスサービスを軸にしているのですが、ワイドもいいのですが、センターに打った時にリターンミスをしてくれるケースが増えました。
特に、バックハンドのリターンで体に食い込んできて、窮屈な打ち方でミスすることが多々あり、今までは滅多にないことなので、そこを狙うようにしたところサービスキープが楽になりました。
また、ストロークでもスピンのかかりが以前より良いので角度をつけたショットで抜いたり、トップスピンロブが決まったりしました。
前回の投稿で、お気に入りのアイスコードを張ったところ、あまり相性が良くなかったことを報告していましたが、一回使ってすぐに張り替えることにしました。
ローボレーがネットを越えなかったことがあり、自分の感覚とのギャップを感じ、くいついて弾きもあるストリングはなんだろうと考えました。
ナチュラルガットの可能性が高いと踏んだのですが、失敗すると痛手が大きいので、まずは縦にゴーセンテックガット16、横にルキシロン ティモ110を張ってみたところ、激変しました。
ボレーのタッチがよくなり、ストロークの深さも出るようになりました。 テンションもレヴォCS10.0のときは、55ポンドでしたが、ビタス115にアイスコード50ポンドで硬く感じたので、今回45ポンドにしてみて良い感じになりました。
次回は40ポンドまで下げてみてベストテンションを探っていこうと思います。 スノワートのラケットはまだまだ馴染みの無い方が多いと思いますが、ウッド時代に一世風靡したベルギーのメーカーです。
3年前に、ラケット製作を再開し、日本人スタッフも開発に加わりこだわりのあるラケットが完成しました。
高品質な東レのカーボン繊維を使用し、可動域を効率的に考えたスカーレットグロメットに、スイートスポットを外れたときこそ性能の違いを発揮するバイオニックフレーム(トップ部、フェースサイド、フェース下部、スロート部の断面形状をそれぞれ変える)など細部にわたりこだわった結果、日本人が好む打球感を実現し、パワーがありながらも、柔らかいタッチが生き、快適にプレーができるのです。
カラーリングにもこだわっており、単純な黒を使わずに、オレンジに黒を混ぜたチョコレート色、グリーンに黒を混ぜたマットな深緑色など高級感のある飽きのこないカラーになっています。
また、モデルチェンジのサイクルを5年に設定しており、ほとんどのメーカーが2年サイクルの中で、倍以上の長さで、製品に自信がないとできないことです。
この記事を書いてる間に、ダブルスをプレーしている時に気づいたことが、「相手のミスが増えている」でした。
どういうことかと言うと、サービス、ストローク、ボレーひとつひとつのショットがほんのわずかながら威力(回転)が増している感じがしてます。
そしてその威力(回転)アップに貢献しているのが、ジャストグリップです。 --------------------------------
ウインザー価格:660円(税込)
-------------------------------- シリコン製のグリップバンドなのですが、エンドキャップ部にレザーの上から被せ、オーバーグリップを巻きます。4、5cmくらいのものですが、グリップエンドに向けて徐々に太くなっていきます。
サービス、ストローク時に、手のひらが支点になって、ラケットヘッドがいつもより速く加速してくれます。
前々からグリップテープの余ったものを、エンドに入れて太くしていたので、ほとんど違和感なくプレーできましたが、シリコンの柔らかさとエンドに向けて徐々に太くなる感覚が絶妙に気持ち良いです。
特に、サービスの時にリストが効き、スピン、スライスのかかりがよくなったと体感しました。
セカンドサービスも安定し、ほとんどダブルフォルトしませんでした。
自分のお手製で行なっていた時は、上手くできたり、ちょっと失敗したりするなど安定していませんでしたが、こちらのジャストグリップは、ただはめるだけですので失敗もなく簡単です。合わない場合は簡単に外せますので一度チャレンジしてみると良いと思います。
ハマる人はきっといらっしゃるんじゃないかなと個人的に思うアイテムです。
【GEEK通信】【トラックマン】「トラックマンが選んだ私のラケットは、スノワートビタス115でした」
2019/11/13
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「トラックマンが選んだラケットは、スノワートビタス115でした」
私が本当に好きなラケットは、プロスタッフ、プレステージ、Vコアプロです。
薄いフレームのボックスタイプは、しなりやノリがあり打ってる打球感が手のひらに伝わってくるのが特徴で「プレーをしている感」が気持ち良いのです。
単純に試打をしただけならきっとこの中からラケットを選んでいると思います。
でも、試合をしたら勝ちたいし、負けたら悔しいじゃないですか。
そこで自身のプレースタイルを思い直し、フェースを少し大きくし、フレーム厚を少し厚いものにし、ウエイトを少し軽くし、それでも打球感は打ちごたえのあるボックスタイプにこだわって、スリクソンのレヴォCX4.0を使っていました。
そのような時、トラックマンに出会いました。 トラックマンとは、レーダー技術を応用し、ボールの速度、回転量、軌道、飛距離、着地点を計測しデータ化する事ができる機器です。
メジャーリーグ、プロ野球、ゴルフなどで導入されており、ウイルソンを始めラケットメーカーも導入し始めています。
ウイルソン契約プロは世界ランキング80位以内の選手に限り、トラックマンでデータを取り、ラケット選びに活かしているそうです。
トラックマンは「マン」と言っても人の感情はありませんので、データを正確に計測するだけです。
機械ですので、体調や気分で数値が変わることもありませんが、ラケットの知識に精通したスタッフのガイドが必要になります。
私も2年前にトラックマンを使用したラケット選びをオンコートで行う機会があり、当時使っているラケット〔CX4.0〕に似ているスペックのラケットを中心にテストしましたが、[CX4.0]を超えるラケットは出てきませんでした。トラックマンスタッフの推薦でイヤイヤながらでテストしたレヴォCS10.0がなんとナンバー1の評価になったのです。
フェース面積115平方インチで、255gのラケットですから、自分の好みとはかけ離れていて意識もしていませんでしたが、トラックマンスタッフの目には「いけるかも」のひらめきがあったのです。
トラックマンのデータを信じて、レヴォCS10.0に変えたところ、連戦連勝とまではいきませんでしたが、一度も勝ったことが無い相手に勝つことがあったり、対戦相手からいつもと違うねと言われたりすることもありました。
あれから2年経ち、私がトラックマンスタッフとして、聖蹟桜ヶ丘店でのトラックマンラケットカウンセリングをする立場になりました。
参加者は小学生の女の子から、ベテラン男性まで幅広い層の方がいらっしゃいましたが、ほぼ全員、ご自身のラケットより高評価のラケットに巡り合うことができていました。
お客様のイベントの空き時間があったので、以前から興味があった「スノワート」を打ってみました。 シングルスとダブルスを両方プレーする私にとって、回転数が上がり、ストロークが安定することを望んでいましたので、この結果は嬉しい誤算でした。
トラックマンのデータには現れませんが、ビタス115は軽量デカラケとは思えない、プロスタッフに通じる打球感を感じたのです。 スノワートラケットの素材には、日本の東レのカーボンが使用されており、カーボンの中でも非常に高価な材質です。
世界のトップ選手でも東レのカーボンは、違いの分かる数名にしか採用されていない代物です。 高級食材を使用した料理と同様に、材料が良いとやっぱり味わいが違っていきます。
今まで発売された軽量デカラケはほとんど試打していますが、このような打球感は初めてです。
2年ぶりに、ラケットを変える決意をし、レヴォCS10.0と同じストリングのアイスコードを張り上げました。 ところが、ポリエステルとの相性がよくないのか、食いつくような打球感が出ず、硬さが前面に出てしまいました。 高級食材をより美味しくする料理法があるように、ビタス115に合うストリングがきっとあるはずです、今後見つけていこうと思います。 でも、久々にワクワクしています。
【GEEK通信】【トラックマン】「失敗しないラケット選びはトラックマンで」
2019/11/01
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「失敗しないラケット選びはトラックマンで」 皆さんはラケットを選ぶ際はどのように選ばれていますか。
試打をしたり、コーチや友人にアドバイスをもらったりしていると思います。
ラケットのキャッチコピーに注目すると、スピードが出て、スピンがかかって、振動がなく、スイートスポットが広いなどプレーヤーにとってメリットあることとが訴求されています。当然ウソでは無いのですが、すべてのプレーヤーに当てはまることは無いのです。
ラケットメーカーは、日々良いラケットを作るために研究開発を行なっています。
ラケットを固定して、テニスボールをぶつけ、跳ね返るスピード、角度、飛んで行った後の振動など高速カメラで撮影し、従来モデルよりも少しでも上回るよう努力しています。
ただ、プレーヤーによってグリップの握り、スイングフォーム、フットワーク、スイングスピード、回転のかけ方など一人一人違うので、合うラケット、合わないラケットが出てきてしまうのも事実です。
ご自身に合うラケットは必ずあります。その一本に中々出会えていないだけなのです。もしくは出会っているのに気づいていないケースがございます。
合うラケットについては自分で試打すればわかると思っていらっしゃる方の方が多いのではないでしょうか。
打ち応えが気持ち良く、自分ではナイスショットを打っているつもりでも、ただ衝撃が大きいだけで、相手にとっては失速して打ち易いボールになっていることもよくあるのです。
打球感や打球音には騙されることがよくあるのです。
気持ちよくプレーできることに越した事はないですが、スピード、スピン、コントロールとは直接結びついていないことがしばしばあります。
自身に合うラケットは客観的に判断してくれる第三者に任せることもラケット選びの選択肢の一つとしてオススメさせていただきます。
いつも一緒にプレーをしている友人やプレースタイルを知っているコーチが真剣に相手してくれるなら良いことです。
ただ信頼のおける友人でもラケットの知識が不足していたり、その他様々な事情があるかと思います。
そして人間なので、その日の体調や気分で正しい評価ができなかったりすることも当然あります。
そこで、私はトラックマンを使ったラケット選びをご紹介します。 トラックマンとは、レーダー技術を応用し、ボールの速度、回転量、軌道、飛距離、着地点を計測しデータ化する事ができる機器です。
機械ですので、体調や気分で数値が変わることもありません。
ただしAI機能はありませんので、ラケットの知識に精通したスタッフのガイドが必要になります。
先日聖蹟桜ヶ丘店の試打コーナーにてトラックマンラケットカウンセリングイベントを開催しましたので、どのような流れで行われているか簡単に説明していきましょう。 まず、初めに現在使用中のラケットのデータを取ります。
わかりやすく、スピード100km、回転数1,000回転だったとします。
次に、参加者の希望するラケットを打ちます。 スピード120km、回転数800回転だったとします。【仮定】
次にスタッフが提案するラケットを数本打ちます。
スタッフは、データと実際の参加者のスイングフォームや力感などを読み取りウエイト、フェース面積、フレーム厚などを変化させながら、ベストなラケットを探っていきます。
すると、スピード120km、回転数1200回転、打ち出し角度10度、着弾地点23mといったすべての数字が現在使用中のラケットを上回り、理想的なラケットに巡り合うことがしばしばあります。 稀に、現在使用中のラケットが一番良かったということ事例もあります。
今のままで良いんだというように、迷いがなくなる+納得できるので良いことなのです。
参加者の表情を見ていると、スタート時は緊張からか眉間にしわの入った硬い表情の方が多いのですが、良いデータが出たときは試打の途中から嬉しそうな表情に変わることがよくあります。
今回お邪魔したトラックマンカウンセリングイベントは10数名の参加でしたが、試打終了後に購入された方が数名、検討する2本の候補が出て、データ採取の後に時間が許す限りですが、2本を交互に打ち1本に絞り込む方が数名とナンバー1だったラケットをレンタルされる方数名と、再度検討する方数名に分かれました。 また参加者にはジュニアの子も多く、ラケット選びによって上達が早くなるか、遠回りするかが出てきますから親御さんも真剣そのものです。
体の成長とともに、トラックマンラケットカウンセリングで確認するのがラケット選びにオススメと思います。
トッププロもラケット選びにはトラックマンを使用して、ラケットの素材、ウエイト、バランスなどのスペックを決めています。
ウインザーではトラックマンラケットカウンセリングを【店内試打コーナー】と【オンコート】で2種類定期的に開催しています。
※聖蹟桜ヶ丘店、横浜店の店内試打コーナーで開催するトラックマンラケットカウンセリングは参加費¥2,000(税込)
※東京都品川にあるスポル品川大井町などで開催するオンコートトラックマンラケットカウンセリングは¥6,800(税込) 特典として【ラケット購入時に使用できる¥2,000割引券】【ストリンググレードアップのサービス】がつきますので、購入目的のある方は非常にお得なイベントになっています。まずは一度参加してみてください。
自身が使用しているラケットが最下位になることもよくありますのでガッカリされることもありますが、それを知ることが次への一歩だと思います。
【GEEK通信】【月一企画】ショット別にラケットを考える第六回『フラットストローク&スライス』
2019/10/24
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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【月一企画】ショット別にラケットを考える第六回『フラットストローク&スライス』
久しぶりの【月一企画】です。
※「全然月一じゃない」と思われている皆様のお顔が浮かびます。。
ということで不定期開催のショット別にラケットを考える「フラットストローク&スライス」をお送りします。
近年のラケットはパワーがあり、トップスピンをかけないとバックアウトしてしまうものがほとんどで、ラケットのキャッチコピーも「スピンが凄い」は必ず入るワードです。
ただアマチュアのベテランはトップスピンを苦手にしている方も多いのです。
私もそうなのですが、テニスを始めたときのラケットがウッドラケットでした。
現在のカーボン製のラケットとは違い、ボールが飛ばないので、ベースライン深く威力のあるボールを打つには、フェース面をフラットに当て、インパクトから打ち出し方向へ真っ直ぐ30cmくらい押し出すように打ったものです。
グリップは、コンチネンタルからイースタンで握り、クローズドスタンスからスクエアスタンス(ベースラインに対して90°)です。
この打ち方でテニスを覚えてしまうとトップスピンを打つのが大変です。
ということで、50代以上の方はまだまだフラットで打つことが多いのです。
グリップ、フットワーク、スイングフォームを直すことが一番良いのはわかっています。
ただ体力も段々と衰えていく中で、スイングスピードも落ちていきます。フラットからスライスが身体に負担が少なくて、楽で良いのです。
今回は、現代テニスに逆行するフラット、スライステニスに合うラケットを探していきましょう。
ベテランプレーヤーが初めて手にしたウッドラケットとは、どんな特徴があったのでしょうか。
素材が木や竹などの木材ですので、柔らかく非常にしなりがありました。
フェース面積は80平方インチより小さく、重量が350g前後はありました。
しなりがあって、フェース面積も大きすぎず、ウエイトも軽すぎず重すぎないラケットが候補になります。
私の独断で選んだフラット、スライスが打ちやすいモデルは以下の5機種です。
ブリヂストンXブレードBX 290
ウイルソンブレード98 S
ウイルソンクラッシュ100
ヨネックスEゾーン98 LG
ダンロップCX400 ブリヂストンXブレードBXは、305と290がしなりがあり、300と280が少し硬めで弾くタイプです。
流石に、305はベテランには難しいので290がベストチョイスになります。
ボールのノリがよく、インパクトから少し押す感覚があります。
フラットは当然良い感じで打てるのですが、さらに良いのがスライスです。スライスが浮かずに伸びるボールが打てるので、バックは片手でスライスを多用する方におすすめの一本です。
高音の打球音が心地よく、気持ちよくプレーできます。 ウイルソンブレードSは、ストリングパターンに18×16を採用した本来ならスピンに特化したモデルなのですが、実際に打ってみると、フラットのコントロールがよく、深く打ったり、左右の打ち分けが楽でした。
本来なら98平方インチ、21mmのスペックはベテランには難しいのですが、18×16のストリングパターンのおかげで、食いついてからの復元力で飛ばしてくれるので、スナップバックはスピンだけでなくフラットショットにもメリットがあります。スライスはバックスピンですから当然打ちやすく、ネットの下から浮き上がる弾道を楽しむことができます。 ウイルソンクラッシュ100は、フレームのしなりでは右に出るラケットは無いくらいで、ウッドのようなしなりと謳っているのはウソではありません。
ウッドラケット育ちの方には、押すように打つ感覚が蘇ることでしょう。 ウッドラケットとクラッシュ100の違いは捻れれるか捻れないかで、一般的にしなりと捻れは同時に起き、パワーロスや打ち出し方向のズレが起こってしまいますが、クラッシュ100は捻れないために方向のズレが無くコントロール性能を失わないのです。 ヨネックスEゾーン98(LG)は、大坂なおみ選手やキリオス選手のイメージからハードヒッター向きの硬いラケットのように思われがちですが、実は非常にノリのあるしなりを感じるモデルなのです。
ただ、Eゾーン100に比べて飛びを抑えているので、スピンをかけると浅くなることがあるのです。
フラットストロークの一番難しいところは、打ち出し角度が上過ぎるとバックアウトしてしまうことです。
少し飛ばないくらいの方が安心して打ち込めるので、Eゾーン98はバックアウトが少なく安定感があるのです。 ダンロップCX400は、しなるというよりフェース面にめり込んでいるような感覚のホールド感があるラケットです。
パワーもあるので、ベテランや女性にも反響があり、振動吸収性の高さから腕の負担を気にする方にも支持されています。
ボレーのしやすいラケットなので、フラット、スライスのアプローチからネットで勝負する方にオススメの一本です。 以上独断と偏見で選びましたので合わない方もいらっしゃると思いますが、
ストリングに関してはマルチフィラメントのウレタンコーティングで間違いはないでしょう。
推奨ストリングは、バボラエクセル、テクニファイバーTGV、ウイルソンNXTなどです。 スピン系の方には若干切れてしまいやすいストリングですが、フラット・スライス主体の方には切れる心配もなく、食いつきの良さを堪能できるはずです。 力に自信が無い方や、ネットプレー中心の方は細めの1.25mm、ストロークで粘るプレーの方は1.30mmがオススメです。
【GEEK通信】【プリンス】「プリンス ファントム3年ぶりの新作が良い味を出しています」
2019/10/10
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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「プリンス ファントム3年ぶりの新作が良い味を出しています。」
前作から3年経ち、ファントムシリーズの新作が11月に発売されます。 前作のファントム100XR-Jは「ファントムO3 100」、ファントムプロ100XRは「ファントム100」となり、わかりやすいネーミングに変わります。
ただし、モールドやスペックの変更をすることなく、最新のテクノロジーを取り込んだモデルに進化しています。
ファントムO3 100のフレーム厚16.5mmは、薄ラケの名品プロスタッフ85の17mmより薄く、現在発売されているラケットの中で恐らく一番薄いラケットです。
フレーム厚イコール、ラケットのパワーと言ってもいいでしょう。
インパクトの瞬間ボールとストリングの接触時間は1000分の4秒と言われており、ラケットが最もしなっているあたりでボールは飛んでいってしまうので、しなりが大きいラケット(薄いフレーム)はパワーロスが大きくなります。フレーム厚の厚い(30mm前後)ラケットは、しなりが小さくなり、パワーロスも少なくなり、飛びがよくなります。
1980年代後半、20mm以下がスタンダードとされている時代に、厚ラケを最初に広めたウイルソンのプロファイルは36mmの厚さを持ち、その爆発的な反発力に度肝を抜かれました。
すぐに大ヒットし、各メーカーから同様の厚さのラケットが発売され、厚ラケブームが起こったのですが、それほど長くは続きませんでした。
その理由は、限られた距離にボールを収める競技の特性からハードヒッターほどバックアウトしてしまいエースも取れるがミスも出るというジレンマに陥ったからでした。
現在は中間の厚さの26mmがフォーカスされ、パワーとコントロールが両立したモデルが各メーカーの主力商品となっています。
では、薄いラケットを使用するメリットはなんなのか考えていきましょう。
飛ばないことで得られるメリットは、バックアウトを気にしなくて良いので、加減なくフルスイングできることです。
スイングを速くすることで、回転量が増え、鋭角に入ったり、バウンド後の跳ね上がりが大きくなり、相手に取りづらいボールを打つことが可能になります。
【ファントムO3 100】は16.5mmという薄いフレームのためしなりが大きく(RA値60 ギーク調べ)飛びを抑えた設計で、自身のフルスイングを基準にボールコントロールができるラケットです。
ただ、実際に打ってみると、確かに飛び過ぎはないのですが、ボールのスピードは思ったより速いのが不思議でした。
その理由はO3(穴の大きく空いたストリングホール)によるものと、テキストリーム×トワロン(最新の素材)によるものです。
O3はストリングの可動域を大きくし、ボールとストリングの接触時間を長くしたり、スポットを外れたボールのスピードダウンを軽減する機能があります。
1000分の4秒を長くできれば、フレームはしなり戻りを使え、ボールを押し出す効果があります。 テキストリーム×トワロンについてですが、まずラケットの材質はどのラケットもカーボンを使用しており、繊維状のカーボンを樹脂で固めて製品にします。その樹脂(接着剤みたいなもの)には、反発力もなければ、振動吸収を高める効果もありません。
テキストリームはその樹脂を少なくすることに成功した最先端カーボンなのです。 **イメージ**
カーボン150g +樹脂150g=300g(ノーマル)
カーボン200g +樹脂100g=300g(テキストリーム)
※数値は例えとして表現しています。
カーボンの量が多ければ、反発力、衝撃吸収が高まるのです。
さらに、今作には防弾チョッキにも使用されているトワロンを追加し、衝撃吸収をこれでもかと言わんばかりに高めているのです。
しなるラケットの欠点と言われていた、捻れ問題もフェースの2時10時にテキストリーム×トワロンを採用しトップ方向で打つことが多い上級者もぶれを気にせずハードヒットできる仕様になっているのです。
薄くてしなるのに、スピードが出るのはこういった工夫があるからなのです。
スピンサービス、スライスサービスを打つとビックリするくらい回転がかかってキレのあるボールが打てるので試してみてください。 【ファントム100】は、20mm-22mmのフレーム厚、クラシックグロメットでRA値62(ギーク調べ)のアベレージモデルです。
ファントムO3 100に比べ、打球音が静かで、しっとりとした柔らかいフィーリングでありながらパワーもあり、許容範囲の広いラケットです。
スピン、スライス、フラット系どれも良い感じに飛んでいき、ハードヒットしなくても相手コートへ深く入ってくれます。
ボレーに関してはファントムO3 100より行いやすいのは間違いないでしょう。 また、試打をする直前にグリップのビニールをはがしたのですが、天然レザーに近いフィーリングの元グリップを採用していて、8角形の角がはっきりしていてトワロンを使ったことによる衝撃吸収効果が高すぎて打球感がぼやけるマイナス要因は相殺されています。
今回の改良は、上級者がフェース上部で打った場合に起きていた捻れや打ち負けが軽減されていることで、最も望まれていた改良点ではないでしょうか。
デザインも一段とプリンスらしく洗練されており、店頭に並ぶのが待ち遠しいラケットです。
【GEEK通信】【プリンス】「ストリングはツルツルしている方がスピンがかかることをご存知でしょうか」
2019/10/04
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「ストリングはツルツルしている方がスピンがかかることをご存知でしょうか」
かなり昔から、シリコンスプレーをストリングに噴射してプレーしている友人Tさんがいます。
やっと最近になってストリングは滑る方が良いという考えが言われ始めています。
テニスマガジン10月号でもストリング研究の第一人者の川副氏が色々な研究結果を発表していて、シリコンスプレーをした場合のボールの回転量の増加があることを実証しています。
現在でもストリングに凹凸や多角形にしたスピンを謳うものはありますが、
川副氏は
「ストリングは交互に交差しており、すでに1.3mm程度の高低差があり、ストリングに少しの突起があったとしてもさほどの効果はないでしょう」 「2005年の論文で、ストリングに潤滑剤を塗布した実験を行い、表面がツルツルしている方がよりスピンがかかることを実証しています」 と語っています。
友人Tさんは実体験でシリコンスプレーがスピンに効果があることを体感していたのですね。 私も「ミラフィット」というストリング潤滑剤のヘビーユーザーで、数年前に発売中止になったときは、開発者のサンアイの沖本氏に直接電話したほどでした。
その後、テニックが後継商品としてストリンググライドを発売し、現在は必ずプレー前に塗布するのが私にとっては当たり前のルーティーンになっています。
ストリンググライドが発売されるまでの間は、世の中のツルツル滑るものは大体試しました。
ロウソク、車の窓ガラスに塗るもの、556、シリコンスプレーなどどれも効果はあるのですが、効果の持続時間が短いものが多いのと、ストリングに悪影響を及ぼす可能性もあり、不安との戦いでした。
張りたてのポリエステルにストリンググライドをたっぷり塗布して打ったときの、「シャッキーン」というスナップバックする音はたまらなく気持ちのいいものです。
※ちなみに「シャッ」は縦糸が横にずれた音で、「キーン」はスライドした縦糸が元に戻る時の音です。
私個人の見解ですが、ナイロンストリングだと表面のツルツル感が少なく、使ううちにノッチング(摩擦によってできる表面の溝)が起こりスナップバックしなくなります。
ナチュラルガットもナイロンストリングと同様な現象が起きると思っていたのですが、実際にはストリンググライドを塗布すると効果の持続が長く、毛羽立ちが起きてからでもスナップバックは起こりました。
考えられるのは、ナチュラルは摩擦によってノッチングが起きることはなく、糸がほつれてくるのでそれがスナップバックを妨げることになっていないのではないでしょうか。
やはりポリエステルが最もスナップバックが起こるのですが、ラフ加工や表面に凹凸があるもの、多角形(3角形、5角形、6角形)ものはスナップバックが少し減少します。円形か、四角形が最もスナップバックが大きくなります。
縦横円形同士の方が接点の面積が小さくなり、摩擦も少なくスナップバックも大きくなるのですが、ノッチングができるスピードも早くなってしまい持続性は短くなります。
四角形の場合は捻らないことが条件になりますが、縦横のストリングが円形同士で擦れ合うより、四角形同士で擦れ合う方が凹みができにくいのは明らかです。
よって持続力が長くなり、スナップバック効果も寿命がくる後半まで続くのです。
ちなみに四角形のポリエステルは、テクニファイバーのブラックコード4Sです。 30年以上テニスをしていますが、試打をすることはあっても、最近までポリエステルを自分のラケットに張ることはほとんどありませんでした。
それは、ポリエステルが「テンション維持が悪い」「衝撃が大きく腕によくない」「柔らかいタッチが出しづらくボレーがし難い」などと言われていたからです。
しかしながら、実際に自分のラケットに張ってみると、気になるほど衝撃は大きくなく、ボレーも何の問題もなくできるのです。
テンション維持に関しては、今のところすぐ張り替えてしまっているので、検証はできていませんがナイロンの緩みとさほど変わらないようです。
ナイロンストリングはほぼ全て張ってしまったのですが、ポリエステルについてはまだ手をつけ始めたばかりなので楽しくて楽しくて毎回のテニスで張り替えているような状態です。
テクニファイバーの内部ハイブリッド「HDMX」を打った時に感じたのは、この柔らかさで表面が全てポリエステルなら最高じゃないだろうかと思いました。 そこで、プリンスのハリアーレスポンスに着目しました。 こちらのストリングはポリエステルの内部にエラストマーを挿入している構造です。ストローの中にジェルが入っているみたいなイメージです。
若手プロの田島尚輝選手が使用しているストリングです。 ポリエステルの中では、かなりソフトなフィーリングで、スライスやボレーなどの柔らかいタッチもあり、第一印象は良い感じです。
ストリング表面のツルツル感も最高で、思った通りのスナップバックが実現しており、スピン系のストローク、サービスともに良い感じです。
個人的には隠れた名品だと感じます。 ちなみに何故このカラーなのかプリンスに伺ってみたところ、実はポリエステルは無色透明で、中のエラストマーがブルーで透けるとこちらのカラーになるそうです。
「ポリエステルは硬そうで、、」と、まだ張ったことがない方は、ぜひハリアーレスポンスを試してみてください。その際にストリンググライドを塗布することもオススメします。
【GEEK通信】【ヨネックス】「Vコアプロは不思議と伸びるボールが打てるラケットです」
2019/09/26
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「Vコアプロは不思議と伸びるボールが打てるラケットです」
全米オープンで、ワウリンカ選手がジョコビッチ選手に勝つとある人と予想をし合っていました。 結果はワウリンカ選手が2セットを先取して、3セット目の途中で、リタイアしワウリンカ選手の勝利となりました。
ジョコビッチ選手が左肩を痛めているのは知っていましたが、ワウリンカ選手の調子が上がってきていることに期待していました。 調子の良い時のワウリンカ選手は誰にも負けません。
でないと、グランドスラムで3回も優勝してません。
個人的にもバックハンドとリターンは真似したいショットです。
ストレートにも、クロスにもノータッチエースが取れるキレのあるシングルバックハンドはフェデラー選手以上だと思います。
リターンはフォアもバックもスライスのブロックリターンをよく使います。
男子の選手では珍しいと思いますが、アマチュアには非常に参考になるショットです。
ブロックリターンのメリットは、ラケットを大きく振りませんのでミスヒットが減少します。
ボールが浅くなると相手にチャンスボールが行ってしまいますので深く返すことが重要です。
また全てブロックリターンにしてしまうと、サービス&ボレーを仕掛けられるので通常のリターンも混ぜることが重要です。
錦織選手はワウリンカ戦の時に頻繁にサービス&ボレーを仕掛けています。
そのようなワウリンカ選手の手に握られていたラケットは新しいVコアプロ97でした。
モスグリーンの渋めで強そうなデザインのラケットです。 2年前に、VコアデュエルGから大幅に改良されて発売された「初代Vコアプロ」を打った際、完成度の高さに驚かされました。
私中居は、VコアデュエルGのさらにひとつ前のVコアツアーG(オレンジ色)をマイラケットとして使用していて、しなりがあって、食いつく打球感が好きでした。
VコアデュエルGにチェンジした時は硬く感じたのと、ストリングパターンが完全にストローカー向きになっていたので移行することができませんでした。
そのようなジレンマがある中で発売された初代Vコアプロは、VコアツアーGの良さも取り込まれており、良いラケットだなと思い真剣にまたマイラケットとして使おうと考えていたのですが、すでに楽なラケットに慣れてしまっていて断念するしかありませんでした。
そして今回の2代目Vコアプロはどのように改良がなされたのか非常に楽しみでした。 今回は小手指のダブルスオフで、
Vコアプロ97 Gタイプ310g
Vコアプロ97 LGタイプ290g
Vコアプロ100 Gタイプ300g
Vコアプロ100 LGタイプ280g
を順番に試打してみました。
**以下は中居の個人の見解です** まずは、Vコアプロ97Gタイプから使用しました。
サービスとストロークは破壊力があって何本かエースを取ることができました。
試合後、主催者Aさんが言いました。
主催者Aさん「中居さんのボール伸びてくるね」
打ってる側からは、伸びてるのはわかりませんがしっかりと押してる感覚はありました。 ネットプレーはミスが出ていて、重さとフェースサイズに対応できていませんでした。
次に、Vコアプロ97LGタイプを使用しました。
軽くなってボレーはしやすくなったのですが、ストロークの威力がなくなってしまい、逆につらい展開になってしまいました。
Vコアプロ97は頑張ってGタイプを使った方が、良い結果が得られるようです。
続いて、Vコアプロ100GタイプとLGタイプを使用しました。
100のタイプはフレーム厚も1mm厚くなってLGタイプでも打ち負けはあまり感じませんでした。
ボレーやスマッシュはLGの方が打ちやすくて、気持ち良くプレーできました。
主催者Aさん「中居さんは、いくつなの」
私「58歳です」
主催者Aさん「やっぱり若いよね、スマッシュを打つ時ちゃんと背筋使っているから、若いと思ったんだよね」
私「仕事ではベテランですけど、ここでは若手ですね」
平日の昼間にテニスをやっているグループは、定年を迎えた方が中心なので今回も最年少だったみたいです。 ただ自分より速いボールを打つ人は沢山いらっしいました。
今回はダブルスのゲームでテストしたこともあり、Vコアプロ100LGタイプが最も打ちやすいラケットでした。 打球感はVコアプロ97Gタイプが気持ちよく、シングルスならこちらで決まりと思いました。
今回、VDMという振動減衰する機能をグリップ内部に搭載した効果は十分に体感することができ、本来難しいラケットのはずが、簡単に感じることができました。 ごまかしがきかないラケットとも思いましたが、100%のエネルギーをマイナスすることなく、ボールに伝えてくれるラケットです。
(伸びるボールは簡単によく飛ぶラケットでは不思議と打てないものなのですね。ふと感じた中居でした。)
【GEEK通信】【ウイルソン】「7代目ブレード全機種インプレ」
2019/09/18
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「7代目ブレード全機種インプレ」
ブレード V7が発売されました。
初めて店頭にサンプルが届いたときに、
スタッフA「ブイセブンってどういう意味でしょうか」
スタッフB「ブレードのイニシャルのVじゃないの」
スタッフC「ブレードはBだろ、バージョン7だよ」
そうです、今回の登場で7代目になります。
2006年に初代「n BLADE」が発売されジョコビッチ選手が使用しました。
初代から7代目まで共通するのが「XLOOPテクノロジー」です。 D型をしたシャフトが特徴で、ラケットのしなり、ねじれをパワーに転化するテクノロジーが詰まっています。
ただパワーを向上させるには、フレームを厚くすればいいのですが、球離れが早くなってしまい、コントロールやスピン性能が落ちてしまいます。
ブレードが目指したパワーは、プレーヤーが出した出力をそのまま減速なしでボールに伝えることです。
普通は、しなりやねじれにより100%で打ったボールが80%や70%に減速してしまうのですが、XLOOPテクノロジーによってしなり戻り、ねじれ戻りを利用しパワーロスを防いでいます。
さらにしなりによるメリットを享受できます。しなりによりボールを長くインパクトすることができ、フラットに当たれば重たいボールが相手コートに行き、スピンをかければより回転数が上がってくれるし、スライスをかければ押しの効いた伸びるボールを打つことが可能です。 そこで今回のブレードV7の改良点を見てみましょう。
前モデルのV6(6代目)に採用された「カウンターヴェール(CV)」を見送り、「バサルトファイバー」を大量に投入しました。
元々、振動吸収、打球感に定評のあるカーボンですので、FEEL FLEXという新しいカーボンの編み方と相性が良いのでしょう。
前作のRATEST値が68で今作が63というところからも、かなりしなりが大きくなっています。(GEEK調べ)
縦しなり(天地に対してしなる)は計測できませんが、V7(7代目)は縦しなりも大きいのが特徴です。 では、実際に試打したので、一本一本チェックしていきましょう。 **以下は中居の個人の見解です**
「ブレード98 18×20 v7.0」
ボレーボレーの練習から使い始めたのですが、軽く打っているのにしなりが凄い!
相手のボールもゆっくりなのにしなっているのがよく分かります。
ここまでしなるとボレーは少し難しかったですが、ストロークで一変しました。
私の持ち球はフラット系なので、インパクトから打球方向に向けて少し押すのですが、手のひらに押してる感覚がビシビシ伝わってきます。
直線的に飛んでいき空中でひと伸びしているように深く入ります。 「ブレード98 16×19 v7.0」
18×20と同じように、フラットドライブで押すように打ったのですが、弾道が少し上に上がります。
バランスが320mmと前作よりも5mmトップライトになったおかげで気持ちよく振り抜けました。 「ブレード98 S v7.0」
こちらは前出の2機種とは別物です。
18×16のスピンエフェクトストリングパターンに10g軽い295gの設計のため、否が応でもスイングが速くなり、スピンのかかりには打った本人がびっくりするほどです。回り込んでの逆クロスはかなり鋭角に入ります。 「ブレード100L v7.0」
ブレード史上初の100平方インチ誕生です。ブレードのイメージの難しさはまったくありません。
100平方インチでフレーム厚が薄くて軽いのは全メーカーでもあまり無いスペックで、パワーは抑えめですので、ミスの少ないテニスが可能です。 「ブレード104 v7.0」
104平方インチの大きなフェース面積でここまでしなると、ハードヒット時の面ブレが気になることも。
バックハンドのスライスやボレーは打ちやすかったので、足元に沈めたり、ロブを上げたりするテクニック系のダブルスを目指す方にオススメ。 「ブレード104 SW CV v7.0」※発売は2019年9月末を予定
セリーナ・ウィリアムズ選手のこだわりが詰まった本物のプロモデルです。
こだわり1:こちらのモデルだけカウンターヴェイルが採用されている
こだわり2:ラケットの長さが1インチロング
こだわり3:パワーホールがある
こだわり4:18×19のストリングパターン
こだわり5:306gなのにバランスが330mmとトップヘビー
こちらのラケットをフルスイングできるプレーヤーはあまりいないと思いますが、もし使いこなすことができたなら、破壊力はとてつも無いことになります。
ぜひセリーナ選手になりきってチャレンジしてみませんか。 今回のブレードは、クラッシュと共通する部分は多いですが、クラッシュはしなることで予想以上にボールが飛ぶイメージですが、ブレードはしなることでご自身のイメージ通りの飛びを実現しているようです。
7代目ブレードは完成度が高く、ウイルソン契約選手の使用率がナンバー1のラケットです。
デザインついては非常にカッコよく、こちらのラケットを持っていたら相手に「この人デキるな。」と思われるラケットと感じます。
ラケットに負けないプレーをしましょう。
【GEEK通信】【プリンス】「10年後まで記憶の残る傑作!赤いビースト誕生」
2019/09/06
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「10年後まで記憶の残る傑作!赤いビースト誕生」 ウインザーではトラックマンを使って数値に基づいたラケット診断を行なっていますが、人間と違って社交辞令もなければ、遠慮もありません。
ただ正確に真実のみをデータで訴えかけてきます。 今回はプリンスの新製品を10本まとめて試打をしてトラックマンでデータ取りを行いました。
【データ取りをしたラケット】
「X97ツアー」/「X100ツアー」
「ファントムO3 100」/「ファントム100」
「ビースト100(300g)」/「ビーストO3 100(300g)」
「ビースト100(280g)」/「ビーストO3 100(280g)」
「ビーストO3 104」/「ビーストライト 100」
※ファントムO3 100・ファントム100・ビーストライトは2019年11月発売予定
トラックマンの測定方法は、フォアハンドを10球、7~8割の力でコーンを目掛けて打ちます。
ボールスピード、回転数、打ち出し角度、着弾地点などを計測し、総合的にどのラケットが良いのかを判断します。 データの判断ポイントは、ボールスピード、回転数、着弾地点10球を円で囲んだ面積です。
またなぜフォアハンドかというと、統計的に70%はフォアハンドを打っているからです。 【補足】 着弾地点の円の大きさが小さければ小さい程安定してコントロールできていることになります。
上記画像の【18.5㎡】【36.6㎡】~【11.7㎡】の中で円の面積が小さいものが最もコントロールできたラケットという事になります。
その他、ボールスピードや、回転数の数値を比較して総合的にどのモデルが合っているのかを決定します。
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「ビーストライト100」は、ジュニア高学年向きのラケットでグリップサイズも0番で、とりあえず打ってみよう程度の参加でしたが、なんとボールスピードの項目でトップだったのが「ビーストライト100」でした。
確かに、「ビーストライト100」を打っているときに感じたのが振り抜きの良さと、程よい食いつき感で、グリップ2だったら良いのになと思いながら打っていました。
まさか、スピードが一番出ていたとは信じられませんでした。
そもそも私にとっては、フォアハンドが苦手なショットということもあり、260gと軽量だったのが良かったのかもしれませんが、面ブレもなくしっかり押せる感覚がありジュニアラケットも本気で作っているプリンスと感じました。
前回に「X100ツアー」「X97ツアー」のレポートをしましたが、今回試打したビースト4機種にも共通するものがありました。
打球感が似ていて、しっかりとした手応えの中に、包み込むような柔らかさがあり、余韻の振動が非常に少なく、胸のすく気持ちいい爽快感が残ります。
同じシリーズを続けることで完成度が高くなっているようです。 トラックマンのデータを細かく見てみると、
「ビーストライト 100」
ボールスピード105km、回転数829回転、打ち出し角度8.2度、着弾地点の面積13.1㎡
「ビーストO3 100(280g)」
ボールスピード101km、回転数1358回転、打ち出し角度8.6度、着弾地点の面積13.3㎡
「ビースト 100(280g)」
ボールスピード104.5km、回転数1109回転、打ち出し角度8.9度、着弾地点の面積26.2㎡
「ビーストO3 100(300g)」
ボールスピード100.7km、回転数1006回転、打ち出し角度9.1度、着弾地点の面積4.4㎡
「ビースト 100(300g)」
ボールスピード97.6km、回転数776回転、打ち出し角度10.1度、着弾地点の面積11.7㎡
「ビーストO3 104」
ボールスピード101.2km、回転数748回転、打ち出し角度8.4度、着弾地点の面積9.9㎡ **以下は中居の個人の見解です**
「ビーストライト 100」
ボールスピードは1番でしたが、回転数が低く、打ち出し角度も最も低いので、ネットする確率が高くなりそうです。
前述の通り、ジュニアラケットから大人のラケットの入門モデルを本気でつくったプリンスの意気込みをとても感じました。
「ビーストO3 100(280g)」
回転数はダントツで一番でした。
その割に、スピードも落ちることなく維持していて、着弾地点の面積も平均的なので、試合になると安心して使えそうです。
「ビースト100(280g)」
ボールスピード2位、回転数2位、打ち出し角度も悪くないのですが、着弾地点の面積がワースト2位で、安定感が出ていません。
試合ではミスが出そうな気がします。
「ビーストO3 100(300g)」
スピードは平均的、回転数は3位、打ち出し角度平均的、着弾地点の面積はダントツの1位でした。
今回試打した10機種でナンバー1はこのラケットに決まりです。
「ビースト100(300g)」
ボールスピード、回転数ともに低い結果になりました。 ビーストは280gにするか300gにするか、O3グロメットにするか、トラディショナルグロメットにするか選ぶことができます。
重さに関しては、今まで使ってきたウエイトが何グラムなのか、プレースタイルはネットプレーヤーなのか、ストローカーなのか、体力はあるのか無いのか等様々なファクター(要因)があります。
基本的には、振れるかぎりは重たい方が良いのですが、【後半疲れてくる】【サービスゲームが辛い】などがあれば軽くした方が良いでしょう。
O3グロメットかトラディショナルグロメットかは打球感の好みになります。
O3グロメットのメリットはストリングの可動域が大きくなることで、スイートスポットが広くなり、スピン・スライスの回転量が増えます。
トラディショナルグロメットのメリットは打球情報がダイレクトなので、コントロールがつけやすく、どこで捉えているか把握しやすくなります。
今回、ナンバー1になった「ビーストO3 100(300g)」は当然良いラケットなのですが、
私が選んだのは「ビーストO3 100(280g)」の方です。
理由としては、回転数がダントツに高かったことと、やはり20g軽いことです。
構えているところに飛んでくる10球を打つのと、走りながら100球以上打つのでは、結果も当然違っていきます。 今作のビーストは、軽量ラケットの欠点である打ち負け感がなく、
中身が詰まった濃厚な打球感からくるコントロールのつけやすさを感じました。
無理して300gの重さにして、後半辛くなるより280gで軽快にプレーするのもベテランのテニスだと思います。
ドロップショットを拾うのが辛い、ロブを抜かれたら追えなくなってきたという方は、少し軽いラケットに変えても良い頃です。
10年後20年後に「あのプリンスの赤いラケットって、良いラケットだったね。」と言われる可能性のあるラケットに仕上がっていると感じました。
【GEEK通信「伸びる、止まる、曲がるバックハンドスライスが自由自在のX100ツアーはおもしろい。」
2019/08/22
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「伸びる、止まる、曲がるバックハンドスライスが自由自在のプリンスX100ツアーはおもしろい。」
ベテランテニスのJOP大会のシングルスを見ると、バックバンドのスライスを使う選手が非常に多いです。
その理由として年齢が上に行けば行くほど、シングルバックハンドが増えていると思います。
オムニコートを使用するので球足は遅くなり、ノータッチエースは少なくなり、無理にドライブで打ってミスをすることを避けるようになります。
3セットマッチの試合もあるので、体力の温存として省エネのスライスを多用します。
ベテランの試合ではドロップショットが重要で、スライスショットのフォームからドロップショットは打ちやすく相手に読まれにくくなるなど、、、
色々な理由でバックハンドスライスを使う選手が多く、重要なショットなのです。
プリンスから発売された画期的なラケット「X」は、ツイストパワーテクノロジーを搭載したフォアとバックが違う性能のラケットで、バックバンドのしなりがフォアより11%柔らかくなるものでした。 当初は、テニス経験の浅いバックバンドが苦手なプレーヤー向けに発売したのですが、
上級者からの評価も高く、今回100平方インチで300gの黄金スペックのものと97平方インチで310gの上級者向けモデルの2機種を追加発売したのです。 ベテランテニスのランキング上位の選手は「待っていました!」と言わんばかりに、次々とこちらのラケットにチェンジしているという噂を耳にしました。
先日発売元のグローブライドの本社にお邪魔し、徹底的に試打をして参りました。
ヒッティングの相手が、ラケット開発責任者のSさんで関東オープンベテラン優勝の実績があります。 奥様は現役時代は全国大会で活躍した有名人で、息子は現役Jリーガーのスポーツ一家です。
まずは、97平方インチで310gの【X 97 ツアー】から打ってみたのですが、テニスラケットとしての完成度が高く、ボールを包み込むような打球感が気持ちよく、余計な雑味の無い本格派なラケットに仕上がっています。
スイートスポットは決して広くはありませんが、芯に当たった気持ち良さを楽しみながら、ストロークでフラット・スピン・スライスを自在に操ることができます。
プリンス契約プロも使っていてもおかしくないくらいのラケットと感じました。 次に試打したのが、100平方インチで300gのモデル【X 100 ツアー】で、打球感は【X 97 ツアー】と同じで包み込むような打球感があり、気持ち良いのですが、【X 97 ツアー】に比べてパワーがあり、ボールの伸びがよく7掛けのスイングで十分でした。
バックバンドはびっくりするくらい上手に打つことができました。
Sさんは【X 97 ツアー】で私は【X 100 ツアー】でバックバンドのスライスだけ選手権のように、すべてスライスで打ち合いましたが私の完全勝利でした。※譲っていただいたのもあると思いますが
インパクトが長いので、十分に回転をかける時間的余裕が持てます。
直線的に飛んでいるのですが、滞空時間が長くベースライン付近で着弾し、バウンド後に伸びがあります。
このスライスが打てれば試合中に守ることもできますし、相手からの攻撃も受けなくて済みます。
私はフォアハンドが苦手であまり強打ができないのでスライスをよく使います。
【X 100 ツアー】を使うと、バックバンドは伸びあるスライスと切れのあるドライブが打てますが、フォアハンドでスライスを打つとボールが持ち上がらずネットすることもありました。
フォアサイドとバックサイドの剛性の違いがよくわかった瞬間でした。
当然、フォアハンドを強打する方は剛性の高い方が面ブレが起きずパワーロスもなく安定しているのですが私はレアケースです。 ただ、フォアサイド側もバックサイドと同じ硬さにすれば良いのかというと、また違う感じがします。
捻ってあるからこそ生まれる「しなり」と「捻れ」の融合みたいなことがあるのだと思います。
イメージとしては、インパクトの瞬間、地面に対して垂直に当たり、フェース面の地面側はしならず、空側だけしなる(フェースが開いて閉じる)ような感覚です。 【X 97 ツアー】より【X 100 ツアー】が個人的に良かった理由がもう一つあります。
ストリングパターンが【X 97 ツアー】は16×19に対し、【X 100 ツアー】は16×18で少し粗い設計となっています。
現在使用中のレヴォCS10.0も16×18なので、もともと相性が良かったのかもしれません。 ストリングパターンは細かいとボールを潰しやすく、粗いと食いつきがよくスナップバックが起こりやすくなります。
ボールを潰せるスイングスピードの方は、ヘビースピンがかかり、エッグボールで攻撃できる16×19で、 スイングスピードがそれほど速くない方は、ストリングのスナップバックを利用して、スピンとパワーをアシストしてくれる16×18がおすすめです。
今回はストロークとボレーのみの試打でしたので、試合形式でどのような感触なのか、次回試してみます。
その結果次第では購入もあると思います。 *こちらのモデルは左利き用もラインナップ
【GEEK通信】「ハイブリッドの欠点解消!インナーハイブリッドHDMX誕生」
2019/08/16
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「ハイブリッドの欠点解消!インナーハイブリッドHDMX誕生」
※2019年8月下旬発売商品
ハイブリッドストリングに注目が集まっています。
R・フェデラー選手、N・ジョコビッチ選手を筆頭にナチュラルとポリエステルを組み合わせたハイブリッドにしている選手が非常に多くなっています。
ウイルソン、ゴーセン、バボラなどのメーカーからハーフガットを組み合わせたハイブリッドストリングが発売されています。 では、ハイブリッドは何がいいのでしょうか。
縦糸と横糸の役割が違うので、それぞれの特徴を生かして、欠点をカバーすることができるのがハイブリッドの良さです。
縦糸の役割は、反発、耐久性、スピン、コントロール、打球感などです。
横糸の役割は、打球感、スピンアシスト、コントロールなどで、70%は縦糸の性能に左右されると言われています。

シンセティックストリングの欠点は、耐久性が無いこととスナップバックがほとんど起こらずスピンとパワーがややマイナスなことです。
長所は打球感が柔らかく、コントロールがしやすく腕への負担が少なくなります。

ポリエステルストリングの欠点は、打球感が硬く、柔らかいタッチが出しづらいことです。また、テンション維持が短いこともマイナスなことです。
長所は、耐久性があり、スナップバックが起こることで、スピンとパワーが得られます。

ナチュラルガットの欠点は、雨に弱いことと、飛びすぎることです。
長所は、打球感が柔らかく、スイートスポットが広いことです。またテンション維持がながいこともナチュラルの特徴です。

ポリエステルとシンセティック、ポリエステルとナチュラルをハイブリッドした場合、スナップバックによるスピンとパワーが得られ、柔らかいタッチもあり、欠点を補うことができます。
ただし、ポリエステルはテンション維持が短く、ナチュラルはながいところに盲点があります。
縦をポリエステルにした場合、ポリエステルの寿命とともに性能は劣化します。
横をポリエステルにした場合もポリエステルが劣化しますが、縦のナチュラルがテンション維持しているので、意外とポリエステルの寿命が気になりません。
それでも段々とフィーリングは変わってきてしまいます。
トッププロは数ゲーム、ランキングの低い選手でも1日しか使用しませんので、縦横のテンションのばらつきはさほど関係無いのです。
しかし、私たちアマチュアは3ヶ月は気持ちよく使いたいところです。
ポリエステルのテンション維持は1ヶ月と言われていますので、ハイブリッドで気持ちよく打てるのは1ヶ月ということになります。
そのような問題を抱えているハイブリッドストリングを発売していないストリングメーカーがあります。
ウレタンを使用したナイロンマルチフィラメントとソフトな打球感のポリエステルが評判のテクニファイバーです。
テクニファイバーは縦糸と横糸の寿命の違いを問題視しており、ハイブリッドストリングを発売していません。
そこで、ストリング単体として内部構造でハイブリッドさせることにしました。(ハイブリッド3D構造) ****************
「HDMX」は8月下旬に発売を予定です。
カラー:イエロー
取扱いゲージ:1.25mm/1.30mm
ウインザー価格:¥2,419(税込)
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HDMXというネーミングのポリエステルとシンセティックの複合構造で、
いったいどんなストリングなのか打つまでまったく想像がつきませんでしたが、
本当に、ポリエステルの良さとシンセティックの良さを併せ持ったストリングでした。 10年前にプリンスから発売していたリコイルを思い出しました。
シンセティックでありながら、表面をテフロン加工していて、摩擦がなくスナップバックが凄かったのですが、打球感が硬く単体で張るよりもハイブリッドの片側にする方が多かったストリングです。
ゴアテックスで有名なゴア社が加工していたのですが、シンセティックでは最も高額だったと思います。私も縦ナチュラルに横リコイルで張っていました。
HDMXは、100%ポリエステルに比べるとスナップバックがやや劣りますが、シンセティックよりスナップバックは起こります。打球感はポリエステルより柔らかくなり、手に来る衝撃も少なくなります。 そこで浮かんだのが、HDMXとポリエステルをハイブリッドしたら面白そうでした。
早速、レヴォCS10.0に縦HDMX130、横アイスコード125を張ってみました。 アイスコード単体より、食いつきがよくなり、スライスの打ちやすさと、ボレーのしやすさが増しました。
思った通り、スナップバックもポリエステル単体と変わらなくなり、スピンとパワーもHDMX単体より向上しています。

個人的にかなり気に入りました。
もちろん【HDMX+ポリエステル】でも【ナイロン+ポリエステル】でも同様にテンションロスに違いがおきます。
HDMXにするとハイブリッドの耐久力を持ちつつ、縦横で同じストリングを張れるので、縦横テンションのアンバランスが無くなるということです。
ポリエステルが好きな方で、柔らかいシンセティックとハイブリッドすると、スナップバックが減少したり、シンセティックがすぐ切れてしまったりすることに不満があったと思います。
HDMXとポリエステルのハイブリッドなら、ポリエステルの性能を生かしながら、少しだけ柔らかくなるのでこのような組み合わせもありだと思います。
当然、初めはHDMX単体で張ってみて、こちらのストリングの特徴を知ってから、ハイブリッドにチャレンジしてみてくださいね。
【GEEK通信】「発見!クラッシュ108は打っても打ってもアウトしない不思議なラケット」
2019/08/09
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「発見!クラッシュ108は打っても打ってもアウトしない不思議なラケット」
先日、Y田さんとシングルス7セットやった話しの後日談です。
月曜日に4時間シングルスをやり、その週の木曜日にまたY田さんと4時間シングルスをプレーをしました。
Y田さん「実はまだ疲れが取れてないんです。」
私「そうなんですか、自分は昨日も4時間テニスしましたよ。でも全然大丈夫です。」
Y田さん「自分より3つも年上なのに、凄い体力ですね。」
私「体力じゃないんです。疲労をためないようにしているんです。」
Y田さん「どうしているんですか。」
私「重炭酸イオンのお風呂に入っています。これが効果あるんです。」
Y田さん「それ欲しいです。」
重炭酸イオンを発生する入浴剤「アスリートリラックス」こちらがオススメです。
※使用感には個人差がございます
きっかけは、炭酸ガスの温泉に入ったときに気持ちよく、温泉を出た後も血流が良くなっているのか冬なのにずっと暖かさが続きました。
翌日にはテニスの疲れがなくなっていました。
炭酸ガスを調べてみると、重炭酸イオンがもっと効果があることがわかり、それ以来、自宅のお風呂で使用しています。
38度前後のお湯に15分浸かると、重炭酸イオンの効果があらわれます。
・重炭酸イオンが血管に取り込まれると「体内NO」という健康物質が分泌され、血管が拡張し、血流がよくなります。
・血液中の酸素量が増え、ミトコンドリアの働きが活性化。酸素を使うエネルギー生成が行われ、体温が上がる。
・血流が上がると副交感神経のスイッチが入り、リラクゼーション状態となって快眠、疲労回復が促進
・血管拡張によって血液中のリンパ球の動員が容易になって、リンパ球が増加し免疫機能が向上する。
よってシングルス4時間やっても、翌日に疲労が残り辛くなるのです。
その日の疲れはその日のうちに。
蓄積されるといつも疲れている状態が続いてしまいます。
痛い肘、膝をマッサージしていると15分はあっと言う間に経ってしまいます。
一回300円で、家族からも感謝されること間違いなし。
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■「アスリートリラックス」はウインザー各店店頭にて取扱っております。
10粒入り
ウインザー価格:¥1,080(税込)
30粒入り
ウインザー価格:¥2,700(税込)
*********** テニスコートでクラッシュを使用しているプレーヤーをよく目にします。
今回のダブルスの対戦相手が2人ともクラッシュだったのですが、ネットに出てウォッチしたボールがストンと落ちて入ること多数。
スピードはあまり出ていないのですが、確実に入っていきます。
アマチュアにはスピードより、コントロールが大事ですよね。
プロはスピードが出るラケットでコントロールする技術がありますが、アマチュアはスピードが出るとミスが出やすい傾向にあります。
クラッシュのしなりはミスショットの許容範囲を広げてくれているようです。
ということで、クラッシュをいちから打ち直してみました。 ある発見がありました。
クラッシュ108が程々にパワーがありながら、打っても打ってもバックアウトしないのです。
※個人差によります
私にとっては、100ツアー、100、100L、98の4機種はパワー不足で必要以上に強打しないと深く飛ばないことが多いです。
ところが、108は軽く打つと深いボールが行き、ハードヒットすると浅いボールになるのです。
不思議な現象はなぜおこるのでしょうか。
まずはスペックを確認してみましょう。 ***********
クラッシュ108:ウエイト280g、バランス335mm
クラッシュ100:ウエイト295g、バランス310mm
クラッシュ100L:ウエイト280g、バランス315mm
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まず気がつくのはバランスの違いです。
280gで335mmというのは、かなりトップヘビーです。
バーン100LS:ウエイト280g、バランス325mm
ウルトラ100L:ウエイト277g、バランス325mm
ですのでウイルソンのラインナップの中でもトップヘビーで、ましてやクラッシュはトップライト設計のモデルです。
さらに、さらにクラッシュ108は0.25インチロングなのです。
これは間違いなく、パワーアップが狙いです。
力があまり無い女性でも楽々飛ぶように設計したのかもしれませんが、ハードヒットする男性でも使えることは想定外だったかもしれません。 なぜ、ハードヒットすると浅くなるのかというと、クラッシュ特有のウッド並みのしなりが原因と考えます。
軽く打つとあまりしならないので、フェース108平方インチ、バランス335mm、0.25インチロングのおかげでパワーが生まれ深くて威力のあるボールが飛んでくれます。
ところが、ハードヒットした途端にボールの軌道が変わるのです。
ネットを越してすぐに「グググ」とスピンで沈み込むのです。
打てば打つほど沈み込む感覚があり、アウトボールはほとんどありません。 ダブルスのゲームで使ってみたのですが、普通に打つだけでリターンがよく沈みます。
センターへの突き球も良いボールが打てるのですが、アレーを狙ったアングルショットがサイドアウトせずに入るので安心して角度をつけることができます。
球乗りが良いのでボレーもミスが少なく、元々、軽く打つと飛ぶラケットですので、ボレーの威力もあり、ネットプレーは軽快です。
私の中で最近チャレンジしていることがあるのですが、相手の前衛がネット際まで詰めている場合にトップスピンロブでストレートに抜くリターンを練習しています。
抜ければそのままエースになることが多いのですが、浅くなればスマッシュを決められ、スピンのかかりが悪いとバックアウトしてしまいます。
クラッシュ108でトライしてみたところ、面白いように見事に決まりました。
インパクトの時間がながいので、成功に結びついてくれたようです。 ダブルスでスピンを操りたい男性におススメの一本です。
対戦相手がクラッシュを使っていたら、要注意です。
際どいボールはウォッチせずに打ち返しましょう。
【GEEK通信】「ヘッドから10年ぶりの新シリーズ グラビティを試打」
2019/08/01
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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。
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テニスに関する仕事をして、30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っている 中居が担当いたします。
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「ヘッドから10年ぶりの新シリーズ グラビティを試打」
ヘッドから新しく発売されるラケット「グラビティ」の名前を聞いた時は、「ビクッ」としました。
なぜかというと、グラビティという名前のストリングが発売されており、張るのに苦労したことを思い出したからです。
グラビティというストリングは、縦糸が正三角形で横糸が円形のハイブリッドポリエステルです。 縦糸が1.25mmの表示なのですが、円形のストリングならば、直径1.25mmは普通のゲージですが、三角形の1.25mmは高さを表示しています。
三角形の一辺の長さを計算すると、1.44mmになるので相当太いストリングになります。
ラケットのストリングホールの大きさも色々あり、その時張ったラケットが小さなホールだったので、苦労した日がありました。
「グラビティ」という名前で一瞬ためらってしまったのはそういう過去があったのですが、ラケットを試打してみると別世界が待っていました。
初めて見たのは、パンフレットだったので、2色展開のラケットだと思っていました。 実物を見てびっくりしました。 ラケットのスムース面、ラフ面でカラーが異なっていたのです。
打つ面によって性能が違うわけではありませんが、フォアとバッグで違う面で打てたり、試合前のトスの時にわかりやすかったりするなど面白いデザインですね。 ビッグ3の牙城を崩すのは、ズべレフ選手(グラビティ)、ティーム選手(ストライク)、チチパス選手(ブレード)の3人と言われていますが、偶然にも3人のラケットの新作がこの夏に揃い踏みになります。
ヘッドは10年前にジョコビッチモデルとしてスピードシリーズを発売して以来の新シリーズの登場になり、ズべレフ選手に対しての期待の表れだと思います。
ラケットを正面から見ると、2時10時の幅が広くかなり丸くなっています。 また、5時7時の位置に新素材を採用し、食いつきをよくしています。 試打は軽い順に、
グラビティS(285g)→グラビティMP(295g)→グラビティツアー(305g)→グラビティプロ(315g)
の順番で打ちました。 グラビティSの第一印象は、楽によく飛んでスピンがかかるでした。 グラビティMPは、Sに比べて打ちごたえがあり、コントロール性能がより高くなっているようでした。少し飛びを抑えたラジカルMPのような感じです。 グラビティツアーは、このあとに打ちましたグラビティプロとセットで解説します。
ともに18×20の密なストリングパターンを採用し、打球感、コントロールを重視した設計になっています。
ウエイト以外の大きな違いはフレーム厚がツアーが22mmに対して、プロはさらに2mm薄い20mmになっています。
試打用はシンセティックガットPPSを46ポンドで張ったのですが、面圧が64も出てしまい硬すぎたかなと思ったのですが、いざ打ってみるとラケットの打球感がソフトなので、全く硬く感じませんでした。
グラビティツアーが弾く感触があるのに対して、グラビティプロはしっとり乗る感触です。
ともに18×20のストリングパターンですので、ストロークの飛び出し方向は低めに感じます。 今回試打をしたのは、2面12名4時間のダブルスオフでした。
4機種を順に使用しながら、テニスの調子も良くてここまで全勝です。 次のゲームで組む相手は、今回参加しているメンバーの中では最も初級に近いAさんです。
ただ一番早くコートに来て素振りをしているのを私は知っていました。
対戦ペアは今回の参加の中でも上手な二人が組んでいます。
かなり緊張しているのがわかったので、Aさんに近づいて耳元で囁きました。
「ここまで全勝なので、頼みます」
わざと緊張感が増すようなことを言ったので、初めはびっくりされてましたが、その後は笑ってくれました。
Aさんの緊張も解け、いつも以上の頑張りで勝利することができました。
このゲームにどうしても勝ちたかったので、安心してプレーできるラケットはどれかと考えて選んだのは、グラビティMPでした。
1球の威力はグラビティプロですが、確実にミスなくプレーをしたかったのとボレーは16×19のストリングパターンが行いやすいので、グラビティツアーと迷いましたがMPを選びました。 グラビティシリーズ全般に言えるのは、粘りのある柔らかい打球感から安心感を得られることです。
ストロークはスピンでもスライスでもしっかりと体重が乗り、見た目以上の威力が出ます。
ボレーは、グラビティSとグラビティMPは行いやすいですが、グラビティツアーとグラビティプロは踏み込みが必要です。
プレステージシリーズとスピードシリーズの間に位置するようなアスリート向けのグラビティと使用するズべレフ選手に注目です。